IMS 1/100 エンゲージ SR1

永野護の漫画「ファイブスター物語」で登場するロボット(モーターヘッド)は、テレビアニメ「重戦機エルガイム」で自身がデザインを担当したロボット(ヘビーメタル)の流れを強く感じさせるものが多く登場してた。

ファイブスター物語の序盤で、重戦機エルガイムの主人公が乗るヘビーメタル「エルガイム」のデザインをモチーフとした「ジュノーン」というモーターヘッドが登場した。その後、漫画では物語の進展に伴いジュノーンは「エンゲージ」と呼ばれるコーラス王朝の王専用モーターヘッドシリーズの第3世代機「エンゲージ SR3」の別名であるってことになった。

んで、今回作ったモーターヘッドが、そのエンゲージの第1世代機「エンゲージ SR1」です。

ファイブスター物語はマイナーな漫画なので、大量生産向きのプラモデル(インジェクションキット)はあまり発売されてないけど、ボークスという会社が「IMS」というブランド名で、モーターヘッドのプラモデルを精力的に発売している。

切り取ってパチパチはめこめばできちゃうガンプラのようなものではなく、接着剤は当然として合わせ目のズレを直したり塗装したりと「プラモデルってこういうもんだろ」とかお年寄りに言われちゃう感じの商品。敷居が高いし、お値段も高い。

試しに、主役級のL.E.D.ミラージュを作ってみたら、ガンプラしか作ったことがない軟弱者にもまあ「それなりに」作ることができたんで、調子に乗ってバッシュナイトオブゴールドと立て続けに作った。他にも何種類か出てるけど大好きなモーターヘッドは作れたからいったん終わり。また軟弱なガンプラライフに復帰したのも束の間、これまた大好きだったジュノーンの先代機エンゲージ SR1がIMSで発売。軟弱者にはハードル高いんだよなぁとブツブツ文句言いつつ、ネットでポチっとな。届いたはいいけど、やっぱりハードル高くて、箱を開けてはため息をついてまた今度にしようと箱を閉じての繰り返し。ようやく、年末の休みを利用して作ったよ。

パチパチ切り出してガシガシ組み立てればOKなガンプラと違ってやることが多い。

できるだけ手間をかけずに、でもそれなりには仕上げたい。簡単それなりのポイントになるのは全塗装するかしないか、だ。エンゲージSR1はほんの少し緑がかった白がメインカラーで、紫がところどころアクセントになっている。パーツの成形色はほぼその通りになっているから、色が合ってない部分だけ塗装する部分塗装ならかなり楽になる。しかし、生まれて初めての全塗装に挑戦したザ・ナイト・オブ・ゴールドが思った以上にうまくいったので、こいつもベースになっている白を成形色の薄い緑がかった白ではなく、純白にしてもカッコ良さそうだなあ、どうしようかなあ、また今度考えようって箱を閉じての繰り返しだったけど、年末休みといっても年末の誰もいないうちにやっておきたい仕事も山積みでそんなに時間があるわけでもないから、成形色を活かした部分塗装で組み立てることに決定。ここは初心に返って部分塗装、しかも筆塗りで部分塗装だ!

次のポイントになるのは仮組するかしないか、だ。とりあえず頭部と脚部の一部分を仮組みしたら、さすがにIMSの最新作とあってパーツの精度はかなり良くて、こりゃ仮組みしなくても大丈夫なんじゃないかって気がしてきた。細かいことは気にならないので仮組みせずにそのまま組み立て開始することに決定。

方針が決まればあとは手を動かすだけ。しかも仮組みなし、部分塗装となれば、かなり気が楽だ。部品をニッパーで切り出して、部分塗装に邪魔にならないパーツは接着してかたまりを作っていく。ある程度のかたまりにができたら表面に残っている油分(離型剤)を中性洗剤と歯ブラシでガシガシ洗い落としていく。洗ったらみんな大好き山善の食器乾燥機でしっかり乾燥。洗浄と乾燥というガンプラにはない作業が面倒臭いけど、まあしょうがない。

洗浄・乾燥が終わったらいよいよ部分塗装。組み立て説明書には設定通りの色を作るためのカラーレシピが載ってるけど、調色ってうまくいく気がしないので水性ホビーカラーで近い色を探してそれで塗る。ほとんど手持ちの色で済んだけど「ホワイトグリーン」と「焼鉄色」を買い足した。

ベイル(盾)と、スカートの内側がそこそこ広い面積だったんで、筆塗り塗装にちょっと難儀したけどまあなんとかなった。部分塗装だからはみ出しても、はみ出した部分が塗装してない部分ならデザインナイフの刃を使ってはみ出した部分をカリカリっと削ってやればOK。部分塗装最強。

ベイルと肩にある丸印に横棒3つのマークは黄色と黒の塗装が接しているからはみ出したらナイフで削るってことができない。ここは面相筆を使って息を止めて慎重に慎重に。ちょっとはみ出してるけどこれくらいは老眼なんでわからんわからん。老眼最強。

後ろ姿も凛として美しい。

白い部分にはグレーの墨入れ、濃い色の部分には黒で墨入れ。以前はGSIクレオスの「ガンダムマーカー スミいれ/極細タイプ」っていう極細油性マジックペンみたいなのを愛用してたけど、最近はタミヤの「スミ入れ塗料」っていうエナメル塗料がお気に入り。

デカールを貼ったら最後に光沢スプレーをブシャーで終わりの予定だったんだけど、なんとなくちょっと派手さとか華やかさが足りないかなと思ってたところに、ちょうどGSIクレオスの水性ホビーカラーから「ホワイトパール」というパール塗料が発売になってた。これをプラモに吹き付ければキラキラしたパール感のある表面にできるらしいので、さっそく使ってみた。

ラベルに「エアブラシ用」って書いてある。ナイトオブゴールドのときに簡単吹付け道具として買った「イージーペインター」がここで再登場。塗料1にうすめ液0.5くらいの比率で軽く希釈したら専用プラボトルに入れてエアダスターにセット。

ブシューっと吹きつけて、山善の食器乾燥機で乾燥を2回繰り返したらうっすらパール感のある表面に仕上がった。すごい簡単。簡単なのに今までのモーターヘッドのプラモデルよりワンランク上の仕上がりになった(ような気がする)。

パール塗料が乾燥したら最後に水性トップコートの光沢をこれも2回吹きつけて完成。よーく乾かせばカチカチのピカピカキラキラ。

モーターヘッドといえばこの細ーいスキマからチラ見えしする三白眼。かっこいい。

備忘録

ことしなんの仕事してたか自分用メモ

  • 有限会社久光工房 代表取締役
    • 有限会社久光工房は2023年11月に20周年を迎えました。
    • 化粧品技術者向け情報提供サイト「Cosmetic-Info.jp」の開発・運用
    • 化粧品企業向け処方情報管理システム「CFMS」の開発・販売
    • 化粧品薬事関係者向け業務補助ツール「Cosme-Design.jp」の開発・運用
    • 化粧品技術者の指導・育成事業「Cosme-Tech」の運営
    • ピアノ教室・コーラス教室・ヨガ教室など文化教室の運営
    • 音楽練習スタジオの貸出事業
  • 一般社団法人化粧品成分検定協会 代表理事
    • 消費者、学生、初級技術者が化粧品の中身設計について正しく理解するための学習機会の創出と学習成果を確認するための検定を行う完全非営利型一般社団法人
  • 株式会社化粧品成分検定出版 代表取締役
    • 一社)化粧品成分検定協会に関する公式テキストや問題集の販売など営利事業を担う普通法人
  • 国際理容美容専門学校 非常勤講師
    • ビジネス美容科を中心に化粧品学・化粧品実習の授業を担当。たまに物理学を臨任する。
  • 東京工科大学 実験講師
    • 応用生物学部 柴田雅史教授のもとで卒研生に実学としての化粧品設計を指導。
  • 神奈川工科大学 客員教授
    • 応用バイオ科学部で化粧品を工業製品学際領域として理解する化粧品科学の授業を担当。
  • 化粧品科学専門誌の新創刊準備委員会 事務局
    • FRAGRANCE JOURNAL誌の文化と役割を大切に、デジタル化時代の新たな枠組みを加えた新雑誌の立ち上げを準備中。
  • 追浜観光協会 事務局長
    • 追浜行政管内における観光事業の振興を図る団体
  • 追浜本町2丁目親和会 会計
    • いわゆる町内会。災害時にそのありがたみがやっと実感できる地域の「絆」。自分が住む町に顔のわかる人がひとりでも多いことはすてきなことです。もうみんな忘れかけてるけど絆って大切だなって思ったあの日を思い出してくださいね。
  • 夏島学区体育振興会 会計
    • 夏島小学校の学区地域における住民のスポーツ振興を図り健康増進に寄与する団体
    • 地域の方々老若男女問わずみんなで楽しむ「健民運動会」を主催。毎月、グラウンドゴルフやボッチャなどのスポーツ体験会を開催。夏島小学校の総合学習で体力測定会を開催。
  • 夏島小学校開放運営委員会 会計
    • 夏島小学校の体育施設(体育館、校庭、プール)の団体貸出業務を行う団体
    • 役職は会計だけど、予約受付・管理から日常的な問題対応までほぼ総務。
  • 追浜中学校運営委員会 会長
    • 国のコミュニティスクール構想に基づき追浜中学校の運営を学校と地域が一体となって進める団体
    • 学校が抱えるさまざまな課題のうち、地域の知恵や力で協力して解決できる問題を協議し推進する。議論の方向性提示やまとめをする役目。
  • 追浜地域運営協議会 委員
    • 追浜行政管内における各種社会団体(社会福祉協議会、民生委員児童委員協議会、町内会・自治会、商店会、工業会、観光協会、PTA、学識経験者など)の代表者が集まって地域社会活動の統合運用を図る団体
    • 子育て支援部会 の部会長を拝命。追浜で子育てしてよかったと感じてくれるまちづくりやイベントを推進する。
  • 紫友同窓会 副会長、資料局局長
    • 東京都立小石川中等教育学校(旧制第五中学校、小石川高等学校)の同窓会。クラス会ではなく創立以来100年を超える全ての卒業生をたばねる同窓会組織。

MG RGM-79N ジム・カスタム

RGM-79N
GM CUSTOM
E.F.S.F. MASS PRODUCTIVE HI SPECMOBILE SUIT

「機動戦士ガンダム0083 – Stardust Memory-」に登場したジムのバリエーション機。物語上の歴史では、アムロとシャアが戦った一年戦争が終わった年に施行された「連邦軍再建計画」で開発されたジム。

0083では主人公の脇を固めるメンバーがこれに乗って大活躍。主人公の上官 サウス・バニング大尉はシーマ・ガラハウ中佐のゲルググと手に汗握る戦闘を繰り広げて主人公を守りきったが、母艦への帰還途中に・・・ああぁ、バニング大尉ぃぃぃぃぃぃ・・・・!!

ガンダムやジムのお約束っぽい配色と異なり、ほぼ水色単色という機体。なんとなく地味な感じがするけど、設定上はガンダム並みの性能らしい。

ちなみに1999年に発売されたプラモデル。もう25年近くも昔なのでマスターグレードとはいえ、今のマスターグレードの基準で見るとだいぶ古ーい。

バーニアがグレーの整形色なので、ガンダムマーカーとかでちょちょっと赤とか黒とかを塗ってあげるだけで見栄えがグッと良くなる。なにしろ全体的に水色一色なのでワンポイントの赤と黒がなかったらほんとに寂しい。

なお、中身がスッカスカなので、ヒザ、ヒジ、肩の隙間からチラ見えする内部が貧弱だから、飾っておくときはそういうのが目立たないように。肩の装甲の裏側は思い切って真っ黒に塗った方がよかったかも。

ところで、古いプラモデルではあるんだけど、いい部分もある。それが「ガワラ曲げ」ができること。ガワラというのは、ガンダムのメカデザインを担当した大河原邦男(おおがわらくにお)の名前。下の写真の左腕を見てほしい。

上腕と前腕のつながり方が、ガワラ曲げの状態。大河原邦男の書くロボットには、たいていヒジの関節の「軸」がデザインされているんだけど、その回転軸と違う方向に曲がるのがガワラ曲げ。

このザクで言うと、左のザクはヒジの関節軸にそって軽く肘を曲げている。これは何の問題もないしプラモデルでも普通にできる。一方、右のザクは関節軸と90度ズレた方向に軽くヒジを曲げている。大河原邦男先生が書くロボットのヒジはときどきこういう自由な曲がり方をする。これがいわゆる「ガワラ曲げ」。

ほとんどの場合、どうでもいいっちゃいいんだけど、そうもいかない状況がたまにある。下の絵を見てくれ。ジム・カスタムの設定画でヒジのちょい下の前腕部分にシールドを取り付けるための穴が開いているのがわかるだろ。

ここにシールドを取り付けて、肘を曲げると、シールドは下になってしまう。シャベルでなにかを掘ってる感じなシールドの取り付けにならざるを得ない。

↓シールドを取り付けてヒジを軽く曲げると、こんな感じでシールドの面が下を向いてしまう。

体の側面を防御するようにシールドを横にするなら腕全体を90度回さないといけない。しかし、そうするとヒジの回転軸も90度回るので、ヒジをピンと伸ばさないとシールドが横にこない。ヒジを曲げるとシールドが前にきてしまう。

これは、ちょっとカッコ悪い。

左がガワラ曲げができないプラモデル。右がガワラ曲げができるプラモデル。自然な感じで体の側面にシールドを構えようとすると、この方向から見るとどちらも違和感ないんだけど、反対側から見ると違いがよくわかる。

ガワラ曲げができない左のプラモデルは、腕をまっすぐ伸ばして、シールドを取り付け口でちょっと回転させてポーズをとっている。一方、右のジム・カスタムはシールドと前腕の方向がそろったまま軽くヒジを曲げてグッと構えたポーズをとっている。とても自然な感じがする。ロボットなんだから左の方がロボットらしくてロボットっぽいんじゃないの?ロボットなんだしと言えなくもないけど、ロボットとはいえども、これはモビルスーツなんだから、ちょっとね、ロボット、ロボットしているよりは人間的なポーズをとらせたくなるのが人情ってもんでしょう。

この前腕のひねりは、ヒジ関節と前腕の間にロール軸がひとつ入っていることで実現できてる。ヒジ関節がどう曲がろうが、その先で前腕が回転できる。

ちなみに、ガワラ曲げができないプラモデルでは下のようにシールド取り付け穴を90度ズラすパーツが付属しているものもある。

ないよりは断然あった方がいいんだけど、これではきっちり90度ズラすことしかできない。「ひねり」ができるプラモに比べたら飾る時のポージングの自由度は低い。

けっこう初期のマスターグレードでこれができた当時はスゲー!!!!って感動したもんなんだが、なぜか最近のマスターグレードシリーズではガワラ曲げヒジ関節が採用されなくなってる。シールド取り付け位置を90度ズラすパーツで済ませているものが多い。なんでなのかわかんないけど。