MG RX-78-2 ガンダム [ver.2.0]

RX-78-2
GUNDAM
E.F.S.F. PROTOTYPE CLOSE-COMBAT MOBILE SUIT

gundam-pガンプラです。ガンプラとはガンダムのプラモデルの略です。わかりますか?わかりますね?わからないはずがないですね?なら、あなたも立派なガンヲタです。ガンヲタとはガンダムのヲタクの略です。わかりますか? あ、もういいですか。すみません。今日もガンプラの紹介です。ガンプラとは・・・あ、ガンダムの、あれ、あ、くどい? ガンダムのプラモです。

さて、究極のガンプラを標榜して1995年から始まったマスターグレードシリーズでは、数年ごとにその時々の技術や流行を反映したガンダムが発売されてきました。

  • 1995年:ガンダム
  • 2000年:ガンダム ver.1.5
  • 2002年:ガンダム ver.Ka
  • 2005年:ガンダム ver.O.Y.W.
  • 2008年:ガンダム ver.2.0
  • 2013年:ガンダム ver.3.0

今回ご紹介する ver.2.0 は2008年に発売されたもの。その3年前に発売された ver.O.Y.W. と比較してみよう。

DSC09929-pDSC00778-p

左が ver.O.Y.W. で右が ver.2.0。ver.O.Y.W. も含めてこれまで発売されてきたマスターグレードの歴代ガンダムがいずれも平面を多用して各所に装甲板の境目である筋彫りを施して「リアルっぽさ」を表現してきた。しかし ver.2.0 では一転 180°路線変更。微妙な曲面の組合せとツルッとした表面で、ン十年前のアニメに出てた姿に近い形状になっている。

DSC00773-p

↑こんな感じね。たとえば従来のマスターグレードでは腰回りの装甲板は前、横、後ろが独立した板になっている表現だったのが、ver.2.0 では設定画に近い一体型風の表現になってる。一体型風だけどあくまで「風」なので、脚をグイッと動かすと

DSC00759-pDSC00752-p

↑こんな感じで腰回りの装甲板がパカパカ開いて脚がグイグイとあがる。ちょっと見えにくいけど腰の後ろの装甲板はお尻を隠すように正位置からズルッと下がってくるところが芸が細かい。エスカレーターの女子高生か!

なにげに驚くのは胸部にあるエアインテーク風スリットの枠。アニメでは青い胸部装甲に四角い穴があってその中に黄色い横板があるデザインになっているが、MGの歴代ガンダムは胸部に四角く黄色い枠があって黄色い枠組みの中に黄色い横板があるデザインになっている。1.0, 1.5, ver.Ka., ver. OY.Wとずっと黄色い枠付きだったのが、今回2.0で初めてアニメに準拠した胸部スリットのデザインになった。

腕だって一見するとむかーしのガンプラみたいに前後にしか動かなそうなのに

DSC00785-p

これだよ。肩関節がグイッと出てくる。上から見るとちょっと変な感じもするけど前から見れば変じゃない。

DSC00756-pDSC00748-p

肩をぐっと入れた射撃ポーズもへっちゃらさ。こんな昔アニメのデザインのままでよくもまあここまで動くもんだとちょっと感心。こんなだから

ランバ「や、やるな、ガンダム、しかしこちらとてまだまだ操縦系統がやられたわけではない」
アムロ「き、きた!」

DSC00761-p

アムロ「やっぱり」
ランバ 「お、おまえは、さっきの坊やか」

みたいなシーンも再現可能よ。しかし、残念なのは同じく肩。関節引き出しで前へグイッと持ってこれるのはいいんだけど、上へは動かない。2005 年発売の ver.O.Y.W. では肩関節がまるごと上方へ立ち上がる回転軸が追加されていて

DSC09912-p

↑こんな感じに肩カバーが正位置のまま立ち上がるのに、この仕掛けが ver.2.0 にはなくなってる! だから肩カバーを正位置にしたまま腕を上げようとしても真横よりちょっと上までしかあがらない。

DSC00747

あ、後ろで自慢げに腕を上げてるガンダムのことは無視してください。今は手前のver.2.0 の話ね。アニメ風の外観を追求すると肩の上方稼働軸は入れられないという結論だったのだろうか。しかしこれでは有名なラストシューティングのポーズがとれない。ver.O.Y.W. でできたのに ver.2.0 でできないのは至極残念。

lastshooting

↑これができなくては・・・さすがにこれは退化と言っていい。まあ、それでもアニメ風なガンダムというマスターグレードシリーズの中では一風変わった ver.2.0 です。

DSC00770-p

さてもうひとつ、ver.2.0 の新機軸、それは「共通コアファイター」。

DSC00789-p

ガンダムの物語の中で同時期に開発された3種のモビルスーツ「ガンダム」「ガンキャノン」「ガンタンク」はコクピット部分が小型戦闘機になっていて緊急時に飛行機として脱出可能なつくりになっていることは、40歳以上の50歳未満の中年日本人であれば義務教育の頃に学んでおられるのでご存知でしょう。これまで数多く作られてきたガンダム、ガンキャノン、ガンタンクのプラモデルでコアファイターが内蔵されたものもいくつか出ているものの正確な寸法図があるわけではないので三者三様、ガンダムだけでも出るたびにコアファイターの寸法やデザインはマチマチだった。それをバンダイは、ver.2.0 の発売を機に今後マスターグレードシリーズで発売するガンダム、ガンキャノン、ガンタンクで使用するコアファイターを共通にすることにした。それが共通コアファイター。これから長く使い続けるからにはちゃんと変形もする。

DSC00790-p DSC00792-p DSC00793-p DSC00794-p DSC00795-p DSC00796-p

翼を内側に入れる。翼をたたみ、コクピットをモビルスーツ時の向きに回転させる。機首を引っ込める。機首を折ると垂直尾翼が連動して後ろへ倒れる。

DSC00799 DSC00800

コアの完成です! ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクのコアファイターが共通デザインになると何がいいのかっていうと

DSC00780DSC00803-p

ガンダムとガンタンクで共通コアファイターを介して夢のパーツ交換ができる! ちょっとカッコいいかも。調子に乗ってコッチも

DSC00784

こ、これは・・・カッコわるいかも。共通コアファイター使ったガンキャノン早く発売してくれ。