東京マルイの M4 系ガスブローバックマシンガンシリーズには、多くのパーツメーカーからハンドガード、ストック、グリップ、インナーバレル、ノズル、ハンマーユニットなど、外装内装問わずほぼありとあらゆるカスタムパーツが販売されてる。これら豊富なカスタムパーツを使って自分好みのライフル銃を作れるのが、東京マルイ M4系ガスブロの魅力でもある。
東京マルイ M4 系ガスブロをカスタマイズして、俺だけのコンパクトライフルを作る。
- 東京マルイ M4A1 カービン
- 5KU SCW ワイヤードストック for TM GBB M4
東京マルイ M4A1 カービン
東京マルイM4系ガスブローバックマシンガンはBB弾を発射する核となるハンマーユニットを共通部品として、M4 MWS、M4 CQBR、M4A1 Carbine、MTR16、Mk18 mod.1、URG-I 11.5inch SOPMOD Block3・・と多くのバリエーションモデルが販売されてる。今回は三角フロントサイトとキャリングハンドルというオーソドックスなM4の雰囲気を持ったコンパクトライフルを作ろうと思って M4A1 カービンをベースにカスタマイズすることに決定。M4A1 カービンは東京マルイの M4 ガスブロシリーズの中で最安モデルだし、まだ買ったことがないからちょうどいい。

さて、ネットショップをグルグルながめながらどんなカスタマイズパーツを使ってコンパクトな M4 ライフルを作るか妄想すること2週間。フロントを4インチハンドガードと7インチのアウターバレル、リアを SCW ストックにして全長を短縮し、マガジンをMTR16用のショートタイプに交換することでコンパクトに仕上げるざっくりとした方針を決めた。ネットショップのパーツ写真を寄せ集めて作った完成予想図がこれ↓

をを、いいねえ。これ、好き。三角おにぎりとキャリングハンドルでオーソドックスなM4の雰囲気を残しつつ、フロントを4インチハンドガードと7インチバレルで切り詰めて、リアをSCWストックで短くする。マガジンもショートタイプにすることでバランスをとる。

いいね、いいね、いいねぇ。
ところが、息子に見せたら「これなら MP5K でいいじゃん」と冷た〜い反応。えーっ、大きなライフル弾を撃つ M4 を短くするから異形ロマンがあるのであって、小さな拳銃弾を撃つフルオート拳銃を大きくした MP5 を短くした MP5K とはロマン成分が違うんだよぉおぉおぉおぉ(涙)。
くそう、唯一の理解者を失ってしまい意気消沈してしまったが、お父さんは負けないぞぉ。妄想図に従ってあれこれパーツを買い集める。夢は負けない!
ストック周りの分解
ストックレバーを引き下げるとストッパーピンが大きく下がるのでバッファーチューブ後端の出っ張りを越えてスポッと抜ける。
続いて取扱説明書の「通常分解」のページに従ってテイクダウンピンを押し込んでアッパーフレームを上げる。バッファーストッパーを押し下げながら中に入っているリコイルバッファーとバッファースプリングを引き抜く。


アッパーフレームとロアフレームが繋がったままだと作業しにくいので前方のフレームピンを押し込んでフレームを上下に分離する。

バッファーリングナットをいっぱいまで緩める(最初のひとひねりがとてもきついので専用工具を使ってハンマーでコンコンと叩けば楽チン)。このとき、本体側に入っている小さなバネが飛び出さないようにバッファープレートを押さえながら作業する。

バッファーリングナットをいっぱいまでゆるめたらバネの飛び出しに注意しながらバッファープレートを後ろへずらす。するとバッファーチューブが回せるようになるのでクルクル回して引き抜く。くれぐれもテイクダウンピンを押さえているバネをすっ飛ばさないように。飛ばすと探すの大変だから(経験談)。



5KU SCW ワイヤードストック for TM GBB M4
私の目の前にあるのはオモチャの銃。バッファーチューブがなくてもBB弾を撃てるようにするショートボルトキットもあるけど、そこはロマンとの兼ね合いよね。スコスコ動くストックのない M4 はクリープのないコーヒーみたいなもんでしょ、ブラックコーヒー派の私が言うことじゃないけど。
オーソドックスな形のクレーンストックを前後に圧縮したようなコンパクトストックと迷ったけど、もっと短い Maxim Defense 社の SCW Stock をモデルにした 5KU のレプリカストックを使うことにするよ。銃側面に配置された2本の鉄棒がレールとなってストックが前後する。バッファーチューブからストックのスライド軸の役割を取り除いたことで、バッファーチューブの長さに依存せずに肩当ての位置を一般的な M4 ストックに近い長さまで伸ばすことができる。
フレームピンストッパースプリングの飛び出しに気をつけながらストック基部の凸をロアフレームの凹に合わせて押さえつけたら、バッファーチューブをねじ込んで・・・・・ん?



バッファーチューブをねじ込んでたら途中でキツくなって入らなくなった。
まさかのインチ規格?と思ったけど、M4A1 から取り外した純正品とネジ山を向き合わせたらピッチ(ネジ山の間隔)はぴったり同じ、ちゃんとミリ規格になってる。てことは、ネジ山が高いかミゾが浅いかその両方か、いずれにしても原因はネジが「太い」ということになる。細いネジを太くするのは難しいけど太いネジを細くするなら必要なのは根気だけ。ラッキー。根気ないけど。
ネジ部分の太さを測ったら 5KU SCWストックのネジ部は太い。金ヤスリでネジ山をできるだけ均等にガリガリ削って純正パイプと同じ太さに削り落とす。



ミゾも少し掘り込まないとダメっぽい。ネジ山の間隔を測ると 1.5mm なのでネジヤスリの 1.5mm部分でカリカリしてネジのミゾを少し深くする。



金ヤスリでネジ山を削り、ネジヤスリでミゾを掘り、いい具合になったら、サッと塗装して組み立てる。



ををっ、ピッタリ! いぇーい。
けっこうピッタリに削ることができたので大丈夫とは思うけど、ちょっと心配なのでゆるみ防止効果を期待してストック基部とバッファーチューブの間に内径28mm太さ2mm のOリングを入れた。

付属の短いリコイルバッファーとバッファースプリングをバッファーチューブに入れて、アッパーフレームを取り付けて、ちゃんと撃てるか試射して確認。


ボルトの後退量が少ないから、弾を撃ち切った時にボルトを後退状態で引っ掛けて止めておく「ボルトストップ」がかからない場合があるらしい。そういうときは付属のリコイルバッファーのケツをヤスリでガリガリ削って短くすればいいとのことだけど、こいつは幸いにもこのままでちゃんと撃てたしボルトストップもかかってくれた。