「RXガンダム博物館」カテゴリーアーカイブ

MG νガンダム ver.Ka

RX-93
νGUNDAM
AMURO RAY’S CUSTOMIZE MOBILE SUIT FOR NEW TYPE

DSC09787-pガンダムです。1993年公開の映画「逆襲のシャア」に登場したアムロ・レイ最後の乗機。初代ガンダムの印象を色濃く残しつつも15年の歳月(テレビ放送から本作までの実時間でも、物語上の設定時間でも15年)で洗練されたデザインにまとまってる・・・・・デジャブゥ!

また、ガンダムです。しかも前回と同じνガンダムです。でも、でも、ちょっと違います。

どこが違うかと言うと比較写真をどうぞ(クリックすると拡大します)。

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わかりますね。「・・・・・あ、わかった、顔がちょっと横向いてる!」と回答したウチのカミさんはガンダムヲタク失格です。ガンヲタどころかオレヨメ失格。顔洗って出直してこい!

前回紹介したマスターグレードνガンダムは2000年12月に発売。今回紹介するのは2012年12月にメカデザイナーのカトキハジメによるアレンジのもとに発売されたマスターグレードνガンダムver.Ka(バージョン.カトキ)です。

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肩部装甲のデコボコ、継ぎはぎ状の装甲板や装甲板のすき間表現、ヒザパット上部の切り欠きと下部の穴ぼこデザイン、胸部上面のブレードアンテナなどなど、これまでにGUNDAM EVOLVE+ やガンダムフロント東京 Dome-G などの映像作品で新たに設定されたデザインをいろいろと取り込んである。

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EVOLVE+版とガンダムフロント東京版をミックスしてカトキハジメ風味で仕上げたνガンダムという感じかな。このver.Kaでは、装甲板がスライドすることによってアニメのすき間なしデザインにも、EVOLVEやGFTのすき間ありデザインにもすることができる。しかも装甲板をスライドさせたすき間からは緑色に発光するサイコフレームが現れるというユニコーンガンダムの設定につながるギミックを加えることで、アニメ風とEVOLVE/GFT風の2つの形態が存在することに無理矢理意味付けをしちゃってるところが心憎い。にゃるほどー

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そして、このプラモデルでは手指1本1本の全関節が稼働するというすごいことになってる。これまでパーフェクトグレード(1/60スケールの大型ガンプラ)では存在していたが1/100スケールのマスターグレードでは初の試み。

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指に自由に表情を持たせることができるので飾る時に自分なりにカッコいいポーズをとらせることができる。こんな小さい部品をよくもまあ作ったもんだとバンダイ技術者の変態ぶりに感動中。しかし、さすがにこんな小さなモデルで指関節全稼働となると部品が細かすぎて、動かす時にちょっと力の加減を間違えると簡単にポキッと逝ってしまう。要注意→消費者。要改良→メーカー。

この手がもう一つガンバッテル点は、武器を持つときの保持力向上。まずは平手の状態で手のひらに折り込まれている小さな板状の部品を起こす。

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わかる?わかった?画像をクリックすると大きく表示されるよ。つぎに武器の握り手の部分もたたまれている板状部品を起こしてあげる。

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手のひらの板を起こしたときの突起と穴、武器の持ち手の板を起こしたときの突起と穴が相互にほぞとほぞ穴になってシッカリと武器が手のひらに固定されるというアイディア。

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クリックすると大きく表示されるよ。手の指が全関節可動になったから指がフラフラ動きやすくて指では武器を保持できないようになっちゃったんで手のひらでしっかり固定する仕組み。パーのように指をのばしても武器が手のひらに貼り付いてる。よく考えた方法だこと。

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首が大きく動くので劇中での登場シーンのように飛んでるポーズもとれる。

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ヒジ関節も二重関節で180°近く曲がる(人間より曲がるんじゃないか?)。墨入れ用の遅乾性極細油性ペン(ガンダムマーカー墨入れペン(グレー))でミゾや段差に影を付けただけだけど細かなパネルラインがアクセントになってかっこよさ倍増。

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「センセー、質問でーす。」肩関節を外側へ引き出してあげれば肩カバーを正位置にしたまま腕をここまで上方へあげることができる。

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シールドの取り付け部が可動式になってるのもポイント高い。2000年に発売されたνガンダムではシールドがヒジの下で固定されていたので、シールドを体の前へ構えようとするとヒジを前へ向けなきゃいけない。しかしver.Kaでは取り付け位置は同じものの可動式なので上の写真のようにヒジを外側へ向けておけばあとは可動部分を使ってシールドを体の前側へ持ってくることができるようになった。マンモスうれピー。

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それにしてもカッコいいわ。

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凛々しい。凛々しいですよ、ガンダムさん。後ろ姿もカッコ良すぎですよ。マント姿が決まってます。黒い台座は100円ショップで売ってたアクリルケースの台座部分(上側のケースは別で使ってる)を2枚重ねただけ。

いやぁ長生きはするもんだねえ。相変わらず「組み立てて、墨入れして、シール貼って、つや消しスプレーをプシュー」で終わり。それでいてこれでだけ出来上がっちゃうんだから忙しいサラリーマンにはウレシイ時代になったもんだ。

最後に2000年発売のνガンダムと2012年発売のνガンダムを並べてどうぞ。

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頭身やパーツのサイズなどが大きく変わってるわけじゃないけど細かいアレンジでずいぶんと見た目のカッコよさが変わるもんだと感心、感心。

MG RX-178 ガンダムMk-II[Ver.2.0]

RX-178
GUNDAM Mk-II
A.E.U.G. PROTOTYPE MOBILE SUIT

ガンダムmk-II
ガンダムmk-II

ガンダムmk-IIって初代ガンダムの子供のオモチャっぽさをできるだけソレっぽくアレンジした私の中では「脳内美化された初代ガンダムのあるべき姿」な感じがして好き。ver.1ともいうべき初代のMG mk-IIももちろんスーパーガンダムで作ってあったけど、7年もするとプラモデルの技術もずいぶんと進化するんだね。ちなみに7年前に発売されたMG スーパーガンダムのGディフェンサーが使い回せる(ウチのはすでに子供が破壊しちゃってたけど)。

2005年10月発売

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MG RX-78GP01 ガンダム試作1号機

RX-78GP01
ZEPHYRANTHES
U.N.T. SPACY PROTOTYPE MULTIPURPOSE MOBILE SUIT

初代ガンダムの雰囲気を残しつつmk-IIへの布石も感じさせる
初代ガンダムの雰囲気を残しつつmk-IIへの布石も感じさせる

一年戦争終結後、連邦軍再建計画の一環として地球連邦軍とアナハイムエレクトロニクス社の間で極秘に進められた「ガンダム開発計画」で造られたGPシリーズ(ガンダム試作機)のひとつ。

「機動戦士ガンダム0083」に登場。物語の歴史上では初代ガンダムとZガンダムの間に位置する物語なので、デザイン的にも両方の間をとっている。コアブロックシステムはコアファイターの推進装置をそのままバックパックに使う仕組みが新鮮なデザインに感じた。

コアブロックシステム、白い角、赤い脇腹と青いみぞおちなどが初代ガンダムの意匠を引きついでいる。物語上の歴史では後にあるmk-IIのデザインに引きずられて黄色い角に黒い脇腹と赤いみぞおちになってしまった陸戦型ガンダムやNT-1と比べて気配りのあるデザインと思った。

MGシリーズで比較的初期のものだが今でも十分かっこよく見える。しかーし、こいつは関節の保持力が恐ろしいほどに弱い。ヒザとかヒジとか重力に負け過ぎ。かっこよく腕を上げてもすぐに落ちる(涙)。ま、かっこいいからガマンするよ。

1997年7月発売

白い角とコアブロックシステムが初代ガンダムを彷彿させる。
白い角とコアブロックシステムが初代ガンダムを彷彿させる。