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どうやって食べるのが一番美味しいのか

フレンチトースト大好き。卵と牛乳を染み込ませてフライパンで焼いて、砂糖かけて、甘くて美味しいフレンチトースト。みんな大好きフレンチトースト。

『冷やして食べるデニッシュフレンチトースト(メープル)』

コンビニにあったんで買っちゃった。

ここはまず、デニッシュなのか?トーストなのか?という軽いツッコミをつぶやくのが礼儀ってもんだ。で、どっちなんだ?デニッシュ生地なんだから、デニッシュなんだろうな。じゃあトースト要素はどこにあるんだ?

「フレンチデニッシュ」でいいんじゃないのか?でもフレンチデニッシュだったらフレンチトースト好き好きの俺は買わなかっただろうな。フレンチトースト大好き!

ふーん「冷やして食べる」のか。ますますフレンチトーストじゃなくなっていくな。これをフレンチトーストと呼んでいいのだろうか。いや、そう呼ぶのは勝手だ。要はフレンチトーストが好きな俺がただ単に「フレンチトースト」という文字があるからといってフレンチトースト要素がほとんどないこのフレンチトーストをわざわざ金出して買って食べるのか?ということだ。俺自身のフレンチトーストに対する覚悟のほどを問うているのだよ、この商品は。

まあ、それほどの哲学も愛も覚悟もないんで、何も考えずに買ったけどね。

菓子パンの棚じゃなく、デザートやケーキ類といっしょに冷蔵棚に置いてあった。冷蔵棚で冷やして売ってるからすぐに食べられる「冷やして食べるデニッシュフレンチトースト」。

冷蔵棚で冷やして売るなんて、お客サービスが徹底してるじゃないか「冷やして食べるデニッシュフレンチトースト」。

みんな大好き「冷やして食べるデニッシュフレンチトースト」。

って、ヲイ!

「温めてもおいしい」じゃなく「温めてさらにおいしい!」とか、この俺にどうしろっていうんだ、このパンは。

絵画自慢

第2教室「こだち」も、気がつけば7年が経った。7年経ったけど開室当時と今とで部屋のレイアウトはほとんど変わってない。

間違い探しレベルで何も変わってない。

  • 飾っている花が開室祝いにいただいた生花から造花に変わった
  • 背もたれ付きのピアノ椅子を追加
  • 教室利用スケジュールのホワイトボードを追加
  • 空気清浄機を追加
  • ロボット掃除機を追加

教室運営機材の追加がほとんどで、インテリアはほぼ開室当初のまま。せっかく芸術の部屋なんだから絵画を飾りたいなと考えてはいたんだよ。

絵を飾るにしてもずっと同じ絵じゃつまらないから、契約するとイメージにあった絵を毎月とか定期的に取り替えてくれる「絵画レンタルサービス」がいいなと思ってときどき下調べしてた。でもなかなかピンとくるサービスがなくてね。オフセット印刷の複製画(もちろん額縁も付いて)を毎月送ってくれるサービスで月額6,000円くらい。うーん、どうしようかなぁ、と悩み続けて結局ずっとそのまんまに。

んでようやっと、これいいかもと思えるものが見つかったので絵を飾ることにした。

有名なフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。絵画に詳しくないわたしでも知ってるわかりやすい1枚。わかりやすいの、最高!

絵を1枚飾るだけでグッと教室が芸術っぽくなっていい感じ。防音壁に穴を開けるのは気が進まないので、イーゼルを買ってそれに立てかけることにした。イーゼルを使うと場所を取ってしまうけど、広い教室なので悪目立ちすることもなく違和感なく収まってくれた。

あら? あら? あららららら・・・・・? こんなに買ったの? 実は「液晶ディスプレイ」です。

えきしょうです、ぷれい? それどんなプレイ?
えきしょうで、すぷれい? それどんなスプレー?

そう、そうなんです、ここからが今日の本題。

絵画なんてちっとも興味ないはずのアンタが、絵画とか言い始めた時点でなんかおかしいとは思ったのよね。こんなこったろうと思ったわよ・・・ブツブツブツ・・・

とカミさんが言ったとか言わないとか。そう、それが、ITガジェット好きにはたまらない褒め言葉。カモーン、蔑みの褒め言葉。

いやぁ、前振り長かったなぁ。

本日の自慢のお品は、好きな絵や写真を表示できるスマートアートキャンバス「Meural Canvas II」というデジタル額縁。「ちっ、お前のデジタル小物自慢は読むに堪えない」という方はここで終了。「ほへ?なに、なに、これ」という方は読み進んでくれ。

表面アンチグレア(非光沢)処理の21インチフルハイビジョン液晶ディスプレイ。テカテカしてないからガラス張りの額縁よりもしっかり見える。視野角もかなり広いIPS液晶なので斜めから見てもちゃんと絵にみえる。

液晶ディスプレイだからバックライト光源で光っているんだけど、アンチグレア処理と光源強度の調整が上手なおかげで一般的な明るさの部屋なら「ん?これ、もしかして光ってる?」という程度に調整できて、しかも21インチサイズでフルハイビジョンというそこそこ高解像度なのでかなり近づかないとピクセル(ディスプレイの表示点)もわからない。

老眼が進んだオレの眼球では、ちょっと離れてしまえばもはやオフセット印刷の複製画と区別できない。

好きな絵や写真の画像を本体に保存して表示させる。保存容量は4GBで、フルハイビジョンサイズのJPG画像だとだいたい3000枚くらいの画像ファイルを保存できる。さらにSDカードも挿せるので保存できる画像の枚数は実質無制限。

好きな画像や写真を表示できるということは・・・・こんな名画も表示できる。自分で作ったプラモデルの写真。

MG サザビー ver.Ka

このスマート額縁を買って最高に良かったと思った瞬間。我ながらいい買い物だったと納得しきり。ガンプラ作りにいっそう精が出る。作る時間ないけど(涙)。ガンプラ最高!!!

額縁のすき間部分にモーションセンサーがあって、各種設定や絵の切り替えなどが画面に触れることなく操作できる(もちろんスマホアプリでも操作できる)。

画像には「題名」「作者」「解説」などをセットしておけて、モーションセンサーを使ってこれを表示したり消したりできる。「この絵ってなんだっけかなあ」と思ったら額縁の前で手をスゥーっと上へ動かすと解説が表示され、手を下へ動かすと消える。スマート額縁ならではのオシャレ機能付き。

画像の縦長・横長の自動判別機能も付いているので、額縁の向きによって絵の選択肢も変わる。

購入時に、古典から現代アートまで20点ほどの作品がインストール済み。さらにユーザー登録すると公式サイト(https://my.meural.netgear.com)から70点ほどの作品が無料ダウンロードできる。さらにさらに3万点以上の作品が購入できるようになってる。この有料作品は気に入った絵を単品で購入してもいいけど、年間8,400円の有料会員になれば3万点以上の全作品を自由にダウンロードできる。

とにかく気軽にいろんな絵をみたい人には年間8,400円も安いもんだろうけど、おれはまあそこまで絵画に入れ込んでるわけじゃないので、プリインストールと無料会員の追加ダウンロードで合計100作品もありゃ十分。

それもそうだけど、自分で好きな画像や写真を表示できるので、作者の死後50年以上が経過して著作権が切れている作品なら、ネットで公開されているものが多くあるのでそれを持ってきてもいい。たとえばこんな感じでクラシック音楽作曲家の肖像を集めてくるとか。

保存している画像はスマホやパソコンで「古典西洋画」「日本画」「ガンプラ」「クラシック作曲家」とか好きな名前のプレイリストを作ってグループ化しておける。さらに管理画面には、曜日や時間ごとにどのプレイリストを再生するのかといったスケジュール機能、プレイリスト内の画像を何秒ごとに変更するのか、順番に表示するのかランダムに選んで表示するのかなどなど、いろいろ設定できる。

ガンプラ最高!!!

単に写真を表示するだけじゃなくて、ちょっとした写真加工ソフトで加工した画像を入れればグッと絵画っぽくなる。

JASRACめぇ

音楽教室の経営者として看過できない!

音楽教室で演奏される楽曲に、日本音楽著作権協会(JASRAC)が著作権使用料を徴収できるかどうかが争われた訴訟の控訴審判決で、知財高裁(菅野雅之裁判長)は18日、教師と生徒いずれが演奏しても徴収できるとした1審・東京地裁判決(2020年2月)を変更し、生徒の演奏については徴収できないとの判断を示した。

2021年3月18日毎日新聞より

生徒の演奏については徴収できないとか当たり前だと思うんだけど、そんな当たり前のことすら1審では通らなかった。とりあえず今回の2審で生徒の演奏に演奏権が及ばないという判決が出たのは一歩前進。つぎは「先生のお手本にも演奏権は及ばない」という判決を得ることだ。がんばれ「音楽教育を守る会」!

まず状況を整理しておく。著作権使用料というと「楽譜代で著作権料払ってるんじゃないの?」って話がまず出てくるんだが、楽譜の著作権料は「楽譜を使うにあたりその楽譜を書いた人に使用料を払う」という話。いま問題になっているのは「楽曲を演奏するにあたりその演奏権を持っている人に使用料を払う」という話。別の権利だし著作権使用料を受け取る人も別。

「演奏権」というのは

著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として上演し、又は演奏する権利を専有する

著作権法第22条

↑この権利。だから、楽譜を買って自宅でひとりで演奏を楽しむなら楽譜著作権使用料は必要、演奏権使用料は不要。楽譜買わず耳コピーで練習した曲でコンサートするなら楽譜著作権使用料は不要、演奏権使用料は必要。楽譜買ってコンサートやるなら楽譜著作権使用料も演奏権使用料も必要。でも、楽譜を買ってベートーベンの曲を演奏するなら楽譜を書いた(楽譜を清書して出版した)人へ著作権使用料を払うけど、演奏権はとっくに消滅しているので不要・・・とまあこんな感じ。楽譜を書いた権利と、演奏する権利は別ってことね。

で、次に出てくるのは「じゃぁ文化祭で演奏するのも演奏権料が発生するの?」「鼻歌歌っても演奏権料取られるの?」という疑問。これは大丈夫。著作権法では「非営利・無料・無報酬」の3つが同時に成立している場合は著作権が及ばないとしている。文化祭は非営利活動で、いかなる名目でもお金をとってないし、演奏している生徒に報酬はない。非営利・無料・無報酬が同時に成立しているので、演奏権は及ばない。鼻歌も非営利・無料・無報酬が同時に成立している状況であれば演奏権は及ばない。ただし3つのうちどれかひとつでも欠けたら演奏権料の支払いが必要になる。たとえば、近所の人を呼んで趣味のピアノの演奏を聴いてもらうとする。せっかくだからおいしい紅茶でも飲みながら聴いてもらおうと思い、お茶代50円だけ払ってね。とやったら、無料じゃなくなるので、演奏権料の支払いが必要になる。著作権法の解釈では「名目を問わず」とされているので、お茶代だろうが何だろうが演奏を聞くにあたってお金を払うとなったらそれは無料じゃないと解釈される。


閑話休題。

さて、JASRACは「音楽教室で生徒や先生は楽曲を演奏している。音楽教室は営利事業だから非営利&無料&無報酬になってない。だから演奏権使用料を払いなさい。」というロジックで、ピアノ教室やバイオリン教室など音楽教室から演奏権使用料を徴収し始めた。クラシック音楽など演奏権が消滅している楽曲もあるので、レッスン中にJASRACが演奏権を管理している楽曲だけについて先生および生徒が何分間演奏したのかを記録して相当する演奏権料を支払う方法と、細かい計算せずざっくり売上金の2.5%を支払う方法がある。

これに対して、音楽教室側は「先生や生徒の演奏は、公衆に聞かせることを目的としたものではないのだから、そもそも演奏権自体が生じてない」という主張。演奏権とは「公衆に直接聞かせることを目的として演奏する権利」なのだから、先生や生徒は公衆じゃないし、聞かせることが目的でもない、演奏権の外だ、と。

ポイントになる論点は2つ。

  • 先生や生徒は「公衆」なのか?
  • 先生や生徒の演奏は「聞かせることを目的」としているのか?

これに対するJASRACの主張をかいつまんで言うと、音楽教室の生徒はお金を払えば基本的には誰でも先生の演奏を聞くことができ、広く宣伝をして生徒を募集している。これはお金を払えば基本的には誰でもバンドの演奏を聞くことができ、広く宣伝をして客を集めているライブハウスと何の違いもない。ライブハウスの客が公衆であるのだから音楽教室の生徒も公衆である。さらに、JASRACは職員を主婦と偽って音楽教室に生徒として潜入させ、音楽教室での様子を裁判で

陳述書によると、レッスンでは講師の模範演奏と生徒の演奏が交互に行われた。JASRACが著作権を管理する「美女と野獣」を講師が演奏した際は、ヤマハが用意した伴奏音源とともに弾いたため、「とても豪華に聞こえ、まるで演奏会の会場にいるような雰囲気を体感しました」と主張している。また「生徒は全身を耳にして講師の説明や模範演奏を聞いています」と記している。

2019年7月7日朝日新聞デジタルより

音楽教室での先生や生徒の演奏は「聞かせることを目的としている」というのだ。生徒は公衆だし、先生の演奏も生徒の演奏も聞かせることを目的としているのだから演奏権が及ぶ、とJASRACは主張してて、1審ではマルっとこの主張が通ってしまった!アホかと思う。

このたびの2審判決では、生徒の演奏については『演奏技術の向上が目的で、本質は、教師に演奏を聞かせて指導を受けることにある。公衆に聞かせることが目的だとはいえない』という判決。んなの当たり前だろ。こんな当たり前の話が1審では否定されてたんだから驚きだよ。問題は先生の演奏だよ。2審でも先生の演奏については『生徒は人数にかかわらず公衆に当たり、生徒に聞かせる目的があるのは明らかだ』として、演奏の長さを問わず、JASRACが著作権使用料を請求できるという判決。百歩譲って生徒が公衆だとしてもだよ、先生がお手本みせるのは指導することが目的であって聞かせることが目的じゃないでしょうよ。

先生のお手本に演奏権が及ぶというなら、これ音楽教室だけの問題じゃなくなるのよ。たとえば、サークルとか部活の練習中に(交通費など名目を問わず1円でも報酬をもらってる)指導員がお手本を演奏しちゃったら、そのたびごとに演奏権料の支払いが必要になるのよ。サークルや部活の指導する人は気をつけないと、たとえ数百円の交通費でも受け取ったら非営利&無料&無報酬の条件が欠けるので、理屈ではお手本を見せた瞬間に演奏権料の支払いが必要になる。それだけじゃなく、音楽学校だって先生は生徒にお手本を演奏してるし、普通学校だって音楽の授業で先生は生徒にお手本を演奏してる。ピアノ教室もサークルも部活も音大も普通学校も、先生が生徒にお手本を演奏して見せたらそのたびごとに演奏権料が徴収されることになる。これ、どう考えてもおかしい。こんなことあってはいけない。

学校の授業に話が波及するとJASRACがいっきに不利になるのはJASRAC自身も気づいているので、いまは超絶苦しい言い訳を並べ立てて「学校は大丈夫ですよぉ〜」と言ってるけど、どうせそんなの今だけだわ。音楽教室と音楽大学で、先生が生徒に手本を見せることに何の違いもないのだから、音楽教室からの演奏権料徴収が軌道に乗ったら、次はサークルや部活、そして音楽学校、最後は普通学校の音楽の授業にまで波及するのは見え見え。そうなってから「先生のお手本に演奏権が及ぶのはおかしい」とか言っても遅い。

JASRACは、

学校の授業での演奏利用は、著作権法38条1項に該当するため管理の対象ではありません。

JASRAC「楽器教室における演奏等の管理開始について(Q&A)」より

とかもっともらしいこと言ってるけど、著作権法38条1項って↓これよ。

営利を目的とせず,観客から料金をとらない場合は,公表された著作物を上演・演奏・上映・口述することができる。ただし,出演者などに報酬を支払う場合はこの例外規定は適用されない。

著作権法第38条1項

最初に書いた「非営利・無料・無報酬」の3つが同時に成立している場合は、著作権は及ばないっていう規定。これ、いかにも苦しいでしょ。だって学校の先生のお手本は非営利&無料&無報酬が成立してるって・・・・・はあ? 学校が「非営利」だってのはいいよ。でも生徒は学費を払ってるんだし、先生は給料もらってるんだから無料でもないし無報酬でもないだろ。JASRACは、学校法人は非営利である&生徒の学費は先生のお手本を聞くために支払っているものではない&先生はお手本を演奏することは給与に含まれてない、だから非営利&無料&無報酬が成立してるって強弁してるけど、どう考えても変だよ。先生がお手本を演奏している時間は学費が無料なの?じゃあ年間で先生がお手本を演奏した時間に応じて学費が返金されてるの?んなわけないじゃん。先生がお手本を演奏している時間は先生は無報酬なの?じゃあ毎月授業でお手本を演奏した時間に応じて先生の給料が減らされてんの?んなわけないじゃん。ブラック企業かよ。

しかもJASRACは「学校は非営利&無料&無報酬だから大丈夫」って言ってるだけで、「学校の先生がお手本を演奏することは公衆に直接聞かせるための演奏に該当する」ことを否定してない。そう、そうなんです。非営利&無料&無報酬が成立してないと解釈変更した瞬間に、学校も演奏権使用料の徴収対象になっちゃうという状況なんですよ。

音楽教室からの演奏権料徴収が軌道に乗ったら、次はサークル活動、そして音楽学校、最後は普通学校の音楽の授業にまで波及するよ。そうなってから「やっぱり先生のお手本に演奏権使用料が生じるのはおかしい」とか言ってももう遅い。まじで、いま、このときに「先生のお手本に演奏権使用料が生じるのはおかしい」ってことにしないとダメだと思うよ。