MG RX-0 ユニコーンガンダム

RX-0
UNICORN GUNDAM
FULL PSYCHO FRAME PROTOTYPE MOBILE SUIT

西暦から宇宙世紀への改暦を告げる記念式典が、新しく地球連邦首相官邸となる宇宙ステーション「ラプラス」で行なわれていた。その式典最中に爆破テロが発生。宇宙ステーション「ラプラス」は爆散し宇宙世紀の初代首相は死亡、しかも実行犯が乗る宇宙船もまた口封じのためか爆破された。しかし実行犯の中でひとりの若者(サイアム・ビスト)が奇跡的に生き残り、そして改暦の記念式典で発表されるはずだった『箱』を拾った。

爆破テロをきっかけに「地球に居住権を持つ政治家が宇宙を統治する」という支配構造が一気に進んだ。もしかしたら爆破テロは『箱』の公表を避けたい連邦政府の守旧派が企てた自作自演だったのかもしれない。

サイアム・ビストは偶然手にした『箱』を隠し続けることと引き換えに地球連邦政府からさまざまな利権を引き出す関係を作ることに成功し、いつしかビスト財団という超巨大企業集団を形成する。

爆破テロによる首相暗殺は宇宙移民者が引き起こしたとされ、宇宙世紀はその始まりから地球に住む人々と宇宙に住む人々との関係を悪化させ続けた。宇宙に住む人々の不満は宇宙世紀0079年ついにジオン独立戦争(アムロとシャアが戦った初代ガンダムの戦争)として爆発。終戦後も地球に住む人々と宇宙に住む人々との憎しみの連鎖は増幅し続け各地で紛争が続いた。

  • 0079年 一年戦争(機動戦士ガンダム)
  • 0083年 デラーズ紛争(機動戦士ガンダム 0083)
  • 0087年 グリプス戦役(機動戦士Zガンダム)
  • 0088年 第1次ネオ・ジオン抗争(機動戦士ZZガンダム)
  • 0093年 第2次ネオ・ジオン抗争(機動戦士ガンダム 逆襲のシャア)

ここに至ってビスト財団の宗主サイアムは連邦政府との密約を破り『箱』の秘密を明かすことを決意する。世界の人々が『箱』を知ることで世界が本来あるべきだった姿に近づく「可能性を信じて」・・・。

宇宙世紀0096年『箱』の公表をめぐる攻防、のちにラプラス紛争と呼ばれる事件を描いたのが「機動戦士ガンダムUC」。亡国のイージス、終戦のローレライなどの小説で有名な福井晴敏が2007年から2009年にかけて書いた全10巻の小説。福井晴敏は1968年生まれ、オレと同い年。もろにガンダム世代。そうか、そうか、初代ガンダム世代か。

さて、この機動戦士ガンダムUCに登場する主役モビルスーツが、今回ご紹介の「ユニコーンガンダム」。真っ白な機体に真っ白な一本角。連綿と紡がれた宇宙世紀の物語を締めくくるにふさわしいガンダム。

面がこまかく複雑に重なりあって凸凹を構成して自然と陰影がついているので真っ白な外観にも関わらずのっぺらぼうな感じはしない。

そして、このユニコーンガンダムは「変身」する。

かっこいいんだけど、これ、なんか意味あんの? 合体とか変形は、合体して強化とか変形して飛べるとか、いろいろ理由はつけられるけど、変身って・・・。

システムが敵パイロットをニュータイプであると認識すると、機体のリミッターを解除しシステムが戦闘行動に積極的に介入する裏システム「NT-D」が発動する。通常はシステムを利用してパイロットが主体的に戦闘するが、NT-Dは逆でパイロットの敵意を利用してシステムが主体的に戦闘を継続する。

システムがパイロットの敵意を利用して主体的に戦闘を行うので人間の操縦ではありえない高機動戦闘になる。NT-D発動時はサイコフレームが発熱発光するので排熱のために各部の装甲がスライドしてフレームを露出状態にする←これが変身の理由。

パチパチパチ・・・・

なお、このページで紹介しているユニコーンガンダムのプラモデルは2種類登場している。デストロイモードにして撮影したのが最初に発売された「ver. Ka」、ユニコーンモードにして撮影したのがその後に発売された「アニメ版」。

違いわかる?

大きな違いは頭部バルカン砲の有無。

ver. Kaは、小説執筆の途中で発売された。小説の執筆開始前にユニコーンガンダムがデザインされた際、デザイン指示書に頭部バルカンの指定がなかったのでメカデザインを担当したカトキハジメ氏は頭部バルカンなしでデザインし、プラモデルも当然頭部バルカンなしで作られた。

ところが、その後うっかり小説の中で頭部バルカンをぶっ放すシーンが書かれてしまったことですでに発売されていたユニコーンガンダム ver.Kaは物語の中で存在しない仕様の機体になってしまった。

小説が完結したのち、アニメ化が決定した際にバンダイは頭部バルカンがついたパーツを追加した通称「アニメ版」を発売することで事態の収拾をはかる。ちなみにアニメ版ではついでに膝裏のパーツ形状を変更して可動範囲を拡大するなどの微修正も行われている。

ユニコーンガンダムは変身するときに装甲板がスライドするだけでなく、足が爪先立ちになり、足首と太ももがフレームごと動くことで脚が「伸び」、上半身も腹部の部分から上に「伸びる」。これによってユニコーンモードとデストロイモードで頭身が変わってしまいマスターグレードではデストロイモードが脚長胴長でバランスが悪いと言われることが多い。その後、ハイグレードでユニコーンモードとデストロイモードが別製品として発売され、パーフェクトグレードが発売され、リアルグレードが発売され、その度ごとに徐々にどちらのモードでもカッコよく見えるバランス調整が続いて、マスターグレードEXでは決定版ともいえるかなりいい感じで両モードの頭身バランスがとれている。