MS-06R-1A
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON S.MATSUNAGA’S CUSTOM
ザクのプラモデルです。もうザクだけで30体以上作ってます。僕の人生はザクのプラモデルを作るためにあるようなもんです。
ザクは俺の人生だ!
1980年代の第1期ガンプラブームのころ、出せば売れるガンプラだったけど、テレビに登場したモビルスーツはあらかた出し切ってしまってネタ切れを起こした。そこで模型雑誌などで創作された「テレビには登場しなかっただけで、きっとこんなモビルスーツもあったに違いない」というオリジナルモビルスーツが、ガンプラブームをさらに牽引した。これが「モビルスーツバリエーション(MSV)」。
MSV企画では、オリジナルモビルスーツと共に、テレビには出なかったけど「きっとこんなすごいパイロットもいたはず」だというオリジナルキャラクターも何人か創造された。その中でも有名なキャラクターのひとりが「シン・マツナガ」。ザビ家の暴れん坊将軍ドズル・ザビに仕えた武人という設定。
当時は、シン・マツナガ専用機として高機動型ザク MS-06R-1 が設定された。そしてとうとうMSVもネタ切れになった2010年ごろにMSV企画の続編として「MSV-R」が始まった。テレビに登場しなかっただけであんなモビルスーツも、こんなモビルスーツもあったはずだというお祭り企画で種類が激増したモビルスーツが、MSV-Rによってさらに種類を増やすことに。そろそろ増やしすぎなんじゃないですかね、アムロとシャアが戦ったあの戦争って、のちに「1年戦争」って呼ばれる話なので・・・・いくらなんでもそんなにいろいろバリエーションがあったというのは・・・・その、言いづらいのですが・・・・言いづらいので、言いません。もっといっぱい出してください。
糸の切れた凧のようなMSV-R企画で作られたのが「シン・マツナガ専用機(代替機)」。代替機?うーん、MSV-R企画の詳細をまったく知らんのでなんだかよくわかんないけど、シン・マツナガの高機動型ザクIIの修理中などに使ってたものとかなんとか・・・・。よく知らんけど。知らんけど、いいです、ザクだから。ザクならいいんですよ、ザクなら全てが許されるんです、僕の中では。
シン・マツナガ代替機は、機種としては「MS-06R-1A 高機動型ザクII」。MS-06R-1A型もいろんなパイロットが乗ってましたが、このマツナガ用代替機の特徴はなんと言っても両肩がスパイクになっている点。一般的なザクは右肩には中折れ板状の盾がぶら下がってるんだが、両肩がスパイクになっている。この形状は他にはドズル・ザビ専用機(MS-06F)だけ。ドズルに仕えたマツナガなので、そういうつながりでの設定でしょう。
高機動型だからね、脚部や背部のゴテゴテしたロケットバーニアが男の子の心を鷲掴みよ。
そして、打撃武器はドズル・ザビ専用機と同じ「大型ヒート・ホーク」
力強いポーズがよく似合う。両方がスパイクだと、グフっぽい感じがするんで、僕の中でのグフっぽいポーズをとらせてみる。肩を怒り肩っぽく上へ持ち上げて、鼻が長く見えるようにうつむき加減にすると
おおっ、強そう。グフっぽい。
ちなみに、両肩にはシン・マツナガの通り名「白狼」をモチーフにしたと思われるパーソナルロゴ。
代替機ってことなので、主機と並べてみたいというのはふつうに考えることなので、並べてみた。
主機のMS-06R-1(左)は、真っ白。まさに白狼。一方の代替機のMS-06R-1Aは淡いクリーム色で少し落ち着いた色だし、白くない部分も多い。ていうか足の甲の部分が青いってのはどういう色彩感覚なんだろか、大河原邦男先生の色彩感覚はときどき凡人には理解不能なことがある。
あいかわらず、組み立てて、ミゾにペンで墨入れして、シール貼って、クレオスの水性つや消しスプレーを吹きかけて完成のお手軽。でもバンダイ驚異のメカニズムでこれだけでも結構サマになるんだから技術の進歩はおそろしい。
【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。