「ザク祭り」カテゴリーアーカイブ

MG MS-06J ザクII エルマー・スネル専用機 (ホワイトオーガー) [Ver.2.0]

MS-06J
ZAKU II
WHITE OGRE

ザクですよ、ザク。ザクがいないガンダムなんて、ボヤッキーがいないドロンボー一味みたいなものだと、ヤーターマン派の私が言ってますが、説得力ないですか?ないですね。

ザクです。フツーのザクです。ジオン公国はモビルスーツという新兵器の活用で地球連邦に対する圧倒的な国力差をくつがえして緒戦に続く地球降下作戦で地球上の大半を勢力下におくことに成功。緒戦で活躍したザク(MS-06F ザクII)を基本に、地球上では不要になる空間姿勢制御用バーニア類を排除して地上戦用に調整したザクがMS-06J ザクII。通常の機体色はF型と同じグリーン系だが、この機体は「ホワイト・オーガー」(白き鬼)と恐れられヨーロッパ戦線で活躍したエルマー・スネル大尉の乗機。真っ白に塗装された機体に頭部とシールドにトカゲのマークを付けているのが特徴。オリジナルビデオ「MSイグルー2 重力戦線」の第2話に登場したモビルスーツ。地球連邦軍第301戦車中隊第1小隊の61式戦車部隊と激しい戦闘の末に撃破された。

真っ白なザク。映像作品中では全身に泥汚れや戦闘による破損等が描き込まれているので、プラモデルの作例でもウェザリングや傷つけなど手が入れられているのが多いんだけど。わたしは軟弱者なので相変わらず組み立てるだけ。パネルラインに墨入れして最後につや消しスプレーをプシュー。


MG MS-06R-2 高機動型ザクII (後期型) ジョニーライデン専用機 [Ver.2.0]

MS-06R-2
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON J.RIDDEN’S CUSTOMIZE MOBILE SUIT

 ザクですよ、ザク。ザクがいないガンダムなんて、クリープのないコーヒーみたいなもんだ。とブラックコーヒー派の私が言ってますが、説得力ないですか?ないですね。

 1980年代ガンプラブーム華やかなりしころ。TVに登場したモビルスーツをほとんどプラモデル化してしまったため新製品を投入できないという問題が発生。出せば売れるのに出すものがない。そこで模型雑誌などで流行っていた試作型や改造型といった勝手設定を借用することで新たなモビルスーツをプラモデルとして商品化した。これが「モビルスーツバリエーション(MSV)」の始まりだそうだ。

 高機動型ザクIIもそんなMSVから生まれたモビルスーツのひとつにして最も有名なものといえる。TVに登場していた普通のザク(F型)をもとに宇宙空間での性能向上を目的に開発された改良機という設定。R型と総称され、RP型、R-1型、R-1A型、R-2P型、R-2型などが設定されている。

 さて、その高機動型ザクIIの最終モデルであるR-2型。生産されたのはわずか4機。今回紹介するのはそのうちの1機でジョニー・ライデン少佐に引き渡されたもの。つまり『高機動型ザクII(MS-06R-2)ジョニーライデン専用機』ということになる。

 だいたいにしてこのジョニー・ライデンもMSV用に設定された人物で、いまだにどの映像作品にも登場してない(はず)(ゲームではいまや常連さんだけど)。機体を真っ赤に塗装することが好きで「深紅の稲妻」との異名を持つジョニー・ライデン。赤と言えば赤い彗星のシャアじゃねえのか?と思うが、ジョニー・ライデン専用機の赤っぷりに比べたらシャア専用ザクなんてピンク色だったりする。桃色の彗星シャア(笑)。ちょっと並べてみようか。

 全身真っ赤っかというメリハリのなさそうな色彩だけど、左肩スパイクの黄色と一本角の根元の黒がアクセントになってそれなりに見栄えのする状態ではある。付属のバズーカ砲はR-1やR-1A型に付属しているジャイアント・バズーカよりもさらに一回り大きいジャイアントバズーカ。ザクの身長より長い。当たったら痛そう。

MG MS-06F ザクII [ver.2.0]

MS-06F
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON PRODUCTIVE MOBILE SUIT

ザクですよ、ザク。ザクがいないガンダムなんて、焙じてないほうじ茶みたいなもんだ。と玄米茶好きの私が言ってますが、説得力ないですか?ないですね。

ノーマルなザク。何の変哲もないフツーのザクです。いいですねえ、ザクは。いつまで見てても飽きない。やわらかな曲線を多用したシンプルなデザインが兵器というより兵士という感じを際立たせてくれる。この人型な感じが魅力なんだろうな、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンのメカデザインの魅力も同じかも。赤、青、黄色といかにもヒーローロボットな色彩のガンダムと比べて、緑のモノトーンというのもグッとくるね。大人だなあ、オレ。

宇宙居住者に実質的な参政権が与えられていない状況に対する人々の不満を糾合したザビ家がジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対して挑んだ独立戦争。圧倒的な国力の差を埋めたのが電子偵察機器を無力化できるミノフスキー粒子の活用とミノフスキー粒子下での戦闘を前提とした兵器「モビルスーツ」の開発。MS-01から始まった開発はMS-05(ザクI、旧ザク)で実戦可能なものになり、続くMS-06(ザクII)は大量生産されジオン独立戦争の主力兵器となった。・・・・とかなんとか言っても、しょせんはやられメカ。TVじゃボカスカやられてた。TV放映当時は単なるヤラレメカだったけど、その後のガンダムブームの中で「兵器」としてのザクは評価が高まって、今では1年戦争を通じて活躍し続けた優秀な設計の機体ってことになってる。

宇宙で戦ってたザクはF型、地上で戦ってたザクはJ型というのが公式設定になってる。そんな設定はテレビや映画が作られた当時はなかったので映像上は同じだけど、その後のゲームや新作アニメでは両者が別々にデザインされている。ガンプラのザクも最近は公式設定に準じて別々にデザインされている。その違いを見てみよう。緑色が宇宙用(F型)、茶色が地上用(J型)。正面から見た感じはあまり違いはないけど、背中のランドセルを見るとF型は上面に姿勢制御用の小型バーニアがあって、主推進装置も大型のバーニアになってる。またF型は足首周辺にも姿勢制御用の小型バーニアがある。J型はランドセルにも脚部にも姿勢制御用小型バーニアがないし、主推進装置も比較的小振りなバーニアになってる。

マスターグレード ザクII ver.2.0は見た目のデザインからは想像できないほどに関節がよく動く。肘や膝はほぼ180°曲がるし、スカート部分の側面装甲が足の動きに応じて背面側へスライドする機構のおかげで股関節の可動範囲も恐ろしく広い。肩関節には引き出し機構があるので気合いの入ったパンチのような肩を入れたポーズやマシンガンの両手持ち構えなんかもまったく問題なし。人間以上に関節が軟らかいかも。だからテレビに出てきた軟体動物かお前は!みたいなあり得ないようなシーンでも再現可能。なんとこのプラモデルにはTV第1話で衝撃的な登場を果たしたザクが偵察のためにスペースコロニーに侵入する時に回したハッチ開閉用のダイアル部品が付属するのだ。なんと芸の細かいサービスでしょう。これでコロニー侵入シーンが再現できるのだ。さっそくやってみた。





【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。