「ガンプラ」カテゴリーアーカイブ

MG RGM-79DO ジム・ドミナンス

RGM-79DO
GM DOMINANCE
E.F.S.F. PROTOTYPE MOBILE SUIT

『機動戦士ガンダム外伝 ザ・ブルー・ディスティニー』に登場するジム・・・・って説明書に書いてあるけど、ザ・ブルー・ディスティニーってセガサターンのゲームだよな。大学生の頃にそのゲームはけっこうやったけどこんなモビルスーツ出てたっけ??と思ってネットで調べたら、その後にこのゲームの世界を描いた漫画に登場したんだと。漫画かぁそこまで追っかけてなかったわ。

物語の設定上は1年戦争期のジムだけど、漫画は2015年の作品なのででかなり今風のデザインになってる。とてもじゃないが物語上の歴史であのジムとほぼ同時期に開発されたとは思えないカッコ良さ。0080ポケットの中の戦争に出てきたジム・スナイパーIIのデザインラインを多く含んでいるのでプラモデルとしても MG ジム・スナイパーII がベースになってる。

ジム系統の機体改修のためのデータ収集を目的として、ジムの後期生産型をベースに開発された高性能機、という設定。ゲームの主人公「ユウ・カジマ」が搭乗してジムの改良用データとなる実戦データ収集をしてた、らしい。

ふくらはぎの外側についている大型の推進器らしきパーツと右前腕部に取り付けられている盾と一体になった試作型2連装ビーム・ライフルが外観上の大きな特徴。2連装ビームライフルはビームライフル本体と射撃管制装置が別になっていて、手持ちのビームライフルみたいなものが管制装置でビームライフル本体は前腕外側に取り付けられてる。よく考えると何の意味があるのかさっぱりわからん機構だけど、雰囲気としてはカッコいいのでまあいいんでしょう。

ビームサーベルは珍しく左足太ももに取り付けられている。それ以外に前腕に直接ビームサーベルが出るユニットもある。

頭部はジム・スナイパー系列特有の精密射撃用センサーが付いたバイザーが付いていて上下するんだけど武装に狙撃銃がないのに意味あるのか、まあこれも雰囲気ね。


ジム祭り

地球連邦側のやられメカ「ジム」。数あるジムの中でも物語上「一年戦争」と呼ばれる時期に作らせた初期のジムたち、すなわち型式番号「RX-79」のジム。ガンプラのマスターグレードシリーズで、型式番号RGM-79「ジム」とそのバリエーション機を作っていこう。

MG RX-78-3 G-3ガンダム [ver. 3.0]

RX-78-3
G-3 GUNDAM
E.F.S.F. PROTOTYPE CLOSE-COMBAT MOBILE SUIT

久しぶりにガンダムのガンプラを作った。ガンプラはガンダムのプラモデルなんだからガンダムじゃないガンプラってのもおかしな感じもしないでもないけどそんなこともない。

ということでG-3ガンダム。

機動戦士ガンダムの主役ロボット「ガンダム」。TVとはストーリーが大きく異なる小説版では、物語の終盤でガンダムが撃破され、マグネットコーティングという高性能化改修された同型機が配備される。これがG-3ガンダム。その後、いろいろ設定の変遷があって、いまではTV版でも終盤に登場していたのは第3仕様のガンダムだったとかそんな感じになってる。

精巧な内部フレームを核として、ベストプロポーションと自由自在な可動ギミックを追求。止まらないガンプラの進化を体現するブランド「マスターグレード」では、何年かおきにそのときどきの技術や流行を取り入れた「ガンダム」が発売されてきた。

これは 2013年に発売された「ver.3.0」の色替えモデルで、2024年にガンダムベース限定商品として発売されたもの。

お台場に作られた実物大ガンダムの1/100モデルという位置付けの Ver.3.0。同色系での部品によって少しずつ色味が違う外装や、小さなモールドが多数配置されているのが特徴。

ver.2.0 ゆずりの変態可動域も健在。太ももを高く上げてヒザを深く曲げた片膝立ちもできるし、指は全ての関節が動くエモーションマニュピレーター(関節が抜けやすく、いちど抜けると抜けグセがついて最悪)。肩はグイッと内側へ入れ込んで腕を真上に上げられる。

地味な配色が実在風デザインと相まってかっこよさマシマシ。

これだけカッコいいガンダムが組み立てて墨入れして艶消しスプレーをプシューすれば完成する脅威のバンダイ。ここ2、3年はガンプラが転売商材化していて、欲しいものがなかなか買えない状態が続いているのが非常に残念。

さて、RX-78 ガンダムの初期型(プロトタイプガンダム、ガンダム、G-3ガンダム)揃い踏み。

左からRX-78-1, RX-78-2, RX-78-3

TV版のデザインラインに最も近い Ver.2.0ベースのプロトタイプガンダム、「かっこいい」デザインのVer.O.Y.W. のガンダム、実在感をベースにした Ver.3.0ベースの G-3ガンダム。ver. の異なるガンプラをガンダムの仕様変化っぽく見せるいい並び順だと我ながらニンマリ。

MG RX-121-1 ガンダムTR-1 [ヘイズル改]

RX-121-1
GUNDAM TR-1 [HAZEL CUSTOM]
TITANS PROTOTYPE MOBILE SUIT

宇宙世紀0087、地球連邦軍内部の「ティータンズ」と「エウーゴ」という二大派閥による権力闘争が武力衝突に発展した話が「機動戦士Zガンダム」。

国家間の戦争を描いた機動戦士ガンダムと比べて、Zガンダムは地球連邦軍内部で起きた内ゲバだからスケールが小せえ小せえ。

さて、今回紹介するのは、物語の設定的にはZガンダムを挟んだ前後の時代を扱った物語「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに」(略称:A.O.Z)に登場するモビルスーツ「ヘイズル改」。英語表記の「HAZEL」はたぶん植物の名前で、日本語では一般的には「ヘーゼル」と発音する。ヘーゼルナッツのヘーゼルね。カッコつけてヘイズルって発音してるけど。

A.O.Zは、2002年ごろに始まった模型雑誌ホビージャパンによる模型作例と小説の連動企画。Zガンダムの外伝といった位置付け。ティターンズの新型モビルスーツ開発テストチームに配属された若いテストパイロットを主人公に・・・・読んだことないのでこれ以上のことは知らない。

ヘイズルは、物語の上で同時期に開発されていたことになるガンダムMk-II との関係性を強く意識したデザインになっている。プラモデルも骨組み(フレーム)にはMG ガンダムMk-II のパーツが多数使用されている。

特徴は全体的にゴロっとしたボリューム感とほぼ平面だけで構成される外観。

ガンダムの多くはスネやふくらはぎに曲面が多用されてるけど、ヘイズルはほぼ平面で構成されている。そして四角い穴あきの巨大なヒザパッド、四角い穴あきの巨大なふくらはぎ、ベタッと大ぶりなスリッパ、これらがゴロっとした感じを醸し出している。

上半身も、ぱっと見はガンダムMk-IIっぽさが色濃いようにみえてその実、突き出した股間、突き出した胸部中央、巨大な箱状の襟、出っ張ったおでこ、カクカクしたトサカと、要所要所に平面で構成されたゴロっとした特徴的なデザインをみせている。

背負ってるのは「シールドブースター」。推進器が搭載されている盾・・・・推進器ってことは推進燃料も搭載してるんだよな、きっと。燃料をたんまり積んだブースターを盾としても使うというのは・・・ガンダム世界ではギャンの「ミサイルシールド」っちゅうもんがあるので問題ない。背中のランドセルに取り付けてもよし、腕に取り付けてもよし。

Zガンダムの外伝的作品「A.O.Z」に登場する「RX-121-1 ガンダムTR-1 ヘイズル改」。A.O.Zは模型雑誌ホビージャパンが主導した企画で、このガンダムTR-1をベースにさまざまなバリエーション作例が模型雑誌を賑わせた。軟弱者の私は「すげーなぁ、おれもヒマがあったらこんなの作ってみてぇなぁ」と思って雑誌を眺めるだけだったのが、それから20年が経ち、いよいよバンダイからガンプラとして登場。

さすがガンプラ。ニッパーでパチパチ切り出して、説明書通りに組み立てていけばできあがり。あとは墨入れして、デカール貼って、最後に魔法のスプレー「水性つや消しトップコート」をブシューと吹きつければ完成。

おそるべしガンプラ。


RX ガンダム博物館:地球連邦軍試作モビルスーツ(型式番号がRX-で始まるモビルスーツ)の中でガンダムの名を拝している機体の1/100スケールガンプラを作るよ。