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テレビ/電話/ネットを共通回線にしよう(終)

さて、長々と続いたネタもいよいよ大詰め。

 先日、J:COMが来て機器撤去作業を行なった。2,100円でテレビに接続してあるチューナーボックスを持ち帰ってもらう。追加で4,200円払ってケーブルも撤去してもらうかどうかは悩んだ末「ケーブルがつながったままならタダで地デジが見られちゃうのかどうかを確認したい」という欲望に勝てず、とりあえずそのままにしてみることにした。

デカイ保安器が撤去された

 引込み線の撤去がないのでチューナーボックスを持って帰るだけかと思ったら違ってた。外壁に取り付けてあるテレビ/電話兼用のデカイ保安器を取り外して、昔使っていたCATV専用の小さな保安器に引込み線をつなぎ直していった。おおっ、デカイ保安器がなくなっただけでも外壁がさらにスッキリした。いいぞ、いいぞ、私の思い描いた世界に近づいている。そして・・・古い保安器につなぎ直したということはやっぱりタダで地デジが見られるのか?ドキドキ。

  • 工事担当者「工事終了しました。電話兼用の保安器は取り外して、穴はコーキングしておきました。」
  • 私「ケーブルはつながったままなんですね。」
  • 工事担当者「ええ、電源は切ってありますが、つないだままにしておくのでいつでも再開できますよ。」
  • 私「(電源か・・・)ありがとうございます」

 電源があるんだ・・・。電柱から外壁までの太いCATV線をよーく見ると太い線と細い線が一つになっている。そして細い線は外壁側で宙ぶらりんになって末端が絶縁処理されている。以前の写真をみるとこの細い線も保安器につながっていた。これが電源ケーブルなのかもしれないな。工事担当者が帰った後でためしに宅内配線をケーブルテレビ側に配線し直してみたが、まったく映らなくなっていた。CATV線は電力線と信号線の2線がセットになっていて電源を切っておけば信号をカットできる仕組みになっているようだ。

【結論】J:COMの設備を使ってタダで地デジを見るなんてうまい話はない。

 いろいろありましたが、テレビ、電話、ネットを全て光ファイバを使ったNTTのサービスに集約することでサービス品質を落とさずに月々の負担額を4,000円弱も節約することに成功しました。

料金比較

 そのうちCATV線と固定電話線を撤去してもらおう。そうすれば外壁もかなーりスッキリするな。

テレビ/電話/ネットを共通回線にしよう(12)

 我が家が今回J:COMと解約する際に請求される撤去費は2,100円。これでCATVチューナボックスを取り外して持って帰ってもらう。電柱から外壁まで張られているケーブルは撤去されないが、どうしても撤去したい場合は別途4,200円払えばやってくれる。

 ところがネットで検索すると解約時に有無を言わせず6,300円でケーブルも撤去されたという話も出てくる。この差は何だ?とJ:COMの契約書の解約に関する部分をよーく読んだら『但し、弊社による電波障害対策地域、および設備導入済集合住宅にお住まいのお客さまは、地域や物件により引き続き弊社設備をご利用いただける場合がございますので、詳細はお問い合わせください。』なんてことが書いてあった。つまり難視聴地域ならJ:COMを解約してもケーブルは撤去せずに残しといてあげるからJ:COMのケーブル設備を使って地デジ見るくらいならOKよってことか? 解約撤去費の表をみると「戸建住宅」では6,300円(引込み線撤去あり)、「電波障害戸建住宅」では2,100円(引込み線撤去の場合は6,300円)と書いてある。普通は有無を言わせず6,300円でケーブルも撤去だけど、電波障害戸建住宅では引込み線撤去をするかしないか選択できるってことのようだ。

へー、そうなんだ、J:COM太っ腹

CATV線
CATV線を撤去するかどうか・・・

 ということは、もともと地上波放送しか見ていない我が家はJ:COMを解約して地デジだけタダで見てればいいってことか?フレッツテレビは不要だってことか? ていうかそういうことは早く教えてくれよ、J:COM。10年間毎月4000円以上払ってきた我が家は号泣だよ。んー、もしそうだとすると4,200円払ってケーブルを撤去してもらうかどうか悩むなあ。キャンペーンの縛りがあるからフレッツテレビを今すぐに解約することはできないけど、折りをみてフレッツテレビを解約して、残してあるJ:COMのケーブル線を使ってタダで地デジ見るっていう方法もありだよな。フレッツテレビが月額683円・・・高いわけじゃないけど、タダと比べちゃうとなあ・・・あーCATV線を残すかどうか悩むなあ。

 ていうかホントにタダで見られるのか地デジ。J:COMって地上波放送だけで十分という難視聴地域の家庭には無料で設備を提供して、多チャンネル放送が欲しいっていう家庭から得る利用料金だけで成り立つ商売なのか? まあ自分たちで番組作ってるわけじゃなくて番組買ってきて右から左に流しているだけだからこれで十分利益出るのかもしれないな。いや、それでもそんなうまい話が世の中にあっていいのか? それでいいのか、J:COM? うーん、オレなにか見落としているところがあるんじゃないだろか。

テレビ/電話/ネットを共通回線にしよう(11)

 長らく続いたこのネタもいよいよ終盤。

  • 2月末日:J:COMとの解約が完了
  • 3月2日:NTTの都合で工事日が延期になり電話不通期間が生じてしまうので、臨時で固定電話線を引く
  • 3月9日:NTTがフレッツテレビとひかり電話の工事にやってきた。(今日の話はココ

 「工事」といっても、我が家は以前から光ファイバでインターネットを利用していたから、本来なら光ファイバの敷設工事は不要で宅内に設置してある終端装置を、ネット/テレビ/電話に分配する機能をもった新しい終端装置に取り替えるだけ。

 しかし、これを機に2階の床面に置いてあるジャマな終端装置を屋根裏部屋へ移設して、ついでに外壁を無粋に伸びている光ファイバも目立たなくしたいという野望を実行することにして、事前に工務店にお願いして外壁から屋根裏部屋へ配管を作っておいてもらった。ということで今日は、終端装置の取り替えだけじゃなくて外壁から宅内への光ファイバ再配線もやってもらうことになった。外壁の工事結果は下の通り(写真をクリックすると拡大します)。

2階床面へ伸びていた光ファイバが屋根裏部屋への目立たない配線になった

 光成端箱から下方に伸びて2階の床面まで張られていた光ファイバが、逆に上方へ伸びて屋根裏へ入ることになった。工事担当の方が外壁の縁に沿って目立たないように配線するよう気を使ってくれたし、古い光ファイバを取り除いた後は引き込み用の穴だけじゃなくて途中途中のネジ穴までコーキングしてくれた。うーん、丁寧な気遣いだ。配線工事も工事担当者のセンスが大切だと再実感。工事担当者がいい人でよかった。

「光コンセントSC」と「曲げフリー光ファイバコード」
「光コンセントSC」と「曲げフリー光ファイバコード」

 さて、外壁から屋根裏へ入れた光ファイバは配管を伝って屋根裏部屋へ通されたんだけど、驚いたのはそこでいったんコンセント式になったこと。へー、今はそうなってるんだ。光ファイバは曲げる力に弱い。無理に曲げると中のガラス繊維がポキッと折れてしまったり、光が漏れて伝送ロスが起きたりする。もし折っちゃうと外壁の光成端箱から宅内の終端装置までの光ファイバを丸ごと交換することになる。これは前回7,8年前に光ファイバを引いたときに工事の人に「無理に曲げたり踏んだりしないでくださいね」と口酸っぱく言われたので覚えている。でもこのように内壁部でいったんコンセント式にすれば、もし光ファイバを折ってしまってもコンセントから終端装置までの短いケーブル交換で対応できる。コンセントが下向きになっているのは、光ファイバの中を通っている「光」(レーザー光線)が強いので直視したら危ないからだと思う。コードを抜くと自動的にフタが閉まる仕掛けもついてる。ふーんよく考えたもんだ。

 ところで、光コンセントから終端装置までの白い光ファイバが妙にふにゃふにゃしている。外を通っている光ファイバと比べて明らかにふにゃふにゃしている。なんだこりゃ?こんな軟らかいと間違えて折ってしまいそうだ・・・と思ったら、これは「曲げフリー光ファイバコード」というものだそうだ。NTTの「研究開発この一年<2008年報>」(http://www.ntt.co.jp/RD/OFIS/active/2008pdf/general/nw/22.html)というページに詳しく載っているが、曲げたり折ったり結んだり自由自在な光ファイバだということ。

スゲー、そんなものがあるんだ

 NTTの「お笑い宣伝部長が行く」(http://www.chie-warai.jp/video/communication/fiber/index.html)のページではお笑い芸人がこの新型光ファイバがどんだけ強いか試している。グニャグニャに曲げたり結んだりしても映像伝送が途切れない様子はちょっと感動する。考えついた技術屋さんはスゲー。

屋根裏部屋の様子
屋根裏部屋の様子

 光ファイバは最後に「映像用回線終端装置一体型ひかり電話ルータ」という装置(写真の黒箱)につながる。この装置で光ファイバの信号をテレビは同軸ケーブル、電話は電話線、ネットはLANケーブルに分配する。工務店にお願いして事前にテレビと電話の配線を屋根裏部屋へ流しておいたので、それぞれをこの終端装置に接続すればOK。工事担当者がテレビの受信状態、電話の受発信、ネットの接続状態を確認して作業終了。めでたしめでたし。本日の工事費はもろもろで税込み9,450円。後日アンケートに答えると5,000円の商品券がもらえるキャンペーンなので、実質4,450円。J:COMからフレッツへの移行で月額3,500円ほど節約になるので、工事費はあっという間にチャラだな。

 さて、工事が完了してみて、気がついたこと。

何も変わらない!!

 テレビが見られて、電話ができて、ネットができる。昨日までと何も変わらない生活。強いてあげるならJ:COMのテレビショッピングチャンネルが映らなくなったことくらい。いや、なにか変わってしまったらそれはそれで問題なんだけど。なんていうか、これだけ盛り上がった割には生活環境に何も変化がないというのはちとさびしい。とりあえず家計がだいぶ節約できるってことでよしとするか。いや、家の外観をスッキリさせよう! J:COMに4,200円払って外のCATV線も撤去してもらうんだ! そうだ、シンプルイズベスト。ついでにNTTに電話して固定電話線も撤去してもらおっかな。よし、そうしよう。