ギリギリ使えない。
携帯電話の通信規格にはいくつもの種類がある。ソフトバンクが採用しているのはW-CDMA(3GとかUMTSとも言う)という通信規格。けっこういろんな国で採用されている。ちなみにドコモもイー・モバイルもW-CDMAを採用している。auだけはCDMA2000という通信規格。
初代iPhoneはGSMという通信規格を採用していたので日本では利用できなかったが、新型iPhoneは3Gに対応して「iPhone 3G」という名前になった。このことで3Gを採用している国での利用が可能になり、日本ではソフトバンクが販売することになった。
iPhone 3G自体は3Gを採用しているどこの電話会社の電話機としても使えるので、もちろんドコモの携帯電話として使うことだってできないわけではない。がしかし日本で販売されているiPhoneにはわざわざ「ソフトバンクのSIMカードしか受け付けない」という設定が書き込まれている。こんな設定がないiPhone 3Gを入手すれば、手持ちのドコモのSIMカード(FOMAカード)挿せばiPhoneをドコモの携帯電話として使うことができる。
しかしiPhoneをドコモで使うとパケット通信料金が問題になる。パケホーダイダブルにしてもiPhoneはPCとみなされるので月額上限が13,650円という恐ろしい金額に設定される。PC経由のパケット通信料がもっともっと安くならないと恐ろしくてドコモでiPhoneは使えない。そこでイー・モバイルならどうだろうということは思いつく。イー・モバイルはソフトバンク、ドコモと同じく通信規格に3Gを採用しているのだからiPhoneが使えるような気がする。が、が、しかし、ダメらしい。iPhoneが対応している電波の周波数は800MHz帯/1.9GHz帯/2GHz帯。ソフトバンクもドコモも2GHz帯を使っているのでiPhoneが使えるが、残念なことにイー・モバイルは1.7GHz帯を使っている。この電波はiPhoneで受信できない。おしい!