WE P90 外部ソース化

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フロンガスはもともとあまり蒸気圧が高くないので温度が下がって圧力が低下するとほとんど使えなくなる。この問題を解決する手段のひとつが「外部ソース化」。外部装置から一定圧力のエアを供給し続けることで寒くても冷えてもガスガンを楽しめるようになる。

さて今回は、Cybergun/WE-Techのガスブローバックマシンガン P90 を外部ソース対応に改造するよ。

外部ソース化の定番は、ガスガンのフロンガス注入口にあるバルブを取り外して、そこに外部装置からエアを供給するホースを接続するプラグを取り付けるという方法。改造というほどでもない簡単な作業。

ところが WE P90 の注入バルブはマガジンの先端部分にあって本体にセットした際にアッパーフレームに隠れる位置にある。これだとマガジンが刺せなくなってしまうので注入バルブを接続プラグに交換する方法では外部ソース化できない。

こういう場合は次の手段としてマガジンのガスタンク部分にネジ穴を開けてそこに接続プラグを取り付ける。WE P90でももちろんそれは可能なんだけど、P90はマガジンが銃の上にあるのでマガジンのどこに接続プラグを付けても、ホースが銃を保持する腕と絡んでしまうし、けっこう目立って興醒めもしてしまう。

マガジンに接続プラグを付けるとホースが目立ってしまう

実は、WE P90は銃本体内にもガスタンクがある。マガジンを銃にセットするとマガジン内のガスタンクと銃本体内のガスタンクがつながって、マガジン内の液化フロンが銃本体内のガスタンクに流入、銃本体内のガスタンクで気化したフロンのガス圧を使ってBB弾を飛ばすという少々アクロバティックな機構をしている。

マガジン側ガスタンク→本体側ガスタンク→放出
WE P90は本体下部にもガスタンクがある

銃本体側のガスタンクにネジ穴を開けて接続プラグを取り付ければ、ホースが邪魔にならずに済むし見栄えも悪さも最小限に抑えられる。取り付け位置の候補は、外装の一部に穴を開けてガスタンクの真下か(1)、ガスタンクがむき出しになってる後ろ側か(2)になる。

実銃では空薬莢が排出される排莢ポートの部分からガスタンクが見える

ガスタンクの後ろ側の内側ギリギリのところにはガスタンクの上下パーツをはめ合わせるための長いネジが通っているので、プラグは(1)にネジ穴を開けて取り付けるのが無難。

しかし(2)の方がプラグが銃の中に隠れてくれるし、外装に穴開けなくていいしで見栄えが良い。(2)に取り付ける方法を考えるぞ。PROTECのマイクロカプラプラグM5Lを使う。これは同社のコネクティブプラグTYPEx VLのマガジン側延長パーツを取り外したもので、ネジ部の長さが3mmというのがポイント。

ガスタンク後ろ側の厚みは測れないものの他の3辺の厚みは3mmなので、おそらくガスタンクの後ろ側も3mmだろう。

PROTECのコネクティブプラグのネジは長さ5mmくらいあるのでこれを挿すとガスタンク内部のネジにガッツリぶつかってしまって取り付けできないが、M5Lならガスタンクの内部にネジが出っ張らずに済むんじゃなかろうかということ。

上下のガスタンクを繋ぐネジに接続プラグのネジがぶつからずに済む気がする

なお、失敗してもいいようにこの部分のパーツ(パーツ番号40)を購入してこれを改造する。

WE P90の分解はさほど難しくない。検索すれば手順を紹介したサイトや動画がいくつか見つかる。コッキングレバーを引いてハンマーを起こした状態で、アッパーを取り外す。銃の前方を下に傾けるとボルト一式が滑り出てくるので落とさないように手で押さえて取り出す。バットプレートを上へ引き抜く。レバーを上に上げながら引っ張ると中からハンマーユニットが取り出せる。マガジンキャッチは両側が中で爪に引っかかっているので、片側から押して反対側を少し浮かせて薄いプラ板かなにかでさらに押し上げて爪を乗り越えさせる。そしたら反対側も慎重に爪を外してマガジンキャッチを取り外す。

側面の10本のネジを外す。ネジの長さがバラバラなので戻す時に間違わないようにしておく。あとはモナカ構造の外装をパカっと割れば分解完了。トリガーの後ろのスプリングとセレクターの下のスプリングがビヨーンと飛んで行かないように注意。

ガスタンクは下側にあるネジを2本抜くと上下に分割できる。下側のパーツに穴を開けて接続プラグを取り付けるよ。

接続プラグを塞ぐように目の前にネジがあるのは避けたいので、左右どっちかに寄せた位置に穴を開けよう。タンクの厚みが3mmでネジ部の直径が5mmなので、ネジの中心位置はタンク外側から3+2.5=5.5mm。少し余裕をみて右から7mmのところに印を付けた。

中心からすこし右に寄せた位置に穴を開ける

ドリルガイドを使って垂直に4.2mmφの下穴を開けたら、M5 x 0.8ピッチのタップでメネジを切って、M5L接続プラグを取り付ける。

中を覗いたら、接続プラグのネジ部がガスタンクの内側にわずかに飛び出してしまってネジの端っこがタンク内のネジとぶつかってしまう。あちゃ、予想が外れた。

うーん、スペーサー代わりに厚さ1mm弱のワッシャーでもはさめばいいかなと思って周囲を見たところ、M5L付属の止め栓に付いてる気密用リングが目に入った。これがちょうどいいスペーサーになってくれてネジ部が内部に出っ張ることなくピッタリ収まった。めでたし、めでたし。

なんとか接続プラグを取り付けることができたので、トリガー周辺にあるバネに注意しながら分解と逆の手順で組み立てていく。

接続プラグがいい感じで排莢ポートの中に隠れてくれてよかった。

さて、本体側のガスタンクにエアを供給するようにしたので、マガジン側のガスタンクは不要になった。改造ついでに2つのガスタンクを接続するマガジン側のパーツを取り外して、マガジンと本体のガスタンクを分離する。

マガジンの注入バルブの近くにあるピンを押しながらプラスチックカバーをスライドして外したら、カバーに隠れていたネジを外す。

マガジン本体にある金色の丸いパーツが出てくるところまでケースから押し出す。指で押せば簡単に出せる。

ケースからマガジン本体を少し押し出す

金色の丸いパーツをマイナスドライバーで外すと中からピンとスプリングが出てくるのでこれを取り除いて、丸いパーツだけ元に戻す。

マガジン本体をケースに戻して、ネジを締めて、カバーをつけたら終わり。本体側のガス注入口を開くピンを取り外したので、これでマガジンを取り付けても本体側のガス注入口は閉じたままになる。

WE P90の外部ソース化完成。金工ドリル、ドリルガイド、ネジ切りタップといった工具が必要ではあるけど日曜大工レベルの工作だし、ガスタンクのパーツを取り寄せておけば失敗しても大丈夫。

さて、試射しよう

いいね、いいね、ガッガッガッってガスブロならではの気持ちよき反動が息切れせず味わえる。気持ちいいいいいいいいいいいいいいいいい。

ところで、普通にフロンガスで遊びたい時はどうするか。

マガジンは改造してないスペアマガジンを買っておけばいいんだけど、本体側のガスタンクに取り付けた接続プラグもどうにかしないといけない。接続プラグに「止め栓」が付属しているのでこれに取り替えて穴を塞げばいいのだけど毎度毎度抜いたり締めたりはそこそこ面倒くさいし、ネジ山を潰してしまわないかも心配。

そこで、マイクロカプラの本家である日東工器の「MC-05SM」にちょうどいい袋ナットを取り付けることで接続プラグの止め栓を作る。止め栓専用にして分解することはないのでネジロックでガッチリ接着、ガス漏れなし。

接続プラグにこれをカチャと挿して、スペアマガジン使えば通常通りフロンガスで遊べる。

即席止め栓がピョコっと飛び出してしまってるけど、フロンガスと外部ソースを簡単に切り替えられるのでとても便利。

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