「ガンプラ」カテゴリーアーカイブ

MG RX-121-1 ガンダムTR-1 [ヘイズル改]

RX-121-1
GUNDAM TR-1 [HAZEL CUSTOM]
TITANS PROTOTYPE MOBILE SUIT

宇宙世紀0087、地球連邦軍内部の「ティータンズ」と「エウーゴ」という二大派閥による権力闘争が武力衝突に発展した話が「機動戦士Zガンダム」。

国家間の戦争を描いた機動戦士ガンダムと比べて、Zガンダムは地球連邦軍内部で起きた内ゲバだからスケールが小せえ小せえ。

さて、今回紹介するのは、物語の設定的にはZガンダムを挟んだ前後の時代を扱った物語「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに」(略称:A.O.Z)に登場するモビルスーツ「ヘイズル改」。英語表記の「HAZEL」はたぶん植物の名前で、日本語では一般的には「ヘーゼル」と発音する。ヘーゼルナッツのヘーゼルね。カッコつけてヘイズルって発音してるけど。

A.O.Zは、2002年ごろに始まった模型雑誌ホビージャパンによる模型作例と小説の連動企画。Zガンダムの外伝といった位置付け。ティターンズの新型モビルスーツ開発テストチームに配属された若いテストパイロットを主人公に・・・・読んだことないのでこれ以上のことは知らない。

ヘイズルは、物語の上で同時期に開発されていたことになるガンダムMk-II との関係性を強く意識したデザインになっている。プラモデルも骨組み(フレーム)にはMG ガンダムMk-II のパーツが多数使用されている。

特徴は全体的にゴロっとしたボリューム感とほぼ平面だけで構成される外観。

ガンダムの多くはスネやふくらはぎに曲面が多用されてるけど、ヘイズルはほぼ平面で構成されている。そして四角い穴あきの巨大なヒザパッド、四角い穴あきの巨大なふくらはぎ、ベタッと大ぶりなスリッパ、これらがゴロっとした感じを醸し出している。

上半身も、ぱっと見はガンダムMk-IIっぽさが色濃いようにみえてその実、突き出した股間、突き出した胸部中央、巨大な箱状の襟、出っ張ったおでこ、カクカクしたトサカと、要所要所に平面で構成されたゴロっとした特徴的なデザインをみせている。

背負ってるのは「シールドブースター」。推進器が搭載されている盾・・・・推進器ってことは推進燃料も搭載してるんだよな、きっと。燃料をたんまり積んだブースターを盾としても使うというのは・・・ガンダム世界ではギャンの「ミサイルシールド」っちゅうもんがあるので問題ない。背中のランドセルに取り付けてもよし、腕に取り付けてもよし。

Zガンダムの外伝的作品「A.O.Z」に登場する「RX-121-1 ガンダムTR-1 ヘイズル改」。A.O.Zは模型雑誌ホビージャパンが主導した企画で、このガンダムTR-1をベースにさまざまなバリエーション作例が模型雑誌を賑わせた。軟弱者の私は「すげーなぁ、おれもヒマがあったらこんなの作ってみてぇなぁ」と思って雑誌を眺めるだけだったのが、それから20年が経ち、いよいよバンダイからガンプラとして登場。

さすがガンプラ。ニッパーでパチパチ切り出して、説明書通りに組み立てていけばできあがり。あとは墨入れして、デカール貼って、最後に魔法のスプレー「水性つや消しトップコート」をブシューと吹きつければ完成。

おそるべしガンプラ。


RX ガンダム博物館:地球連邦軍試作モビルスーツ(型式番号がRX-で始まるモビルスーツ)の中でガンダムの名を拝している機体の1/100スケールガンプラを作るよ。

MG RGM-79[G] 陸戦型ジム

RGM-79[G]
GM
E.S.F.S FIRST PRODUCTION MOBILE SUIT

わたしが社会人になるちょっと前の1996年から社会人になって仕事でヘマして周りに大迷惑かけて半泣き状態だった1999年ごろにかけて制作されたオリジナルビデオアニメ「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」

宇宙世紀0079年アムロとシャアがドンぱちやってた一年戦争の末期、アムロが鳥取砂丘あたりで母親と再開したもののお互い分かり合えず涙の別れをして、ちょいワル親父のラルさんと姉御のハモンさんとちょいちょいあって、中央アジアでマチルダさんに恋したものの腹黒い三連星との交戦でマチルダさん死亡、オデッサ作戦に間に合わずイギリスで「さすがゴッグだなんともないぜ」で、ミハルが大西洋に散り、南米ジャブローでガンダムの量産タイプ「ジム」が登場、ジオン軍の攻撃を哀戦士の歌で撃退したらフラミンゴ見ながら宇宙へ上がったというこのほぼ2ヶ月くらいの間に、東南アジア戦線でこんな「青春ラブロマンスな戦争」がありました。というのが第08MS小隊のあらすじ・・・・あ、ガンダムの説明しかしてなかった。

まあ、いいや

その第08MS小隊のお話に出てくる地球連邦軍側のヤラレメカが、この陸戦型ジム。物語の設定上では、テレビに出てきたいわゆるジムとほぼ同時期に完成したことになるので並べてみましょう。

物語の設定上は同時期だけど、かたや1979年制作のテレビ漫画に登場するやられメカで、かたや1996年制作のオリジナルビデオアニメに登場するやられメカ。20年の差は大きい。とても同時期(それどころか陸戦型ジムの方がわずかにジムよりも早い)に地球連邦軍が完成させたモビルスーツとは思えん。

マシンガン、バズーカ、ロケットランチャーなど実体弾系の武装がメインな設定は泥臭い陸戦兵器という感じがプンプンして好き。

この堂々とした姿。

さて、人間って正座するとカカトがお尻の下にくることから太ももの長さとスネの長さがだいたい同じだということがわかる。ところがガンダムのようなロボットって太ももが短くてスネが長いバランスが多い。ためしにジムさんに正座していただくとカカトが大きく後ろに出ているのがわかる。

ほとんど問題になることはないし、このバランスがかっこいいんだろうからいいんだけど、唯一と言っていい問題は「片ひざ立ち」。片ひざ立ち姿勢って片方は太ももの長さで、片方はスネの長さで立つことになるからどうしても太ももで立ってる側が低くなる。

このプラモデルは、(当時としては)比較的かっこよくヒザ立ちが決まるというのがウリのひとつだったと思う。宇宙で戦うロボットにひざ立ちは不要だけど、陸戦型だからね。腰を下ろして低い重心からロケットランチャーをバシューッ!

うひょー、かっこいい。

オレンジ色のパーツがいかにもプラスチックぅって感じで少々オモチャ感が高いけど、写真を加工して彩度を低くすればOK。

ニッパーでパチパチとパーツを切り出して、組み立て、墨入れして、つや消しスプレーをブシューっと吹いたら完成。バンダイ脅威のメカニズム!

ところでこのプラモデルの発売は2001年。2009年に発売になった本家ジムver.2.0さんは、あまり動かなそうな見た目のくせにこんなに動く。

ガンプラの進化はおそろしい


ジム祭り:1/100スケールのガンプラ「マスターグレード」で、地球連邦軍の傑作量産モビルスーツ「ジム」とそのバリエーションをつくるよ。

MG MS-06R-2 高機動型ザクII (後期型) ギャビー・ハザード専用機

MS-06R-2
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON GABBY HAZARD’S CUSTOMIZE MOBILE SUIT

今日もザクです、ザクがザックザクです。しかしザクはアニメロボットの傑作機ですね。こんなにまで多くのバリエーションが作られるやられメカのザクって愛されてるんだなあ、俺に。よくもまあ、飽きずにザクばっかり作ってるよね。

ザク以外も作ってるけどね。

どんなに仕事が忙しくても、ザクを見ていると、自然に勇気が湧いてくる・・・ウソです。んなわけないじゃん。いくらなんでも、それは、ない。もう30個くらいザクのプラモデル作ってるから、ほぼ手が作り方を覚えてる。説明書見なくてもなんとなくサクサクっと作れる、ザクだけに、サクサク。

そうです、今日も「とまらない」ザク。

ザクザク食感です。

みんなは知ってるだろうけど、ぼくは知らないギャビー・ハザードというパイロットが一年戦争末期に乗っていた、みんなは知ってるだろうけど、ぼくは知らない高機動型ザクII(後期型)。

これも、第1次ガンプラブームのころに創作された「テレビには登場しなかったけどあのころ別の戦場ではこんなモビルスーツやこんなエースパイロットがいたんだよ」というモビルスーツバリエーション(MSV)企画によって作られたもの。

このザクは、いわゆる「ザク」と呼んでる「ザクII」(型式番号:MS-06)の改良型で宇宙戦闘に特化して脚部と背部の推進器を大幅に強化した「高機動型」(MS-06R)の、さらに改良型でそれまでのザクがパワー不足で使えなかったビーム兵器を使えるよう出力系を大幅に強化した「後期型」(MS-06R-2)であるということは、こんなブログをすっ飛ばしもせず読んでいるあなたならもはや常識と言うべき範疇であろうとは思うものの、知ってることは自慢したいので書く。

ザクの高機動改良型の大出力改良型であるこのMS-06R-2は、残念ながら目標としたビーム兵器運用が可能なほどの大出力化はできず、ビーム兵器運用はこの後に完成する「ゲルグル」で実現することになった。そのため、MS-06R-2はわずか4機が製造された時点で製造が終了している。・・・という設定だ。

MG MS-06R-2 高機動型ザクII (後期型) ギャビー・ハザード専用機

4機のうち1機は開発チームで保管され、残り3機が実戦配備されたという設定になってる。その3機のパイロットが

3機しかない貴重な最新鋭機を与えられたギャビー・ハザードさんってすごい人なのよ。わたし知らないけど。ジオン公国軍突撃機動軍所属のエース・パイロット。階級は中佐。

MSVの代表である高機動型ザク。宇宙での機動力を高めるために脚部やランドセルにバカスカと推進器を取り付けた当時のお子ちゃま垂涎のデザイン。勢いに任せていろいろ作られたものが後年整理されて、脚部推進器が剥き出しになっている初期型(R-1)と、設定上この後に続くゲルググに通じるフレア状のカバーが付いている後期型(R-2)の2つに分類されている。

高機動型ザクII (後期型)の3機が全部揃ったことをお祝いして、3機そろい踏みで記念撮影。

(左)ロバート・ギリアム機、(中央)ジョニー・ライデン機、(右)ギャビー・ハザード機


【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。