「Macでサーバ」カテゴリーアーカイブ

MacOS パスワード生成ツール

 amazon、楽天、mixi、apple、google、Yahoo!、オンライン銀行などなどなどいろんなサービスでパスワードが必要になる。同じパスワードを使い回すとどれかでパスワードが漏れた場合に全てのサービスが一気に危険な状態になるので避けた方がいい。

 しかし毎度毎度パスワードを考えるのが超面倒くさい。そこでパスワード生成ツールが役に立つ。「パスワード生成→管理→入力自動化」まで全部面倒見てくれる便利ソフトもいくつかあるけどこれはこれで怖くて使いたくない。パスワードを考えてくれるだけでいい。あとのことは自分でなんとかするから。

 MacOS Xには「パスワードアシスタント」というパスワード生成機能が標準で用意されている。画面のように「英単語交じり」「文字と数字」「数字のみ」といったタイプとパスワードに使いたい文字数を決めると、パスワードの候補が表示されます。ついでにそのパスワードがどれくらい強力かも表示されます。気に入らない場合は候補欄の右端にあるボタンをクリックすれば他にも候補がポップアップで出てきます。気に入ったものが見つかったらそれをパスワードに使う。

 これはパスワードを考えるのにとても便利なんだけど、MacOS Xの「機能」であって「ソフト」じゃないという点がやっかい。何かのソフトからこの機能が呼び出されるとそのとき画面にでてくる。しょうがないんで「キーチェーンアクセス」とか「AirMacユーティリティ」のようなパスワードアシスタント機能を使っているソフトを起動して、そこからパスワードアシスタント画面を呼び出して、パスワードを考えてもらってる。ちょっと面倒くさい。パスワードアシスタント機能を呼び出すだけの単純なソフトがあったらいいなと思ってたら作ってる人がいた。ソフトの名前もそのまんま「Password Assistant」http://www.codepoetry.net/products/passwordassistant。このソフトを起動するとOSに内蔵されているパスワードアシスタント画面が現れる。たったそれだけのソフト。つまりこのソフトにはパスワードを考える機能すらない(OS内蔵のパスワード生成機能を呼び出してるだけ)。超単純単機能ソフトだが、助かる。パスワードをいちいち考えるのが面倒くさいというMacユーザはとりあえずダウンロードしておくといい。

Mac miniを完全なWindows Server機にする

開発しているWebアプリケーションのWindowsServer上での動作確認用にMac mini (Early2009モデル)にVMWare FusionをインストールしてMacOS XとWindowsServerを同時稼働させてた。けど、パーティションを切ったりWindowsバックアップの動作確認をしたりと考えると、やっぱり完全なWindows Server機として運用するのがいいかも。ということでBootCampを使ってWindows Serverとして使うことにした。以前は、Mac OS XとWindows Serverの選択起動にしてあったんだけど、目的がWindows Serverなので今回は思い切ってMac OS Xを完全に消去して正真正銘のWindows Serverにしてしまうことにした。

方法は簡単。BootCampを使ってWindows Serverをインストールするときにハードディスクを全消去して全部NTFSにフォーマットし直してしまえばいい。これでMacOS Xが完全に消えてなくなる。

  1. Mac mini (Early2009)にMac OS X 10.6 snow leopardをクリーンインストール。
  2. Mac OS Xが起動したらさっさとWindows Web Serverのインストールにとりかかる。
  3. まずはMac OS Xのアプリケーションフォルダの中のユーティリティフォルダの中にある「Boot Campアシスタント」を起動する。
  4. ハードディスクを分割してWindows用のパーティションを作成するんだけど、どうせあとで全消去するのでとりあえず初期値の32GBのまま先に進む。
  5. ハードディスクの分割が終わったら「WindowsインストールDVDを入れてインストールボタンをクリックしろ」みたいなことを言われるので仰せの通りWindows Web Server 2008のインストールDVDを突っ込んで「インストールを開始」ボタンをクリックする。
  6. するとMacが再起動して、WindowsServerのインストールが始まる。プロダクトキーを入力、インストールのタイプは「フルインストール」
  7. どのハードディスクにインストールするの?って聞いてくる。ここで、画面上にはMacOS XがインストールされているパーティションとBootCampアシスタントで作成したWindows用パーティション、その他ちょっとしたパーティションが表示されている。
  8. 表示されているパーティションの1つを選択して[ドライブオプション]をクリックして、パーティションの[削除]を実行する。すべてのパーティションに対して同じ要領で削除を実行してハードディスク全体を1つの[未割り当て領域]にまとめてしまう。ここで未割り当て領域を再度分割してCドライブ、Dドライブなどを作ってもいい。
  9. [未割り当て領域]をNTFS形式でフォーマットする。
  10. これでMacOS Xは跡形もなく消え去りハードディスク全体がWindows用になった。
  11. あとはWindowsServerをインストールしたいパーティションを選択した状態で[次へ]進めば勝手にインストールが進むので終わるまでコーヒーでも飲みながら待つ。
  12. インストールが終わると管理者パスワードを設定しろと言われるのでテキトーに設定すれば、WindowsWebServer2008が起動する。
  13. 続いて、Mac OS X 10.6 snow leopardのインストールDVDを突っ込む。
  14. するとMac OS XインストールDVDに含まれているBootCampインストーラが自動起動してドライバ類をガラガラっとインストールしてくれる。
  15. ドライバのインストールが終わったら再起動。
  16. C:ドライブのProgramFilesにインストールされている[Appleソフトウエアアップデート]を起動して、BootCampドライバ類を最新状態にする。
  17. あとはWindows Updateを繰り返してOSを最新状態にする(これが何度も何度も何度も)。

これでWindowsServerが1台完成。Mac miniはそれなりに性能が良くてそのくせ安くて小型で場所をとらないからテスト機としては十分。いやあ便利だわ。

VMWare Fusion上でWindows Web Server 2008

 Windows Server上でWebアプリがちゃんと動くかどうかの確認用にMac miniにBootCamp使ってWindows Web Server 2008をインストールした。普段はMac OS X上で開発して、ときどきWindows Serverで動作確認する。こんな使い方なのでWindows Serverなんて滅多に起動しない。滅多に起動しないとはいえ、Windows Server上での動作確認は面倒くさい。

  1. Mac OS X上のPHPスクリプト、MySQLのデータをUSBメモリに書き出す。
  2. 環境設定で起動OSをWindows Serverに設定してからMac miniを再起動する。
  3. WindowsServerが起動したらUSBメモリを挿してPHPスクリプト、MySQLデータの移植を実行する。
  4. 動作確認をする。
  5. 動作確認が終わったらBootCamp設定で起動OSをMac OS Xに設定してからMac miniを再起動する。

 ざっとこんな感じ。面倒だなあ。面倒だなあ。面倒だなあ。いちいち起動しなおすのが面倒だ。そこで、Mac OS XをホストOSにしてさまざまなOSをゲストOSとして起動できる仮想化ソフト「VMWare Fusion」の登場。

 テストサーバとして使っているMac miniにVMWare Fusion 2をインストール。んでもってVMWare Fusion上でWindows Web Server 2008をインストール。かなりあっけないほど簡単にインストールが終わり、開発中のWebアプリも問題なく稼働することを確認した。とりあえず、めでたし、めでたし。VMWare Fusionを使うとMac OS Xを起動した状態でWindowsも同時に起動できる。Mac OSとWindowsの間でドラッグ&ドロップでファイルのやり取りもできる。それどころかMac OSのフォルダをWindows側からあたかもフォルダのように普通に開くことができるのでファイルを受け渡す必要すらない。再起動もファイルの受け渡しも必要なくなったので非常に便利だ。

 ちなみにこういう場合、VMware Fusionでネットワーク設定を「ブリッジ」にしておけば、ホストOSとゲストOSがネットワーク上でそれぞれ別々のIPアドレスを持つことができるので、ホストOSとゲストOSの両方でWebサービスを起動してもバッティングしない。1台のMac miniでMac OS XのテストサーバとWindows Web Server 2008のテストサーバが同時に動かせる。複数OSでいろいろテストするのには便利、便利。