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NUCにESXi5.5をインストール

今日は自分用のメモ(ここに書いておけばネットにつながればどこにいても見れるから)なので気にしないでくれ。

いちおう何の話なのか書いておくと、インテル社が提唱している超小型パソコン規格「NUC」(Next Unit of Computing の略)ってのがあって、NUC 規格の組み立てパソコンキットも出てる。組み立てといっても適当なメモリーと SSD 挿させば完成のお手軽キット。小さくて静かで省電力で非常に便利。↓コレ

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これを2台買って Windows Web Server 2008 と Windows Web Server 2008 R2 をインストールして使ってる。近々3台目が必要になったんだが、いくら小さいとはいえこのまま何台も増え続けるとジャマになるし電気代ももったいない気がしてきた。

そこで「仮想化」

普通は1台のパソコンに1つの OS をインストールして、その OS の上でいろんなソフトが動作する。↓こんな感じ

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ところが仮想化技術を使うと、1台のコンピュータをあたかも複数台のコンピュータであるかのように論理的に分割して、複数の OS を同時に動作させることができる。↓こんな感じ

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物理的には1台しか存在しないパソコンを仮想化技術が OS とパソコンの間に入って適当に交通整理してくれることで複数のパソコンが存在してるかのように見せかけることができる。

高性能とはいえない NUC でも自宅で動かす Web サーバ(IIS+PHP+MySQL)程度ならありあまるほどの性能がある。だったら仮想化技術を使って1台の NUC パソコンの中に仮想サーバを何台も作っちゃおう。そうすりゃサーバを増やすたびにパソコンを買い足さなくていいから安上がりだし、場所もとらないし、電気代もそれほど増えないし、いいじゃん。

仮想化技術には VMWare の ESXi を使うことにした。何十台もの仮想サーバを一括管理できたり仮想サーバのバックアップができたりある物理パソコン内にある仮想サーバを別の物理パソコン内の仮想サーバとして移動させるとか便利な機能が必要なら有償版だけど、ESXi だけならなんと無償。タダよ、タダ。うれしい。

てことで、NUC に ESXi を入れて複数の仮想マシンを立ち上げたので、忘れないように手順を書いておく。あとでもう一回やらなきゃいけなくなったときにすぐできるようにね。

NUC に ESXi をインストールして仮想マシンをいっぱい作るぞ

使った NUC はこれ

  • 本体:BOXDC3217IYE (Core i3-3217U, 1.80GHz)
  • メモリー:16GB (CFD販売 DDR3 SO-DIMM PC3-12800 CL11 8GB×2枚)
  • SSD:480GB (Crucial M500 mSATA 内蔵型 SATA6Gbps)

ESXi のインストール準備

  1. VMWare 社のサイトでユーザ登録してログイン。
  2. VMware vSphere Hypervisor 5.5 ダウンロード センターから ESXi インストールイメージ “ESXi 5.5 Update 1 ISO image (Includes VMware Tools)” をダウンロード。その際にライセンスキーも提供されるのでメモっとく。
  3. インストーラには NUC の LAN ポートを制御するドライバが入ってないので次の手順で対応ドライバをインストーラに組み込んでおく改造をする。
  4. http://www.v-front.de/p/esxi-customizer.html から “ESXi-Customizer” をダウンロードして適当な場所に展開。
  5. http://www.virten.net/2013/09/esxi-5-x-installation-on-intel-nuc-fails-with-no-network-adapters/ から対応するドライバをダウンロード。
  6. ESXi-Customizer.cmd を起動して、インストーラの ISO ファイルを指定、ドライバの vib ファイルを指定、カスタム ISO の出力先を指定、最後に[Run!]。
  7. できあがったカスタム ISO ファイルを CD-R に焼いたらインストール CD の完成。

ESXi のインストールと設定

  1. NUC に外付け DVD ドライブを付けてインストール CD から起動させる (起動中のプロンプトで F10 キーを押し、[Boot] メニューを開いてインストール用のドライブを選択する) と ESXi のインストール準備が始まる。準備にちょっと時間かかる。
  2. Welcome to the VMWare ESXi 5.5.0 Installation 画面が表示されたら Enter キーを押す。
  3. End User License Agreement (使用許諾契約書) が表示されたら F11 キーを押す。
  4. Select a Disk to Install or Upgrade 画面が表示されたらインストール先ドライブを選んで Enter。
  5. Please select a keyboard layout 画面でキーボードレイアウト [Japanese] を選んで Enter。
  6. Enter a root password 画面で root アカウントのパスワードを設定して Enter。
  7. Scanning system… が表示されてシステム情報の収集が行なわれるのでちょっと待つ。
  8. Confirm Install 画面でインストール内容が表示されるので問題なければ F11 押してインストール開始
  9. インストールが終わるまでコーヒーでも淹れてしばらく待つ
  10. Installation Complete 画面がでたら Enter 押して再起動
  11. ESXi の起動画面が出たら F2 を押してインストール中に設定した root アカウントでログイン
  12. System Customization 画面で [Configure Management Network] > [IP Configuration] を開いて [Set static IP address and network configuration] のところでスペースキーを押して○印を付けて固定 IP に設定。下の欄に適切な IP アドレス情報を設定したら Enter。
  13. Esc を押して、設定を適用するかどうか聞いてきたら Y を押して設定を保存。

vSphere Client のインストールと設定

ESXi はパソコンと複数 OS の間を仲介するだけの仕組みなので画面上にはごく基本的な設定画面しかない。ESXi のインストールが終わったら NUC にはキーボードもマウスもディスプレイも不要なので外しておく。ほとんどの作業は同じ LAN 上にある別の Windows パソコンにESXi 管理ソフト vSphere Cliant をインストールして、ここからネットワーク越しに行なう。ということで NUC と同じ LAN 上に管理用の Windows パソコンを1台用意。

  1. VMware vSphere Hypervisor 5.5 ダウンロード センターから VMware vSphere Client 5.5 Update 1 をダウンロード。ダウンロードしたファイルを実行するとウィザードが起動するから指示どおりに [OK] とか [次へ] とかクリックしてれば vSphere Client のインストール完了。
  2. vSphere Client を起動。ESXi サーバーの IP アドレスを入力して root アカウントでログイン。SSL証明書に関する警告が出るけどとりあえず無視。
  3. vSphere Client のホーム画面で [インベントリ] をクリック。 右ペインの上の [構成] タブ > [ソフトウェア] > [ライセンス機能] > 画面右上の [編集…] をクリック
  4. ライセンスの割り当て画面で [このホストに新規のライセンスを割り当てる] を選んで [キーを入力…] からライセンスキーを入力。

仮想マシンの作成

さて、いよいよ NUC 内に仮想マシンを作るぜ

  1. インベントリ画面の左ペインから物理パソコンを右クリックして [新規仮想マシン…] を選択して、新規仮想マシンの作成ウィザードを出す。
  2. [構成]画面で物理的に1つしかない CPU やメモリをどう割り振るかの挙動を決められるらしいけど、よくわかんないし [標準] で [次へ]
  3. [名前と場所]画面で仮想マシンに名前をつけて [次へ]
  4. [ストレージ]画面で仮想マシンを保管する場所を決める。
  5. [ゲストOS]画面で仮想マシンにインストール予定の OS を選ぶ。
  6. [ネットワーク]画面で仮想マシンに搭載する仮想 LAN ポートの数を決める。設定は VM Network – E1000 – パワーオン時に接続で [次へ]。
  7. [ディスクの作成]画面で仮想マシンの内蔵ストレージ容量と保存方法を決める。容量はマシンごとに必要な量を決めればいい。今回は 60GB (C:ドライブ40GB、D:ドライブ20GBの予定)。保存方法には3つあって一長一短。今回はシックプロビジョニング (EagerZeroed)で [次へ]。
  8. 確認画面で [終了] クリックすると仮想マシンの作成が始まる。
  9. 完了するとインベントリ画面の左ペインにある物理パソコンの下位に仮想マシンがリストされる。

仮想マシンに OS をインストール

  1. インベントリ画面の左ペインから作成した仮想マシンを右クリックして[設定の編集…]を選択
  2. [ハードウエア]タブ > [CD/DVDドライブ1] を選択
  3. デバイス タイプは vSphere Client の管理用パソコンの DVD ドライブをネットワーク越しに使うんで、[クライアント デバイス]
  4. モードはとりあえず パススルー IDE で。後でダメなら [エミュレート IDE] に設定。
  5. クライアント マシンの DVD ドライブに Windows Web Server 2008 のインストール DVD を入れておく。
  6. 仮想マシンを右クリックして [電源] > [パワーオン] または仮想マシンを選択して右ペインの [はじめに] タブから [仮想マシンのパワーオン]。
  7. 右ペインの [コンソール] タブをクリックすると仮想マシンの画面が表示される。
  8. ツールバーの DVD アイコンをクリックして [CD/DVD ドライブ1] > [D:に接続] を選択。ここで接続に失敗するときは仮想マシンの電源をパワーオフしてから3.のモードを変えて再チャレンジ
  9. DVD への接続に時間がかかってインストール DVD からの起動に失敗した場合、 左ペインの仮想マシンを右クリックして、[ゲスト] > [Ctrl+Alt+Deleteの送信] を選択して、仮想マシンを再起動。
  10. クライアントの DVD ドライブに接続してブートに成功すれば Windows のインストールが始まるので、あとはフツーに Windows のインストールを行なう。
  11. インストール作業中のマウス動作は遅いが、この後の VMWare Tools のインストールで解消されるので今はガマン、ガマン。
  12. OS のインストールが終了して立ち上がったらインベントリ画面の右ペインから仮想マシンを右クリックして、[ゲスト] > [VMWare Tools のインストール/アップグレード] を選択。確認画面で[OK]。VMWare Tools のインストールを実行。
  13. VMWare Tools のインストール方法を聞かれるので [標準] で、インストールが終わったら [完了]。再起動を求められるので [OK]して仮想マシンを再起動。
  14. あとは普通の OS のセットアップと同じ

完成

各仮想マシンの操作は管理用の Windows パソコンにインストールした vSphere Client のコンソールからできるけど、インストールした OS が Windows ならリモートデスクトップ機能を ON にして直接遠隔操作できるようにしてもいい。今回は Mac にマイクロソフト社の Remote Desktop Connection をインストールして、NUC に構築した3台の仮想マシンに接続してみたよ。

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Mac の画面上に Windows Server のデスクトップが3つ並んでて、普通に OS の画面操作をするのと同じに操作できる。3つとも1台の NUC マシン上で動いているが、そうとわかっていても3台の Windows Server マシンがあるようにしか思えないところが仮想化のすごいところ。

Internet Explorer 6・・・・

 IE6は10年前に登場。今となってはセキュリティ上の問題が多い、Javascriptの実行速度が異常なまでに遅い、現行のWeb標準規格に対応してない、それどころか標準規格で設計したサイトを表示すると挙動がおかしくなる、透過pngが透過しない・・・・など問題点は枚挙にいとまがない。Webサイトや社内システムの開発者は数々の裏技を駆使してこの問題だらけのIE6をなんとかそれっぽく動かすためにあれこれ苦労している。php、javascript、CSSのあちこちにIE6用裏技コードが書き込まれている。面倒臭いし、プログラムやスクリプトの美しさが壊滅的に損なわれるのも許しがたい。そこまで苦労してもやっぱり何か変な表示になるし。労多くして功少なし。

 そのIE6がこの世から消えることはマイクロソフト社自身も望んでいる。米国調査会社の調べで、米国におけるIE6のシェアがとうとう1%を切ったとの報道を受けて、IEマーケティング責任者Roger Capriottiが新年早々、マイクロソフト社のブログ(http://windowsteamblog.com/ie/b/ie/archive/2012/01/03/the-us-says-goodbye-to-ie6.aspx)で「シャンパンを開ける時が来た!」と書いて喜んでいる。なにせ、マイクロソフト社は自らIE6終了のカウントダウンサイト(http://www.ie6countdown.com/)まで作ってIE6からの脱却を強く促している。さらに、一部の国ではインターネットにつながっているパソコンがIE6を使っていた場合にWindows XPならIE8に、Windows VistaならIE9に強制的にバージョンアップすると発表している。

 IEマーケティング責任者Roger Capriottiは先のブログでこうも書いている。「IE6はこのところブラウザのジョークのオチになっている。我々はそれが消え去ることを誰よりも熱望してきた。」「今日からIE6の優先度を低くして、IT系開発者たちがこのような時代遅れのブラウザのために無駄な時間を費やさなくてすむことを望みます。」

 悪夢のIE6対応作業から解放されるのは近いのか?! とりあえず私が運営しているCosmetic-Info.jpというサイトでは今春に予定しているリニューアルでIE6対応をやめることにしました。IE6で閲覧しても大丈夫は大丈夫だけとレイアウトが崩れて見えるとか、表示が遅くなるなどの影響が出るとは思う。まあその程度の影響でとどめておけばさらに2、3年後のリニューアルの前振りとしては上出来かな。

 それにしても地デジのときもそうだったけどギリギリまで何もしない人はしないんだろうな。

Password Assistant日本語化

 MacOSに内蔵されているパスワードアシスタント機能を呼び出すだけという単純かつ便利な「Password Assistant」というソフトを紹介した。これ言語モードが英語の状態で起動されるのでアシスタント画面が英語になっている。

 画像をクリックすると拡大表示で見れます。左が英語モード、右が日本語モード。まあ対した機能があるわけじゃないから英語でもまったく問題ないんだけど、日本語モードで起動したいなあと思ったのでちょっといじった。腕に自信がある人は本家サイトでソースコードが配布されているからそれをいじって日本語版をビルドしてもいいんだろうけど、日本語モードにすることくらいならそんな面倒なことしなくてもできる。

 まず「Password Assistant」を右クリックして「パケージの内容を表示」を選択する。これでソフトの中味を見ることができる。[Contents]フォルダを開いて[Resources]フォルダを開くと、そこに[English.lproj]というフォルダがある。このフォルダを右クリックして[複製]する。で、複製したフォルダの名前を[Japanese.lproj]に変更する。あとはフォルダを閉じてMacを再起動すればOK。lprojフォルダはソフトのメニューやボタンなどの画面表示に関する部分を各言語ごとに用意する機能で、Password Assistantの場合ここに英語モード用の設定フォルダしかないので英語モードで起動している。ここでJapanese.lprojという日本語モード用の設定フォルダを作ればOSがJapaneseモードになのでこのソフトもJapanese.lprojを優先使用してくれる。本来ならJapanese.lprojフォルダの中にある各種設定ファイル類を日本語表示に書き換えないと意味ないのだけど、なにしろPassword AssistantはOS内蔵のパスワードアシスタント機能を呼び出すだけというソフトなので、ソフトそのものにはウインドウやボタンなどが存在しないので内部を日本語用に書き換える手間もいらない。Japanese.lprojフォルダを利用して日本語モードで起動しているという状態にさえ作ればOSに内蔵されているパスワードアシスタントも日本語モードで起動してくれるというわけ。