ピアノマニア

私は違います。ガンダムマニアです。

「ピアノマニア」は、ある有名な調律師(ピアノの音を調整する職人さん)の仕事を追ったドキュメンタリー映画。ピアニストじゃなくて調律師です。有名な調律師らしいのですがガンダムマニアな私には知らない人です。地味です。地味すぎます。映画の軸になるのはある有名ピアニストが演奏を録音するにあたって使用するピアノを調律する仕事。有名なピアニストらしいのですがガンダムマニアな私には知らない人です。録音に向けて調律師がピアニストとともに音の調整に四苦八苦する大変そうだけど楽しそうな日々を淡々と時にユーモラスに記録した作品。

ガンダムマニアのオレには縁のない世界なんだがカミさんがピアノの先生やってるし家には半年に1回くらい調律師が来るんで、なじみがないわけでもないし面白いかなと思ってDVD買った。ドキュメンタリー映画だからドラマチックな展開があるわけじゃない。調律師の仕事を淡々と映し出している。

音がどう変わったのかなんてわかりゃしないんだけど、わかったことがひとつ。この人たちが確かにマニアだということ。世界は違えどこいつらが相当なマニアだってことはわかった。「変態」という最上級のほめ言葉をささげてもいい。わかる、わかるよ、その変態的なこだわり。変態だ、変態だ、変態だ。ピアノという高尚な趣味の世界だからこそ作ることができたマニアのためのマニアな映画。これがガンダムマニアって映画だったらおまわりさんが飛んでくるレベル。まあどうせガンダムマニアの映画なんてできるわけないので、ガンダムマニアのみなさんはピアノマニアを観てマニアックな世界のよろこびを堪能しましょう。

ほんと、この人たち変態だわ。