短いM4を作ろう(8)

ショートライフル作るぞ。

  • 東京マルイ M4A1 カービン
  • MADBULL AIRSOFT DANIEL DEFENSE AR15 Lite RAS/Kit 4 inch
  • SAA M4/M16 ダミーガスチューブ 13.5cm
  • LayLax F.Factory M4シリーズ アウターバレル調整シムリングセット

MADBULL AIRSOFT DANIEL DEFENSE AR15 Lite RAS/Kit 4 inch

MADBULL AIRSOFT社がダニエルディフェンス社のライセンスのもとで作った4インチのショートハンドガード。このハンドガードに一目惚れして、このハンドガードを使った東京マルイのガスブロライフルが欲しくて始めたのがこのM4ショート化計画。

最近のハンドガードは上面以外が M-LOK か KeyMod でスルスルしてるのが流行りのようだけど、わたしは断然4面ピカティニーレールのハンドガードが好き。このゴツゴツとした見た目がたまらんですよ。その中でも6本のボルトでガッチリ固定する独特な外観のダニエルディフェンス社の RIS II はもうサイコ〜。こいつを見てるだけでご飯3杯食える。さあ、いよいよ本命中の本命、ここまでの苦労はこのためにあった。さあハンドガードを組み込むぞぉ

ところで。

このハンドガードキットは『東京マルイ スタンダード電動ガン用』です。

果たして東京マルイ ガスブローバック M4A1カービンに取り付けできるのか?

ハンドガードの適合において重要なのがアウターバレルとアッパーフレームとハンドガードの3つを結合する「バレルナット」の形状。一般的にバレルナットはハンドガードの付属品なのでハンドガードとの結合は問題ない(このハンドガードにもバレルナットが付属している)。あとはアウターバレルとアッパーフレームを結合できるかどうかが問題になる。

気をつけるのは次の2点

  • 【アッパーフレームのネジ山】東京マルイはミリ規格で、実銃系はインチ規格。東京マルイ純正のアッパーフレームを使うならミリ規格のバレルナットが付属するハンドガードを購入する必要がある。
  • 【バレル根元の円盤状の出っ張り】東京マルイMWS系は狭く、東京マルイ電ガンやその他実銃系は広い。つまり、東京マルイMWS純正のアウターバレルを使うならバレルがすっぽ抜けないようにバレルナットの穴を狭くするバレルガイドとかバレルナットアダプターとか呼ばれるリング状部品が別途必要、実銃系の出っ張りが大きなアウターバレルを使うなら不要。

さて、一目惚れしたこのハンドガードのバレルナットはどうなのか。

東京マルイのスタンダード電動ガン用ってことはネジ規格はミリ規格のはずで、それなら東京マルイのガスブロMWSも同じミリ規格だから適合するはず。東京マルイのスタンダード電動ガンは実銃系と同じ根元の出っ張りが広いアウターバレルが使われていて、今回使うアウターバレルも同じく根元の出っ張りが広い実銃系サイズだからアダプター不要で問題ないはず。

おそらくこのハンドガードはアウターバレルとインナーバレルが付属していてこれがスタンダード電ガン用だからスタンダード電ガン用と書いてるだけで、肝心なバレルナット自体は東京マルイ MWSにも使えるはずだ、はずだ、はずだ、はずだ・・・と強い期待を込めてポチッとなあ!!届いたぞ。

ドキドキしながら、ハンドガード基部、バレルナット、ハンドガードを軽く固定してみると・・・・

チャラーン! 大丈夫でした。予想通り、付属のアウターバレルとインナーバレルがスタンダード電ガン用というだけで、バレルナット/ハンドガードは東京マルイ ガスブロ MWS にも使えます。しかもこれ用に購入したアウターバレルは実銃系の出っ張りが広いタイプだからバレルガイドも不要。いえーい、ラッキー。

SAA M4/M16 ダミーガスチューブ 13.5cm

実銃では発射の爆圧でボルトを動かして空薬莢の排出から次弾装填まで一連の動作を実行する。ただし銃身の長いライフル銃でそれをすると弾丸がまだ銃身の中を通過している最中にボルトの後退が始まり、その衝撃で銃口が動いてしまい狙いが定まらない。そこで、銃口に近いところに穴を開けてそこから金属チューブで爆圧を後方へ導く。これでボルトが後退し始めるタイミングを遅らせることができる。爆圧を銃口付近から後方のボルトへ導く管がガスチューブ・・・なのでエアガンではまったく不要な部品。そのためエアガンではそれっぽいただの金属棒が刺さってるだけ。でも、重要。なぜなら雰囲気って重要だから。

さて、バレルを短くするのでそれに合わせて13.5cmの短いガスチューブ(という名のただの金属棒)を購入。

これを取り付けようとハンドガードを見たら・・・ハンドガード基部とハンドガード本体のガスチューブを通す穴が両方ともふさがってる!!!

ハンドガード基部の穴が塞がってるのは、商品写真を見た時点でそうだろうなと思ってたから、穴あけりゃいいと思って金工ドリルを買っておいたんだけど。まさかハンドガード本体側もふさがってたとは。これは想定外。ちょっとドリルで穴開けるのは無理そうなので方針転換。

ハンドガード基部はアッパーフレームとの位置合わせ用に付属している短い金属棒をそのまま使い、前方部分は短いガスチューブをさらに短く切って、ハンドガードの奥の方にちょうどいい段差があるのでここにひっかけることにした。ガスチューブが繋がってない部分は幸いにも外からは見えないので大丈夫。段差に乗っけるとガスチューブが穴位置よりほんのちょっと上にズレてしまうけどこの程度のズレは誰も気づかないはず。

いでよ、金ノコぉ! 切れろ、ステンレス棒!

ナ〜イス

ハンドガード基部の位置合わせ用に付属している短い棒にも問題が

位置固定用の棒が少し長くてアッパーフレームとハンドガード基部の間に隙間ができてしまう。1mmくらい短くする。

いでよ、金ヤスリぃ! 短くなれ、アルミ棒!

ナ〜イス

アッパーフレームのピカティニーレールとハンドガード上面のピカティニーレールがきれいに繋がるためのハンドガードの前後位置をおおまかに確認する。ピカティニーレールの凸凹はそれぞれ約5mm幅(凸が5.2mm/凹が4.8mm)になっているが、ハンドガード後端の凸だけはほんのちょっと幅が狭くなっていて前後位置の調整余地になっている。

バレルナットを使わずにハンドガードを軽く組み立てて、アウターバレルに挿し込む。アッパーフレームとハンドガードをピッタリくっつけた状態で定規をあててアッパーフレーム後端のミゾからハンドガード先端のミゾまで長さを測ると20mm間隔にしては0.5mmほど短い。つまり、アッパーフレームとハンドガードとの間に0.5mmくらいの隙間を作るとピカティニーレールとしての連続性がピッタリコンの位置のようだ。

念のために、別の方法でも確認もしておく。M4A1 カービンには長くて真っ直ぐにレールを挟み込むおあつらえ向きのパーツが付属している。

アッパーフレームとハンドガードにまたがるようにキャリングハンドルを取り付けて、キャリングハンドルを前方へ寄せる(シャフトを前側の凸に当てる)。ハンドガードをアッパーフレームへ寄せる(シャフトを前側の凸に当てる)。この状態で隙間を測るとやはり 0.5mmくらい。

とはいえ、フレームからハンドガードにまたがるように何かを取り付けることはあまり考えられない(テイクダウンが面倒になる)から、ピカティニーレールとしての連続性はそんな気にしなくていいんだけどね。

つぎに、テイクダウンに必要な隙間を確認する。このハンドガードは、アッパーフレームにピッタリくっつけちゃうとテイクダウンのときに回転軸付近でロアフレームにぶつかってしまう。ハンドガードを手で押さえながらテイクダウン動作を繰り返して必要な隙間の大きさを観察すると、ある程度開くためには1mmくらいの隙間が必要っぽい。

完全に開くようにするには2mm以上必要そうだけど、あまり隙間が大きいとカッコ悪いので、隙間は1mmくらいにすることにした。1mmの隙間なら上面のピカティニーレールの連続性にも問題ない。ハンドガードとアッパーフレームのスキマ調整に結論が出たので、実際にセッティングしていく。

このハンドガードは、バレルナットをハンドガード基部とハンドガード本体で挟み込む3パーツ構成になっている。組み合わせるとハンドガード基部とハンドガード本体との間にわずかな隙間ができることからわかるように、バレルナットはハンドガードの中でピッチリ挟み込まれてグラグラしない。

バレルナットはハンドガードの中でがっちり固定される。

バレルナットはハンドガードの中でガッチリ固定されているから、バレルナットを緩めに締めればハンドガードは前方に、キツく締めれば後方に、とハンドガードの前後位置はバレルナットの締め込み位置で決まるわけだ。

しかしバレルナットは、アウターバレルをアッパーフレームにガッチリ押さえつける役目があるのでハンドガードの前後位置調整のために勝手に締めたり緩めたりするわけにはいかない。

LayLax F.Factory M4シリーズ アウターバレル調整シムリングセット

バレルナットの締め込み位置を微調整するためのスペーサー。0.1mm、0.3mm、0.5mm と厚みの異なる3種類のスペーサーが3枚ずつセットになってる LayLax F.Factory M4シリーズ アウターバレル調整シムリングセットを購入。

これを挟むとアウターバレル根元の円盤状の出っ張りが分厚くなるので、結果としてバレルナットの締め込み完了位置が前方へズレる。

ハンドガード基部に位置合わせ用のアルミ棒を挿してバレルに通してアッパーフレームにセットする。まずはシムリングなしでバレルナットを締め込んでみる。バレルナットに空けられている穴から覗くと、この時点でバレルとの間に1mmくらいの隙間ができている。バレルナットをぎゅっと締めてもアウターバレルに届いてなくて押し付けられてない。

この隙間を埋めるのに1mmくらいのシムリングが必要で、そこから1mmくらいハンドガードを前方へズラしたいのでので、合計2mm分のシムリングを重ねたところにバレルナットをギュッと締めて「ハンドガードとアッパーフレームとの隙間」「テイクダウン時の開き具合」のバランスを見る。2つのバランスが納得いくまでシムを増やしたり減らしたりして調整する。最終的に 0.5mmシム3枚+0.3mmシム1枚になった。

バレルナットの前後位置調整が済んだら、ハンドガードを6本のボルトで仮固定。そして「アッパーフレームとハンドガードの隙間」と「テイクダウン時の開き具合」のバランスを最終確認。納得。

このあとも調整でハンドガードを付け外しなきゃならんので、固定ボルトは仮締めのままにしとく。

ここでロアフレームと結合して、BB弾を試射して確認。ホップ、インナーバレルとエアガンにとって重要なパーツを交換してるので、まともに飛んでくれるのかどうかドキドキ。