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エネループ

 エネループって知ってます? 三洋電機から発売されている充電池のブランド名なんですけどね。コレ今までの充電池と比べてちょっと高いけど便利だから私は気に入って使ってるんだけど、意外と知らない人が多いみたい。カミさんはフツーの充電池との区別がついてない。まあ、フツーの充電池と見た目も使い方も同じなのに便利ってところがわかりにくい原因なのかもしれないけど。

で、エネループのなにが便利かっていうと

(1)自然放電がすごい少ない

 リモコンの電池が切れたときや時計の電池が切れたときなどに備えてあらかじめ充電済みの充電池を何本か用意しておきたいところだけど普通の充電池は充電しておいても自然放電が進んでいざというとき使えない。ところがエネループは自然放電が極端に少ないから使う時に備えてあらかじめ充電しておくことができる。メーカー資料によると満充電から1年後でも85%の電力残存率があるらしい。充電済み状態で長期間保管しておけるから乾電池感覚で使えるのよ。

(2)継ぎ足し充電ができる

 充電池は中途半端な状態からの再充電を繰り返すと充電できる電気容量が減ってしまうメモリー効果と呼ばれる現象が起きて充電してもすぐにヘタってしまうようになる。だから普通の充電池は完全に使い切ってから満充電する方法が推奨されている。リモコンや時計の電池なら使い切ってから再充電という使い方もできるだろうけど、携帯端末などの電池だとどうしても継ぎ足し充電しないと電池切れが怖くて使えない。でも継ぎ足し充電していると充電池の寿命が短くなってしまう。ところがエネループはメモリー効果が極端に発生しにくくしてあるので減ったら充電、減ったら充電という継ぎ足し充電を繰り返しても性能が劣化しにくくなっている。

「充電済み状態で用意しておく。減ったら気にせず充電。」これだけでもエネループは今までの充電池と比べて明らかに便利。だけど電気屋の店頭に行くと普通の充電池と何の違いもなく並んでるから「ちょっと高い充電池」にしか見えないんだよね。もったいない。宣伝が下手なのか、そもそも宣伝費用がないのか、がんばれSANYO。

無知の知

 ポッドキャストでラジオ番組聞いてたら尖閣問題のビデオ流出にからんで社会学者のナントカって人がすっげー偉っそうな態度で言うのよ。

『セキュリティのアーキテクチャがほとんどとられてない』『各パソコンがインターネットにつながっているかどうかなんて実はどうでもよくて、各パソコンがLANでつながっていればあるパソコンに入っているものがぜーんぶ共有して取り出せますよね。取り出せればUSBのチップに入れて取り出せてしまいますので、要するにLANですよね。』『当たり前のことだけども重要な編集素材を使うパソコンっていうのはLANにつながってないんですよ。あたりまえだよね。』(以上、原文まま)

 共有設定さえしなければLANにつながっててもパソコンに入ってるものは取り出せないんだけど・・・と思いつつもまあ重要なデータが入っているパソコンはオフラインやスタンドアローンにしておくというのは重要だわな。でもそれくらいのことを何もこんな偉そーに言わなくてもと思いながら聞いてたんだけど、次の瞬間に

『保安官がずさんだったからすぐ見つかっちゃったけど、これね、IPアドレスからわかっちゃうんでしょ?だったらさハードオフとかに行ってさ、ジャンクのパソコン買ってきてさ、中古のパソコンだよどうせ、わかりゃしないからさ、それにUSB差し込んでさ、送信しちゃったらもう絶対わかんないですよ。』(原文まま)

「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」・・・・・・・(脳内繰り返し)。思わずパソコンに向かって「ズコーっ」って独り言をしてしまった。

 この社会学者という人は全体的に[オレはたいていのことは知ってるんだお前らよく聞けよ]という上から目線の偉そうなしゃべり方をする人なんだけど、この「もう絶対わかんないですよ」の部分の言い方なんてまさに自信たっぷりに偉そうに言うもんだからさ。コーヒー飲んでたら吹いちゃうとこだったよ。いやぁ、あなた、公共の電波でそんな自信たっぷりに大ウソを偉そうに言ってもらっちゃ困るわ・・・・・。無知の知ってね。よく知らないことはよく知らないからコメントしないとかよくわからないとか言った方がいいよ。IPアドレスとパソコンは別々だから。誰のものかわからないパソコンを使ったからといってIPアドレスをごまかすことにはならんのよ。

MacBook Air(2)

 新型MacBook Airはハードディスクの代わりにSSD(Solid State Drive)が搭載されている。高性能大容量のUSBメモリが内蔵されているようなもんだと考えればいい。回転する磁気円盤にデータを記録するハードディスクと違ってSSDは小型/省電力/耐衝撃/高速といった多くの点で優れている。欠点と言えばまだ単価が高いということくらい。ハードディスクなら500GBが6,000円くらいで売ってるが、SSDはたった128GBで2〜3万円もする。読み書きが高速なSSDは特に高い。

 それでも小型/軽量を目指したMacBook Airはあえて全モデルSSD搭載になっている。SSDを前提として設計したからこそ可能になったパソコンともいえる。しかしそうなると必然的に記録容量が小さい。11インチ標準モデルはたった64GB。カスタムモデルでも最大128GB。ライトユーザならまだしも、私が普段使っているMacBookではOSやソフトとデータを合わせてすでに240GB程度使っている。とてもじゃないが全データは入りきらない。これがAirを「出張専用」のサブマシンとする理由の一つでもある。必要なデータだけコピーして出張に行くというスタイルになるんだが「必要なデータだけ持っていく」というのが難しい。出先で急に必要なデータがあったらどうする?

 そこで今まで使ったことがなかった『どこでもMyMac』を使ってみることにした。アップル社が提供するMobileMeというオンラインサービス(9,800円/年)に加入すると使えるようになるサービスの一つで、インターネットを経由して外出先のマシンから自宅のメインマシンにアクセスできるというもの。いままではメインマシンをそのまま持ち出してたから使う機会がなかったけど、これを機に使ってみることにした。準備は簡単。

  1. メインマシンとサブマシンの両方で[システム環境設定]>[MobleMe]>[アカウント]に自分のMobileMeアカウント情報を登録して[どこでもMyMac]を開始にする。
  2. ルータのUPnP機能をONにする(ルータにApple製品を使っていれば自動的にNAT-PMPがONになる)。
  3. メインマシンの[システム環境設定]>[共有]で使いたい機能にチェックマークを付ける。私は[画面共有]と[ファイル共有]をONにした。
  4. スリープ中のメインマシンを起こすことができるようにメインマシンの[環境設定]>[省エネルギー]設定のところで[ネットワークからのアクセスでスリープを解除]をONにしておく。

 以上で準備完了。さてMacBook Airを持ってドトールへ出発。ホントはスタバでフフーンな顔して使うのがカッコ悪くていいんだけど、近くにそんなオシャレな店はないのでドトールへgo。コーヒーを飲みながらイーモバイルのPocketWiFiをスイッチON。MacBook Airをインターネットに接続したらすぐに共有デバイス欄に自宅のメインマシンが現れた。おおっ、早っ。両方のマシンにすでにMobileMeのアカウントを登録してあるのでアップル社のサーバを介してすぐに両者が結びついてくれる。面倒な呼び出し作業がいらないのはうれしい。

 で、自宅のメインマシンをクリックするとウインドウ右上に「画面を共有…」「別名で接続…」ボタンがでてくる。[別名で接続…]ボタンをクリックするとメインマシンのハードディスクが現れて外付けハードディスクと同じような感覚でファイルの読み書きができる。出先で急に必要になったファイルはこれで簡単に取り出すことができる。ネットワークの速度が十分確保できていればわざわざこちら側にファイルをコピーしなくてもメインマシンのファイルを直接開いて編集することだってできる。これなら自宅に帰って出張専用機のファイルをメインマシンに戻して更新する手間がいらないのでさらに便利。

 衝撃的な面白さは[画面を共有…]。これをクリックすると画面共有ソフトが起動してウインドウの中に自宅のメインマシンが現れる。これで自宅のメインマシンを遠隔操作できるのだ。たとえばサブマシンにインストールしてなかったソフトを急に使わざるをえなくなった時に遠隔操作でメインマシンのソフトを起動して作業することができる。

↓サブマシンの中にメインマシンの画面が登場する。これで遠隔操作できる。

 インターネットにさえつながっていれば、メインマシンのファイルを読み書きしたり、遠隔操作できるとなるとMacBook Airの記録容量の小ささはさしたる問題ではなくなる。出張専用機としては最適。

 画面共有もファイル共有もVNCやAFP, FTP, SMBといった既存の仕組みをベースにしているのでMacじゃなくてもできる話なんだが、MobileMeというオンラインサービスを核にしてハードウエアからOSまできれいに連動させることで面倒な設定やソフトのインストールをすることなくあっさりとファイル共有や遠隔操作ができちゃうあたりにMacOSのエレガントさを感じてしまうMac信者な私。たいして使いもしないのに毎年MobileMeにお布施してきた甲斐があったわ。