V10 ウルトラコンパクト

東京マルイ製「V10 ウルトラコンパクト」

20年かけて気に入ったエアガンを少しずつ買ってきて、気がついたら30丁近くになっててビックリ。まあそれでもザクのプラモデルより少ないんだから大丈夫、大丈夫。ザクっとな。

アサルトライフル、サブマシンガン、ピストル、リボルバー・・・いろんな種類のエアガンを買ってきたけど、考えたらコンパクトピストル(小型の半自動拳銃)をひとつも持ってないことに気づいた。いままでコンパクトガンって興味なかったけど、気になってエアガンのカタログ見てたら俄然興味がでてきた。コンパクトハンドガンにもカッコいいのあるね。

コンパクトよりさらに小さいサブコンパクトもあるけど、エアガンって撃った時にガツっと衝撃が来るあの感覚がたまらないので、買うとしたらガスブローバックが大前提。サブコンパクトまで小さくなるとブローバックタイプがないので、コンパクトの分野でお気に入りを探そう。

まあ、なにはなくとも安心安定の東京マルイ製のガスブローバックハンドガンだ。コンパクトの分類だと「USPコンパクト」「デトニクス .45 コンバットマスター」「グロック26」「V10 ウルトラコンパクト」のどれかになる。一番小さいのはグロック26だけどなんとなく形が好きじゃない。グロックの形は好きで生まれて初めて買ったエアガンもグロック26 Advanceだったし、その後もグロック17Gen.4、グロック34、グロック17 Gen.5 MOS、グロック18C・・・と振り返ってみると私はよほどグロックが好きなんだろうね。ところが、理由はわかんないけどコンパクトピストルとなるとグロックはなんか好きじゃない。USPコンパクトもなんとなく違うなって感じ。そうなると、デトニクスかV10になる。ここで気づいたんだけど、どうやらわたしはコンパクトハンドガンの分類になるとガバメント系のデザインが好きなようだ。そういえば Carbon8 の「HELLCAT4.3」もいいなと思ったのはそういうことか。わたしはフルサイズはグロック、コンパクトはガバメントが好みなのね。そうか、そうなのか。

さて、デトニクスとV10だと、V10だな。デトニクスの方が小さいんだけどグリップが短すぎて小指がかからないのが持ちにくそうで不安。V10はぎりぎり小指も引っかかる長さがあるし、指を引っ掛ける凸凹(フィンガーチャネル)もあって、長くガッシリしたグリップと銃身の短さとのアンバランスに絶妙なかっこよさを感じる。しかも、V10の方が後発商品なので、ブローバックの強さなどオモチャの鉄砲としての総合性能もデトニクスより上のようだし。

V10ウルトラコンパクトの評判をネットでみると「狙ったところより下に当たる」という問題を抱えているようだけど、サバゲーもシューティングレンジも今はほとんど行かない(行けなくなった)ので大丈夫だろう。そもそもちゃんとしたエアガン使っても狙ったところに当たらないのだから、そんなわたしには何も問題もない。カッコイイが正義だ。

ということで「V10 ウルトラコンパクト」に決定。シルバーとブラックが発売されてる。拳銃はブラックが好きなのでブラックを買ったけど、手持ちのハンドガンが全部ブラックなのでこれひとつくらいはシルバーでも良かったかもしれない。ほんのちょっぴり後悔。

実際買って手にすると、手のひらサイズってほど小さくはないけど、コンパクトにギュッと詰まってる感がいい。フルサイズの銃より軽いのだけど、見た目の小ささから想像する重さよりは重いので相対的にはズッシリ感が高くてそれだけでニンマリしてしまう。

さて、どれくらいコンパクトなのか。手持ちの銃の中では「ハイキャパ 5.1 ゴールドマッチ」が同じガバメント系のフルサイズなので、これと比較してみる。

パッと見て、おおっコンパクトってわかる。

重ねてみよう。

どの部分がコンパクトなのか、重ねてみて改めてわかった。実は、トリガーガードからハンマー、グリップセフティーまで銃の真ん中付近はほぼピッタリ重なる。バレルとグリップがそれぞれ短くなってコンパクトになってるんだね。

上から見ても空薬莢が排出されるエジェクションポートの位置で合わせると、銃口側の銃身が短くなっているだけで、後ろ側はビーバーテールの位置までほぼいっしょ。

後ろから見みても、スライド上端からグリップセフティーまでほぼ一緒で、グリップの下端が切り詰められているだけって感じ。

さて、買って早々なんだけど、ちょっと改造。

まずは取扱説明書の「通常分解」の手順に従ってバラしていく。

今回は、アウターバレルを交換する。買ってきたのは GUARDER のステンレス製アウターバレル。純正はプラスチック製。スライドに隠れてほとんど見えないバレル(銃身)部分はさほど気にならないけど、空薬莢の排出口をカバーしてる銀色のチャンバー部分はいかにもプラスチックに銀メッキをしてあるのがわかりやすくて安っぽい感じがしてしまう。そこでここをステンレス製に交換して本物っぽく見える(と言っても本物を見たことがないけど)ように改造。

改造といっても作業はいたって簡単。チャンバーを留めている六角ネジを1本抜く。そしたらアウターバレルがスルッと抜けるので、新しいアウターバレルをスルッと入れて、六角ネジを締めなおせば、はい終わり。

キラッキラのシルバーで安っぽい感じが強かったチャンバーカバーが、落ち着いた感じの重厚感ある見た目に変身。スライドの穴から見えるバレルも、わかりにくいとはいえ黒いプラスチックから黒いステンレスに変わって落ち着いた雰囲気に一役買ってくれてる。

さらにうれしいことに、プラスチック製からステンレス製に変わったことで重厚感だけでなくほんとの重量も増加しているから、手に持った時の満足感がとても満足していて満足だ。

  • V10 ウルトラコンパクト ブラック
  • GUARDER ステンレスCNC アウターバレル for マルイ V10 デュアルトーン

ほんの10分くらいの作業でグッと引き立つし、V10ウルトラコンパクト持ってる人はお試しあれ(ちょっと値がはるけど)。

MG RX-121-1 ガンダムTR-1 [ヘイズル改]

RX-121-1
GUNDAM TR-1 [HAZEL CUSTOM]
TITANS PROTOTYPE MOBILE SUIT

宇宙世紀0087、地球連邦軍内部の「ティータンズ」と「エウーゴ」という二大派閥による権力闘争が武力衝突に発展した話が「機動戦士Zガンダム」。

国家間の戦争を描いた機動戦士ガンダムと比べて、Zガンダムは地球連邦軍内部で起きた内ゲバだからスケールが小せえ小せえ。

さて、今回紹介するのは、物語の設定的にはZガンダムを挟んだ前後の時代を扱った物語「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに」(略称:A.O.Z)に登場するモビルスーツ「ヘイズル改」。英語表記の「HAZEL」はたぶん植物の名前で、日本語では一般的には「ヘーゼル」と発音する。ヘーゼルナッツのヘーゼルね。カッコつけてヘイズルって発音してるけど。

A.O.Zは、2002年ごろに始まった模型雑誌ホビージャパンによる模型作例と小説の連動企画。Zガンダムの外伝といった位置付け。ティターンズの新型モビルスーツ開発テストチームに配属された若いテストパイロットを主人公に・・・・読んだことないのでこれ以上のことは知らない。

ヘイズルは、物語の上で同時期に開発されていたことになるガンダムMk-II との関係性を強く意識したデザインになっている。プラモデルも骨組み(フレーム)にはMG ガンダムMk-II のパーツが多数使用されている。

特徴は全体的にゴロっとしたボリューム感とほぼ平面だけで構成される外観。

ガンダムの多くはスネやふくらはぎに曲面が多用されてるけど、ヘイズルはほぼ平面で構成されている。そして四角い穴あきの巨大なヒザパッド、四角い穴あきの巨大なふくらはぎ、ベタッと大ぶりなスリッパ、これらがゴロっとした感じを醸し出している。

上半身も、ぱっと見はガンダムMk-IIっぽさが色濃いようにみえてその実、突き出した股間、突き出した胸部中央、巨大な箱状の襟、出っ張ったおでこ、カクカクしたトサカと、要所要所に平面で構成されたゴロっとした特徴的なデザインをみせている。

背負ってるのは「シールドブースター」。推進器が搭載されている盾・・・・推進器ってことは推進燃料も搭載してるんだよな、きっと。燃料をたんまり積んだブースターを盾としても使うというのは・・・ガンダム世界ではギャンの「ミサイルシールド」っちゅうもんがあるので問題ない。背中のランドセルに取り付けてもよし、腕に取り付けてもよし。

Zガンダムの外伝的作品「A.O.Z」に登場する「RX-121-1 ガンダムTR-1 ヘイズル改」。A.O.Zは模型雑誌ホビージャパンが主導した企画で、このガンダムTR-1をベースにさまざまなバリエーション作例が模型雑誌を賑わせた。軟弱者の私は「すげーなぁ、おれもヒマがあったらこんなの作ってみてぇなぁ」と思って雑誌を眺めるだけだったのが、それから20年が経ち、いよいよバンダイからガンプラとして登場。

さすがガンプラ。ニッパーでパチパチ切り出して、説明書通りに組み立てていけばできあがり。あとは墨入れして、デカール貼って、最後に魔法のスプレー「水性つや消しトップコート」をブシューと吹きつければ完成。

おそるべしガンプラ。


RX ガンダム博物館:地球連邦軍試作モビルスーツ(型式番号がRX-で始まるモビルスーツ)の中でガンダムの名を拝している機体の1/100スケールガンプラを作るよ。

MG RGM-79[G] 陸戦型ジム

RGM-79[G]
GM
E.S.F.S FIRST PRODUCTION MOBILE SUIT

わたしが社会人になるちょっと前の1996年から社会人になって仕事でヘマして周りに大迷惑かけて半泣き状態だった1999年ごろにかけて制作されたオリジナルビデオアニメ「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」

宇宙世紀0079年アムロとシャアがドンぱちやってた一年戦争の末期、アムロが鳥取砂丘あたりで母親と再開したもののお互い分かり合えず涙の別れをして、ちょいワル親父のラルさんと姉御のハモンさんとちょいちょいあって、中央アジアでマチルダさんに恋したものの腹黒い三連星との交戦でマチルダさん死亡、オデッサ作戦に間に合わずイギリスで「さすがゴッグだなんともないぜ」で、ミハルが大西洋に散り、南米ジャブローでガンダムの量産タイプ「ジム」が登場、ジオン軍の攻撃を哀戦士の歌で撃退したらフラミンゴ見ながら宇宙へ上がったというこのほぼ2ヶ月くらいの間に、東南アジア戦線でこんな「青春ラブロマンスな戦争」がありました。というのが第08MS小隊のあらすじ・・・・あ、ガンダムの説明しかしてなかった。

まあ、いいや

その第08MS小隊のお話に出てくる地球連邦軍側のヤラレメカが、この陸戦型ジム。物語の設定上では、テレビに出てきたいわゆるジムとほぼ同時期に完成したことになるので並べてみましょう。

物語の設定上は同時期だけど、かたや1979年制作のテレビ漫画に登場するやられメカで、かたや1996年制作のオリジナルビデオアニメに登場するやられメカ。20年の差は大きい。とても同時期(それどころか陸戦型ジムの方がわずかにジムよりも早い)に地球連邦軍が完成させたモビルスーツとは思えん。

マシンガン、バズーカ、ロケットランチャーなど実体弾系の武装がメインな設定は泥臭い陸戦兵器という感じがプンプンして好き。

この堂々とした姿。

さて、人間って正座するとカカトがお尻の下にくることから太ももの長さとスネの長さがだいたい同じだということがわかる。ところがガンダムのようなロボットって太ももが短くてスネが長いバランスが多い。ためしにジムさんに正座していただくとカカトが大きく後ろに出ているのがわかる。

ほとんど問題になることはないし、このバランスがかっこいいんだろうからいいんだけど、唯一と言っていい問題は「片ひざ立ち」。片ひざ立ち姿勢って片方は太ももの長さで、片方はスネの長さで立つことになるからどうしても太ももで立ってる側が低くなる。

このプラモデルは、(当時としては)比較的かっこよくヒザ立ちが決まるというのがウリのひとつだったと思う。宇宙で戦うロボットにひざ立ちは不要だけど、陸戦型だからね。腰を下ろして低い重心からロケットランチャーをバシューッ!

うひょー、かっこいい。

オレンジ色のパーツがいかにもプラスチックぅって感じで少々オモチャ感が高いけど、写真を加工して彩度を低くすればOK。

ニッパーでパチパチとパーツを切り出して、組み立て、墨入れして、つや消しスプレーをブシューっと吹いたら完成。バンダイ脅威のメカニズム!

ところでこのプラモデルの発売は2001年。2009年に発売になった本家ジムver.2.0さんは、あまり動かなそうな見た目のくせにこんなに動く。

ガンプラの進化はおそろしい


ジム祭り:1/100スケールのガンプラ「マスターグレード」で、地球連邦軍の傑作量産モビルスーツ「ジム」とそのバリエーションをつくるよ。