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MG MS-06R-1A 高機動型ザクII マサヤ・ナカガワ専用機

MS-06R-1A
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON MASAYA NAKAGAWA’S CUSTOM

はい、久しぶりです。ザクです。おまえ、最近プラモデル作ってないの?って聞かれることもないんですけど、作ってないこともないですが、あんまり時間ないですね。

ええ、ほんと忙しくって。

ザク以外のプラモデル作ってるから。

は? 仕事? してますよ、それなりに、真面目なフリして。じゃないとプラモデル買う金かせげないじゃないですか。いやだなあ、もう。プラモデル作るためなら仕事くらいしますよ。当たり前じゃないですか。

最近なかなかプラモデル作る時間なくて、ときどき作ってもザクじゃないプラモなんだけどね。そもそもここ数年もうザクのプラモデルがほとんど発売されなくて(まあ、あとはザク・デザートタイプとマリンタイプくらいしか残ってないからかな)。とは言うもののだいぶ前に作ったザクがまだまだいっぱいあるんで、そいつらも紹介していかないとね。

それでは、今日はこのザクを

ザクもち・・・・・・グフでもドムでもなく、ザクですよ。すばらしいですね。コンビニでザクを見かけるとどうしても買ってしまうんです。ダメですね、ダメなんてこれっぽっちも思ってないけど。

「マサヤ・ナカガワ」専用ザクです。

マサヤ・ナカガワ・・・知ってます? 一般民間人は知らないですよね。1980年代の第1次ガンプラブームでテレビに登場したモビルスーツは全部商品化してネタがつきたころ、実はテレビには登場しなかったあんなモビルスーツやこんなモビルスーツもあったんだ、というモビルスーツバリエーション(MSV)という企画が始まった。いろいろなモビルスーツがデザインされたほか、「○○専用機」を量産するために、テレビには登場しなかったあんなパイロットやこんなパイロットもいたんだ、という設定が同時につくられ、このマサヤ・ナカガワもそのひとり。

ア・バオア・クーのEフィールド防空大隊に所属した中尉という設定、だそうです。

マサヤ・ナカガワが搭乗していたのは、ブラウンを主体とするパーソナルカラーで塗装された MS-06R-1A 高機動型ザクII。

脚部の剥き出し感あふれるゴテゴテ噴射装置は高機動型ザクの中でも「初期型」の特徴。その初期型の中でも右肩に通気口っぽいスリットがあるのが初期型R-1型で、スリットがないのが初期型の改良機のR-1A型。これは、スリットをふさいでいるようなデザインになっているのでR-1型として製造されたものをR-1A型仕様に改造したR-1(A)型とでも言えばいいかな。テキトー

まあ、ガンプラブームに乗って濫造された後付け設定の山々なので、好きなように解釈しちゃえ。

マサヤ・ナカガワ専用機に特有のデザインは、頭部にある。最もわかりやすいのはツノ。シャア専用機に代表される一般的なツノ付きザクのツノ(指揮官機用の強化型アンテナ)はおでこから斜め上後ろへ生えているんだけど、こいつのツノは頭頂部からほぼ真上に立っている。

なんでそうなってんだか知らないけど、最初にそういうふうに描かれたんでしょうからしょうがない。ちょっと間抜けっぽいけど、慣れでしょう、慣れ。間抜けっぽいけど。

それと口元?鼻元?というか目の前というか、そこが黒いのも特徴。鼻が黒くなってるザクといえば、エリック・マンスフィールド専用機もある。

これは大リーガーとかが目の下に塗ったり戦闘機のノーズ部の黒塗りみたいな、この部分に当たった光が反射して眩しくなるのを防ぐものだと思われる。エリックは先っぽまで黒いからわかるけど、マサヤは根元だけだからなあ、なんとなく一番まぶしくなりそうな鼻に横たわるパイプ部分こそ黒く塗っといた方がいいんじゃないかなあ、と思うものの、これも、もとになった当時のイラストがたぶんそうなってるんだろうからしょうがない。まあいいんだよ、それっぽい記号なんだからその程度で。

あいかわらず、組み立て、墨入れして、つや消しスプレー吹き付けて完成のお気軽プラモ。バンダイ脅威のメカニズム。


【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。

MG RGM-79N ジム・カスタム

RGM-79N
GM CUSTOM
E.F.S.F. MASS PRODUCTIVE HI SPECMOBILE SUIT

「機動戦士ガンダム0083 – Stardust Memory-」に登場したジムのバリエーション機。物語上の歴史では、アムロとシャアが戦った一年戦争が終わった年に施行された「連邦軍再建計画」で開発されたジム。

0083では主人公の脇を固めるメンバーがこれに乗って大活躍。主人公の上官 サウス・バニング大尉はシーマ・ガラハウ中佐のゲルググと手に汗握る戦闘を繰り広げて主人公を守りきったが、母艦への帰還途中に・・・ああぁ、バニング大尉ぃぃぃぃぃぃ・・・・!!

ガンダムやジムのお約束っぽい配色と異なり、ほぼ水色単色という機体。なんとなく地味な感じがするけど、設定上はガンダム並みの性能らしい。

ちなみに1999年に発売されたプラモデル。もう25年近くも昔なのでマスターグレードとはいえ、今のマスターグレードの基準で見るとだいぶ古ーい。

バーニアがグレーの整形色なので、ガンダムマーカーとかでちょちょっと赤とか黒とかを塗ってあげるだけで見栄えがグッと良くなる。なにしろ全体的に水色一色なのでワンポイントの赤と黒がなかったらほんとに寂しい。

なお、中身がスッカスカなので、ヒザ、ヒジ、肩の隙間からチラ見えする内部が貧弱だから、飾っておくときはそういうのが目立たないように。肩の装甲の裏側は思い切って真っ黒に塗った方がよかったかも。

ところで、古いプラモデルではあるんだけど、いい部分もある。それが「ガワラ曲げ」ができること。ガワラというのは、ガンダムのメカデザインを担当した大河原邦男(おおがわらくにお)の名前。下の写真の左腕を見てほしい。

上腕と前腕のつながり方が、ガワラ曲げの状態。大河原邦男の書くロボットには、たいていヒジの関節の「軸」がデザインされているんだけど、その回転軸と違う方向に曲がるのがガワラ曲げ。

このザクで言うと、左のザクはヒジの関節軸にそって軽く肘を曲げている。これは何の問題もないしプラモデルでも普通にできる。一方、右のザクは関節軸と90度ズレた方向に軽くヒジを曲げている。大河原邦男先生が書くロボットのヒジはときどきこういう自由な曲がり方をする。これがいわゆる「ガワラ曲げ」。

ほとんどの場合、どうでもいいっちゃいいんだけど、そうもいかない状況がたまにある。下の絵を見てくれ。ジム・カスタムの設定画でヒジのちょい下の前腕部分にシールドを取り付けるための穴が開いているのがわかるだろ。

ここにシールドを取り付けて、肘を曲げると、シールドは下になってしまう。シャベルでなにかを掘ってる感じなシールドの取り付けにならざるを得ない。

↓シールドを取り付けてヒジを軽く曲げると、こんな感じでシールドの面が下を向いてしまう。

体の側面を防御するようにシールドを横にするなら腕全体を90度回さないといけない。しかし、そうするとヒジの回転軸も90度回るので、ヒジをピンと伸ばさないとシールドが横にこない。ヒジを曲げるとシールドが前にきてしまう。

これは、ちょっとカッコ悪い。

左がガワラ曲げができないプラモデル。右がガワラ曲げができるプラモデル。自然な感じで体の側面にシールドを構えようとすると、この方向から見るとどちらも違和感ないんだけど、反対側から見ると違いがよくわかる。

ガワラ曲げができない左のプラモデルは、腕をまっすぐ伸ばして、シールドを取り付け口でちょっと回転させてポーズをとっている。一方、右のジム・カスタムはシールドと前腕の方向がそろったまま軽くヒジを曲げてグッと構えたポーズをとっている。とても自然な感じがする。ロボットなんだから左の方がロボットらしくてロボットっぽいんじゃないの?ロボットなんだしと言えなくもないけど、ロボットとはいえども、これはモビルスーツなんだから、ちょっとね、ロボット、ロボットしているよりは人間的なポーズをとらせたくなるのが人情ってもんでしょう。

この前腕のひねりは、ヒジ関節と前腕の間にロール軸がひとつ入っていることで実現できてる。ヒジ関節がどう曲がろうが、その先で前腕が回転できる。

ちなみに、ガワラ曲げができないプラモデルでは下のようにシールド取り付け穴を90度ズラすパーツが付属しているものもある。

ないよりは断然あった方がいいんだけど、これではきっちり90度ズラすことしかできない。「ひねり」ができるプラモに比べたら飾る時のポージングの自由度は低い。

けっこう初期のマスターグレードでこれができた当時はスゲー!!!!って感動したもんなんだが、なぜか最近のマスターグレードシリーズではガワラ曲げヒジ関節が採用されなくなってる。シールド取り付け位置を90度ズラすパーツで済ませているものが多い。なんでなのかわかんないけど。

MG RGM-79P パワード・ジム

RGM-79P
POWERED GM
E.F.S.F. MASS-PRODUCED MOBILE SUIT CUSTOM TYPE

ガンダムに登場する地球連邦軍側のやられメカの「ジム(RGM-79)」。テレビではまったくいいとこなし、徹底的にやられっぱなし。粗製濫造品扱い。

しかし、その後さまざまなガンダム作品が作られる中で徐々にその地位に変化が。各作品とも主人公はまあ都合上「ガンダム」に乗るとしても、主人公をサポートする仲間とかチームメンバーは一般品のジムに乗らないといけない。んでもってそれなりに活躍させないと物語として広がりが出ないわけだから、ジム大活躍ぅ!!みたいなシーンも作られるようになってきた。

でも、テレビではやられっぱなしでいいとこなしのあのジムが、外伝・スピンオフでは大活躍っていうのも落差ありすぎてちょっとどうかなあという場合には、あれですよ、ガンダム作品で定番の「カスタム機」「バリエーション機」ですね。

というわけで、アムロとシャアが戦った一年戦争では、各地でさまざまなジムのバリエーション機が開発され、活躍していた。という結論になるのは必然。まあ、オモチャ屋さんもその方が売るものが増えてうれしいし。こっちも作らなきゃいけないプラモデルが増えてうれしい・・・たぶん、うれしい、うれしいんじゃないかな。

今回作ったのは「機動戦士ガンダム 0083」というオリジナルビデオアニメに登場したジム。その名も

パワード・ジム

一年戦争が終結して3年後、まだジオン公国の独立をあきらめきれない兵士が各地に潜伏して抵抗を続けている頃に起きた大規模テロ事件を描いたのが「機動戦士ガンダム0083」。物語の冒頭で、登場するジムがこの「パワード・ジム」。旧型のジム改をベースに開発中の高機動ブースターなどを取り付けた次世代モビルスーツ開発の実験機。

背中から肩にかけてかぶさる巨大な推進器。ヒザの大型の・・・なにか。ふくらはぎや足首に増設されたヘリウムコントロールコアらしき・・・なにか。いろいろくっついててゴテゴテしてるのが実験用って感じがして好き。色も実験用って感じだしね。

2002年に発売された「ジム改」をベースに新規パーツを加えて発売されたものなので2016年発売とはいえ基本的には2002年当時のプラモデル技術になっている。20年以上前のマスターグレードってこんな感じだったよなあ。胴体や脚、腕の中はスッカスカだから関節のスキマからチラッと見える中が残念なので、関節の隙間から中が見えちゃうようなアクションポーズはやめて、直立姿勢がいい。

武器には、物語上の歴史ではこの前に出てたジム改の武器に加えて、この物語の主役機ガンダム試作1号機の足首パーツ、このあとに出てくるガンダムmk-!!が使っていたバーズーカも付属してて、モビルスーツ開発の歴史の穴を埋めてる感じがわかる。

2016年バンダイ公式サイト プレミアムバンダイ 限定品として発売


ジム祭り

地球連邦側のやられメカ「ジム」。数あるジムの中でも物語上「一年戦争」と呼ばれる時期に作らせた初期のジムたち、すなわち型式番号「RX-79」のジム。ガンプラのマスターグレードシリーズで、型式番号RGM-79「ジム」とそのバリエーション機を作っていこう。