PTA会議室のパソコンにインターネット環境を!

昨年度は単なるPTA会員で過ごしてきましたよ、小学校では。「小学校では」っていう限定をつけてるってことは「中学校では」違うっていうことを意味するわけだけど、まあそれは今日は関係ない。

会長、会長、副会長、一回休んでまた会長。今年度はまたPTA会長やることになった。「オマエ、よっぽどPTAが好きなんだな。楽しいのか?」とか聞かれることも多いんだけど、うーん、まあ面倒臭いけど苦行ってほどではないし、矛盾するようだけど損得勘定抜き(ボランティア)で大人が集まって何かやろうってのは楽しいっちゃ楽しい。給料もらってやってる仕事とは別の面白さがあるな。面倒臭いけど。

ところで、PTA活動にもパソコンは必需品。会合の資料や会員に配るお手紙をMS WORDで作ったり、何かのリストをMS EXCELで管理したり、広報委員会なんかはPTA広報紙をパソコンでレイアウトして完全版下として印刷屋に出したり。

前回PTA会長をやってたときにちょうどXPが終わる時だったこともあってパソコンを買い換えた。んで、こっからが今日の本題。相変わらず前振りだけで終わってしまいそうな余談の嵐だが、こっからが今日の本題。いや、まじでこっからが本題だから。ほんと、あ、しつこい?

コンピューターウイルスってあるじゃん。パソコンに入り込んでパソコン内の情報を破壊したり外部に流出させたり悪行の限りを尽くすプログラム。USBメモリーを挿すとそこに自分の複製を書き込んでUSBメモリー経由で他のパソコンに感染を広げたりする悪いヤツ。コンピューターウイルスはパソコンの基本プログラム(OS)の欠陥などを利用して破壊活動を実行する。だから最近のパソコン(というかその基本プログラムであるWindows OS)は随時マイクロソフト社からWindowsの欠陥を修正するプログラムをインターネット経由でダウンロードして自動的に修正している。OSの欠陥を自動修正しているだけでは防ぎきれない攻撃に対応するためにはウイルス対策ソフトをインストールすることも重要だ。日々開発され続けているいろんな種類のウイルスに対応するためにはウイルス対策ソフトも最新のウイルス対策情報をインターネット経由でダウンロードして自動的に最新のウイルスに対応できるように更新してる。

いまやパソコンはインターネットにつないでOSやウイルス対策ソフトを常に最新の状態に更新し続ける必要がある。昔は「インターネットにつながなきゃ、ウイルスも入ってこない」なんていうのどかな時代もあったが、いまはUSBメモリーやSDカードなどプスっと差し込む媒体を経由してウイルスが侵入してくるんだから、ムリムリ。

まあ、そんなこたぁウチのカミさんでも知ってるんで、少なくとも我が家は問題ないんだが、問題はPTA会議室にあるパソコン。PTA会議室ってさ、あたりまえだけど学校の中にあるんだよ。そりゃいまどきは小学校でもネット回線くらいは敷設されてるけど、公費で維持されている設備だからね、PTAとか学童みたいな学校内に間借りしている任意団体がそれを利用することはできないのさ。目の前にネット回線があるのに使えないもどかしさ。前回PTA会長だったときは自分の持ってるモバイルルーターでちょくちょくOSの更新はしてたけど、去年はただのPTA会員だったから何もやってない。この1年間にPTA会議室のパソコンが最新のウイルスに感染してない保証はない。あー怖くてUSBメモリー挿せない。なんかもらってきちゃいそう。

今年度はまた僕のモバイルルーターでネットにつないでちょくちょくOSの更新とかやればいいけど、それで済む問題ではない。パソコンに詳しい僕が会長のうちになんとか継続的なインターネット接続環境を構築しておかないと。

ということでPTA会議室のパソコンをインターネットに繋ごう!

光ファイバみたいな物理的回線は、校舎に造作が必要になってしまうのでムリ。だから携帯電話回線を使ったいわゆる「モバイル」回線ということになる。通話することはないので、データ通信専用の携帯電話回線をどこかと契約することになるわけだな。docomo, au, softbankなど大手キャリアはデータ通信専用契約もバカ高いのでダメだ。PTAは会員さんの会費で活動している非営利団体。目的は子ども達の教育環境向上や思い出作り、それから会員の相互交流や学習の場の提供などだ。そのためにお金を使うのはバンバン使えばいいけど、パソコンのOSやウイルス対策ソフトを最新状態に維持するためってのは活動を補助する間接的な費用だから安けりゃ安いに越したことはない。安いデータ通信契約・・・そう巷では「格安SIM」とかMVNO(仮想移動体通信事業者)とも呼ばれている、アレだ。ドコモからデータ通信回線を借りて、それを切り売りすることで一人当たりに安くモバイル通信回線を提供している会社。私もIIJという会社と月額2,560円で10GBまでの高速データ通信ができる契約をしてそのSIMカードをiPhone6に挿して使ってる。個人なら月額2,560円も想定範囲内だが、PTAの本来の活動を支える間接的費用に年間3、4万円の出費はちと厳しい。3万円もあったら子ども達にあんなことやこんなことしてあげられる。

高速通信である必要はない。YouTube見るわけじゃないし。チビチビチビチビ時間をかけてデータをダウンロードしてOSやウイルス対策ソフトを更新すればいいので「こんな遅いんじゃ何にもできないじゃん」くらい遅くていい、安ければ。その条件だと月額500円くらいで激遅だけど使い放題っていうのがいくつも出てる。

それでOK。

あー、たったそれだけの結論を書くためにどんだけ長い文章書いてんだ、オレは。

いや、まだ、オチがあるんだってば。

格安SIMってのは、運営している会社も一人一人からは少額でも大量の契約によってようやっと利益を出そうという薄利多売なわけだよ。薄利多売の会社が利益を出すためにはいかに経費を削減するかがポイント。一番金がかかるのは「人件費」だからいかに少人数で会社を切り盛りしていくかが重要。申し込みから各種手続きまで全部オンライン、しかもお客様サポートはメールだけとか涙ぐましい努力をしている。会社を経営してると実感できるんだが、売上金回収にかかる経費もバカにならない。滞納者との連絡や督促にかかる費用はバカにならない。滞納者から何百円もの人件費や郵便代を払ってたった月額500円を回収してたんじゃあっという間に赤字になってしまう。薄利多売の商売にとってクレジットカード決済はもっとも経費がかからない回収方法の一つ。クレジットカード払いというのは、クレジットカード会社が立替払いしてくれるみたいなもので、会社にとっては何の苦労もなく黙ってればクレジットカード会社が人数分お金をちゃんと立て替えて入金してくれる。その後に実際の利用者からお金を回収するのは全部クレジットカード会社の仕事。薄利多売の商売にとって売上金回収にかかるもろもろの経費を考えるとクレジットカード会社にちょっとくらい手数料を取られても十分割りにあう売上金回収方法なのだ。だから格安SIMの会社はほぼもれなく「クレジットカード決済のみ」になっている。月額料金が1000円くらいになると何社かは銀行口座引き落としとかコンビニ払いも条件付きで可能になってくる。

クレジットカード払いしかできないとなるとPTAでは契約できない。なにしろPTAはクレジットカードが持てないのだ。もちろん非法人団体でも信用があれば法人向けクレジットカードが持てるんだがPTAはクレジットカード会社にとってみると「支払い能力が信用できない」団体らしい。実際にPTAの口座を作ってる銀行のカードやその他いくつかのクレジットカード会社に電話で相談してみたが、ことごとくPTAは審査が通らないと言われた。まあ、PTAは組織としての継続性はある程度あるけど上層部人事(会長、副会長、総務、企画、会計・・・・)が毎年コロコロと総入れ替えしてるんだから信用力もなにもないわな(涙)。

さあ、どうする。

安いデータ通信契約は、クレジットカード払いばかり。引落しやコンビニ払いができるのは、高いデータ通信契約ばかり。

探せ!探すんだ!口座引落しが可能でしかも激安なデータ通信契約を!