ハイパーテクノロジーの急速な発展とともにあらゆる分野に進出した汎用人間型作業機械「レイバー」。
しかしそれは、レイバー犯罪と呼ばれる新たな社会的脅威をも生み出すことになった。続発するレイバー犯罪に、警視庁は本庁警備部内に特殊車輌二課を創設してこれに対抗した。
通称、“特車二課パトロールレイバー中隊”「パトレイバー」の誕生である。
「機動警察パトレイバー」
警察用ロボットという一風変わった切り口で、1988年から漫画、オリジナルビデオアニメ、映画、TVアニメと展開されたメディアミックス作品。
これまで1小隊体制だった特殊車両二課に新たに編成された第二小隊の隊員たちが主人公。東京湾の埋立地のはずれにポツンと建てられた町工場のような建物が勤務先で、こんな僻地に出前に来てくれるのは上海亭という町中華1軒だけ。敷地に畑を作ったり、建物裏手の東京湾で署員総出でハゼ釣りしたり自給自足。警察官の話とはいえ、一癖も二癖もある第2小隊の面々が学生のノリのままに繰り広げるドタバタの日常を中心に描いたコメディ。
現場の警察官と、エライ上層部との格差を描いた作品としても、踊る大捜査線の10年前にこれが作られたという先駆的作品でもある。
プラモデル MODEROIDシリーズ
機動警察パトレイバーに登場するレイバーのプラモデルはバンダイをはじめいくつかのメーカーから出ている。中でもグッドスマイルカンパニーのMODEROIDブランドから出ているプラモデルは、高さ14cm程度の手頃なサイズ感で、小さい割には形状もギミックも素晴らしく、ほぼ接着剤不要&ほぼ塗装不要なので敷居も低い。しかも痒い所に手が届くシリーズ展開でコレクション性も高い。なによりガンプラが異常なまでに入手困難な状況が続く中で、予約さえすれば確実に購入できる MODEROID シリーズは安心してコレクションできる。
AV-98 イングラム
機動警察パトレイバーの主人公機。一般的なレイバーより細かな作業にも対応できる5本指や見るものに対する威圧感を示す車体デザインなど初の警察専用に開発したレイバー。篠原重工 八王子工場が開発製造。

肩、腰、膝の関節部はトラックの幌などに使われる帆布とかターポリンのような布生地でカバーされている。バンダイはここを軟質ゴムを使って表現したけど、経年劣化でゴムがベトベトになって悲惨なことに。MODEROIDでは関節のプラパーツでそのまま布カバーのシワシワを表現してる。墨入れ用のエナメル黒でザクっと塗ってエナメル溶剤をつけた綿棒で出っ張り部分を中心にササっと拭き取るといい感じで陰影がついてくれる。水性トップコートの<つや消し>を吹きつければ十分それっぽく見える。
外装は足首の裏側のパネルみたいなものを筆塗りで塗装した程度で、あとはエナメルグレーで墨入れ。デカールを貼ったら、パトカーに準ずる警察車両のイメージなので水性トップコート<光沢>で仕上げてる。
関節(布カバー)が<つや消し>で外装が<光沢>でトップコートするので、最終的な組み立ては塗装後になる。外装は簡単に抜き差しできるようにダボ穴をヤスリで広げたうえで関節パーツ抜きでできるだけ組み立ててまとめてトップコートを吹くと楽。トップコートが乾いたら外装を分解して、こちらもトップコート吹き終わってる関節パーツを組み込みながら最終的な組み立てをする。分解しやすいようにダボ穴を広げてスコスコにしてあるから、ダボピンに接着剤を塗ってしっかり固定する。
98式特型指揮車
主人公たちが乗るのが篠原重工製パトロールレイバー「AV-98 イングラム」。搭乗者1名、指揮者1名、運搬車両運転者1名の3名で1チーム。2チーム6名に小隊長1名の計7名が第2小隊の構成メンバー。



99式大型特殊運搬車 特型レイバーキャリア
パトレイバーは2足歩行ロボットなので走行速度は遅いし、バッテリー駆動式なので走行距離も短い。事件現場との往復は専用のトレーラー式電源車で運搬する。漫画やOVAでは簡素な荷台の98式特殊運搬車 レイバーキャリアが登場しているが、劇場版1作目ではレイバー全体を囲うハンガーデッキがついた幅広の99式特型レイバーキャリアが登場する。

特車二課には第一小隊・第二小隊のすべてのレイバーを整備する整備班もいる。
AV-98 イングラム リアクティブアーマー装備
小隊には予備機として3号機がある。劇場版2作目では電子戦仕様の頭部パーツを取り付けた3号機に第一小隊の南雲小隊長が搭乗した。


AVS-98 エコノミー / AVS-98 MARK II スタンダード
物語の展開とともに、漫画、OVA、映画、TVアニメではそれぞれ新型警察用レイバーの開発をネタにした話も登場する。漫画では次世代機の試作モデルとしてエコノミー、スタンダードが登場。最終的にAV-0 ピースメーカーが第一小隊に配備される。

肩装甲の色分け、膝からふくらはぎにかけての色分けがパーツ分割でできているなかなかのすぐれもの。胸部のエアインテークとかちょいと部分塗装するだけでいい感じに仕上がる。
AV-X0 零式 / AV-0 ピースメーカー / AV-2 ヴァリアント
劇場版では次世代機の試作モデルとして劇場版1作目に零式が登場。劇場版2作目ではAV-2 ヴァリアントが配備されてる。ただヴァリアントの登場シーンは極めて少ないし、しかも突っ立ってるだけ。


ピースメーカー、ヴァリアントは正式車両なのでイングラムと同じく胸部中央に金の桜の代紋が輝く。いかにも「警察車両」って感じで気分が上がる。桜の代紋は金色で塗装済みのパーツが付属するので楽ちん。
HAL-X10 試作重攻撃型レイバー / ARL-99 ヘルダイバー
自衛隊でもレイバーの運用が始まっている設定になっていて、物語の中でちょいちょい重要な役割で登場する。
劇場版1作目は、暴走した自衛隊の試作レイバー vs 自衛隊空挺レイバー部隊との交戦で始まる。


ちなみにちょくちょく写真に登場してる人物フィギュアは、箱庭技研の彩色済みフィギュア。

MODEROID のパトレイバーシリーズのスケールに合わせた1/60タイプ。レイバーと合わせられる1/60スケールの自動車や人物の模型ってほとんどない中で、バッチリそのままの人物フィギュア(しかも彩色済み)はありがたい。
TYPE-7 ブロッケン
西ドイツ国防軍(当時はまだ東西ドイツに分断されていたし、米ソ冷戦の時代でもあった)ではシャフトエンタープライズヨーロッパのTYPE-7 ブロッケンが運用されている。
漫画やOVAでちょいちょい悪役レイバーとして登場。



TYPE-J9 グリフォン
漫画とOVAでは、シャフトエンタープライズジャパンが軍事転用前提に開発している試作レイバーが悪役として登場し、デモンストレーションを兼ねてパトロールレイバー中隊に幾度となくちょっかいをかけている。




HL-97 ブルドッグ / HL-98 ヘラクレス21 / ASV ボクサー / TYPE97 TFV-EX クラブマン・ハイレッグ
そして、そもそもパトレイバーが必要とされるようになった原因である汎用重機としてのレイバーたち。篠原重工、菱井インダストリー、シャフトエンタープライズジャパンなど重機械メーカーがそれぞれ製造している。




気づけばかなりのラインナップになった MODEROIDシリーズ。満足度が高い。あとは、「96式 ASUKA MPL」「99式装輪レイバー ロードランナー」「97式改 ハンニバル」「98式多足戦闘指揮レイバー ラーダー」「HL-96 タイラント2000」が出てくれれば大満足なんだが、出るかなあ。
