月別アーカイブ: 2010年1月

テレビ/電話/ネットを共通回線にしよう(1)

 我が家は近くに山があってアンテナ立ててもテレビが受信できないので10年前に家を建てたときからずっとケーブルテレビ会社のJ:COMと契約してテレビを視聴してきました。そんなお世話になってきたJ:COMですが、近々解約することにしました。

 なぜか。光ファイバーを使ったインターネット接続サービス「フレッツ光」を展開しているNTTが、この光ファイバーを使って「フレッツテレビ」というテレビ放送の送信サービスを始めたんです。さらに同じく光ファイバーを使った「ひかり電話」というIP電話サービスも行なっている。もともとのインターネット接続サービスと合わせて「ネット」「電話」「テレビ」が1本の光ファイバーでできちゃうんです。

 もちろん、J:COMだって負けじとケーブルテレビ回線を利用してインターネット接続サービス(J:COM NET)や電話サービス(J:COM PHONE)を提供している。ただ、圧倒的にNTTのほうが安い。

料金比較

テレビについて【J:COM TV 対 フレッツテレビ】

 フレッツテレビは地上波デジタルとBSデジタル放送だけ。それに対してJ:COM TVは地上波、BSの他に30チャンネルほどの番組がセットになっている。この多チャンネルサービスが値段の差になっていると思われるが、この半年で地上波放送以外は見たことがない我が家にとっては見もしないチャンネルがいっぱい付いて高いJ:COM TVより地デジとBSだけで圧倒的に安いフレッツテレビでまったく問題ない。

電話について【J:COM PHONE 対 ひかり電話】

 これも圧倒的にNTTの方が安い。しかも通話料はJ:COM PHONEが市内8.3円/3分、市外は距離によって値段が上がるのに対して、ひかり電話は全国一律8.4円/3分。

通話料金の比較

 さすが電話屋のNTT。しかも、月額1,470円で1,344円分の無料通話が含まれる「安心プラン」なんてのもある。安心プランだと無料通話分を越えた通話料金が7.6円/3分とさらにさらにお得。なんかNTTの営業マンみたいな内容になってきた・・・。

 J:COM PHONEもひかり電話も、インターネット回線を利用して通話するいわゆるIP電話ってやつで、かつては回線不通などのトラブルがちょくちょく起きていたが、技術改良が進んで最近では問題があったという話は聞かない。それに今では携帯電話もあるので少々問題があったとしても特に不自由することもないだろう。

インターネット接続について【J:COM NET 対 フレッツ光ネクスト】

 これもフレッツ光ネクストの方が安い。ただし、フレッツはプロバイダサービス(メールアドレスやブログ開設など)がない単なるネット接続サービスに対して、J:COM NETはメールサービスやブログ開設などのプロバイダサービスも含まれている。とはいえ今どきメールもブログも他社の無料サービスがあるからプロバイダサービスがなくても困らない人も多いだろう。かくいう私は、もう20年近く利用しているASAHIネットというプロバイダが気に入っているので、接続サービスはNTT、プロバイダサービスはASAHIネットという役割分担で十分満足している。NTTのネット接続料金とASAHIネットのプロバイダ料金を合わせるとJ:COM NETより250円高くなるけど、仮にJ:COMに乗り換えたとしてもASAHIネットとのプロバイダ契約は続けるつもりなのでやっぱりNTTの方が安くつく。

 通信速度を比較すると、J:COM NETは下り160Mbps/上り10Mbpsなのに対して、フレッツ光ネクスト(ハイスピードタイプ)は下り200Mbps/上り100Mbps。両者ともベストエフォートサービスなので額面通りの通信速度が出るわけじゃないにしても、フレッツの方がいい。特に私の場合はサイズの大きなメールを送ったりサーバにファイルをアップロードしたりといったデータを送り出すことが多いので上り速度が10倍も違うとどう考えてもフレッツに軍配が上がる。

ということで

 フレッツテレビは2008年から始まったサービスでまだ提供エリアが少ない。我が家もようやっと来月2月1日からサービス提供エリアになる。先週から先行申込が始まっている。家電量販店にも販売員が常駐してるので何かのついでにそこで申し込んでもいいが、善は急げ、物欲は光速のごとく。NTTのフレッツシリーズ公式ホームページで直接申し込んだ。なんかホームページで申し込むと工事費に相当するくらいの額のVISA商品券が後日もらえるキャンペーン中らしい。ラッキー。

ソーラパネルに日照権はない

 エコロジーだかなんだか知らんが少なくともエコノミーではないからやめておけと言ったのに業者の「ホラ、こーんなにお得ですョ」攻撃に陥落した実家の屋根には4年ほど前から太陽光発電パネルがある。最近その実家の南側空き地で家の建築が始まったんだが、これが3階建てになるという。その家がもしかしたら実家の屋根の太陽光発電パネルに影を落とすかもしれないという問題が発覚。隣家の建築を担当している工務店とゴチャゴチャしたものの、結論としてはパネルに影が落ちないことが確認できたのでとりあえず一件落着。この件でソーラパネルにからむいくつかの問題がわかったのでメモっとく。

 当たり前だのクラッカーな話だが、ソーラパネルは日が当たっているときだけ発電する。そして発電できない時は電力会社からの送電でまかなう。例えば1日8時間の日照があるソーラパネルに1時間だけ影がかかると、パネルの発電量は12.5%も低下してしまい、その分電気代の負担が増加することになる。

 ところで、日照権は人間に対する権利であって、物品にはそんな権利はないというのが現在の法律解釈らしい。まあ、仮にソーラパネルに日照権を適用しても、1時間程度の日影では日照権どうこうというのは無理だろうなあ。いろいろ調べると現在は「影を落とす時間に応じた金銭補償をする」「パネルの移設費用を負担する」などの方法を当事者同士の話し合いで考えていくしかないらしい。

ソーラパネルの導入は慎重に

 家を建てる側からすると、ソーラパネルの日照問題は厄介だろうな。たとえ短時間であっても確実にしかも金銭というわかりやすい形で相手に被害を与えることになるんだから、何時間までガマンできるかという人間の日照権よりも見方によっては厄介な問題だと思う。

 ソーラパネルの設置費用を補助する自治体がある。これは設置によってエネルギー有効利用や環境保護推進などの効果が見込めるからで、補助金だけ受け取ってパネルは転売して・・・という税金泥棒は許されない。たぶん補助金もらう時の書類にも「補助金は発電することへの対価だから責任もって発電しろ、発電しないならカネ返せよ」みたいなことは書いてあるんじゃないかと想像してる。なんでこんなこと書くかっていうと、補助金もらってパネル設置してもその後に近所にビルが建ってパネルがほとんど役立たずになる可能性だってある。そうなったら高い金払ってパネル設置した住人も涙目だろうけど、補助金出した自治体だって結果的に税金の無駄遣いになる(さすがにこんな事例で補助金の返還を求めるのは無理だろうから)。

 政府は「太陽光発電の買い取り制度」によってパネルを設置する家庭を増やそうとしているようだけど、同時にソーラパネルの日照権問題について一定の解決策を決めておかないといけないんじゃないかな。ビルなんか建てたらそこら中に影を落としちゃうんだから、その全てのソーラパネルに金銭補償なんて現実的な解決策とは思えないし。

 今回は、あらかじめ現地を見てたぶん問題なさそうだなと思ってたし、万一の時はパネルを我が家(実家から歩いて2分)に移設すればいいし、と後退戦術はいくつか考えられたので比較的余裕のある交渉だったけど。みなさん、ソーラパネルの導入は慎重に。

MG MSN-06S シナンジュ[Ver.Ka]

MSN-06S
SINANJU
NEO ZEON MOBILE SUIT CUSTOMIZED FOR NEWTYPE

MG シナンジュ ver.Ka

 正月三が日、子供とカミさんが実家に帰省しているスキに突貫工事で作ったよ。いつも通り無塗装、墨入れだけ。

 第2次ネオ・ジオン抗争(アムロとシャアの最期の戦い)から3年後の宇宙世紀0096年、ネオ・ジオン残党軍「袖付き」と地球連邦軍との間で起きた抗争事件を描いた小説「機動戦士ガンダムUC」に登場するモビルスーツ。小説の作者は「亡国のイージス」「終戦のローレライ」「戦国自衛隊1549」といった作品で知られる福井晴敏。

 モビルスーツを構成する金属部材に極小コンピュータチップを内蔵させることで搭乗者とモビルスーツ間に高度な一体感を生み出す技術「サイコ・フレーム」。第2次ネオ・ジオン抗争時にアムロの乗機νガンダムに実験的に採用された。νガンダムを製造したアナハイム社は抗争終結後にサイコ・フレーム技術検証用に実験機を製造する。これが「袖付き」に強奪され「シナンジュ」として表舞台に登場することになった。シャアの再来と呼ばれる仮面男「フルフロンタル」が乗る。

ガンダム系とジオン系がうまくミックスされた頭部デザイン

 小説に登場するモビルスーツは、カトキハジメがデザイン。この人が作るモビルスーツのデザインは人によって好みがわかれるけど、私は好き。ガンダム0083に登場するモビルスーツのデザインを担当した時も感じたけど、物語上の時系列やストーリーを考慮したデザインができているので物語の世界観に入り込みやすくなる。

 シナンジュはアナハイム社が作成した連邦軍用(おそらくガンダム系の)機体。これを袖付きが強奪して改修を加えシャアの再来と呼ばれるフルフロンタルが乗るという設定なので、顔をみると「ほほのもみあげ風装甲」「口からあごにかけての構成」「頭部バルカン砲」といったガンダム系の意匠に、「一つ目」「ブレードアンテナ」「丸坊主」「赤」というジオン系(シャア)の意匠がうまくミックスされたデザインになっている。さらに、ツンととんがる胸と、わきの下のフラットケーブル風デザインがサザビー、百式っぽい要素。サザビーっぽい要素と言えば背面のスラスターユニットがサザビーのファンネルコンテナを彷彿させるデザイン。シャア専用モビルスーツの集大成デザインといってもいいんじゃないかと。

大型のビームライフル

 組み立ててて感心したのはカラーシールの精度の高さ。袖付きのトレードマークともいえるエリ、胸部、袖口、ヒザに施された金の紋章。さすがにこれを別部品にできなかったので、黒い部品にシールを貼って作るんだけど、このシールの精度が驚くほど高い。部品に対して極めてピッタリサイズにできているので、部品のふちとシールのふちをあわせて部品形状に合わせて貼っていくと余りもせず足りなくもなくまさにピッタリ仕上がる。あとは爪楊枝を使って部品の凸凹にあわせて丁寧になじませればOK。

 ちょっと問題は武器を持つ保持力のなさ。いちおう手のひらに保持用のピンが出てて武器の凹みに差し込めばいいようになってるんだけど、ゆるくてすぐ外れる。ちょっと動かすとすぐポロッと武器が外れちゃうんだよな。飾る時は慎重にそーっと置かないと揺らすとポロッ。でもいいや、カッコいいから。

カッコいい

専用の台座(別売)も売ってる