日別アーカイブ: 2010年1月24日

テレビ/電話/ネットを共通回線にしよう(2)

 我が家の「テレビ」「電話」「ネット」サービスの変遷は次の通り。

我が家の信号線の変遷

 家を建てた10年前は、ケーブルテレビ線、固定電話線、光ファイバの3本が、道路を挟んだ反対側にある電柱から我が家に向かってビヨーンと引っ張ってあった。あ、あと電気があるので電線を入れて計4本ね。けっこう見た目にカッコ悪い。

 その後、J:COMが電話サービスを開始して、これがNTTの固定電話サービスよりも安いということで、NTT固定電話を解約してJ:COMに集約した。これによって固定電話線が取り外されて電柱と我が家を結ぶ線が1本減った。その勢いで光ファイバもやめてケーブルテレビ線に集約してしまおうかと思った時期もあったが、J:COMが提供するネット接続サービスはちょっと高いしクセがあるので躊躇してた。

電話線がなくなった

 具体的には、電柱から延びたケーブルテレビ線が家の外壁にある保安器に繋がっていて、そこから映像用のケーブルと電話用のケーブルに分岐して、それぞれ壁の中に入っている。かつて電話線に使っていた保安器は電話線が取り外されたまま残っている。ちなみにその古い電話用保安器の下にある白箱は光ファイバ用の保安器。

ケーブルテレビ線が保安器を経由して映像用と電話用に分岐している

 これが今回、テレビ、電話、ネットをすべてNTTの光ファイバに集約するとさらに1本減らせる。ついでに不要な保安器も取り外してもらうと家の外観もずいぶんスッキリするような気がする。

光ファイバに集約した後に不要な保安器なども撤去した予想図

 こんな感じで道の向こう側の電柱からは電気と光ファイバの2本だけになる。借家だとあまり気にならなかったが、持ち家となると外観も気になる。やっぱり無粋なワイヤは少ない方がいい。

 光ファイバは保安器を経由していったん下方にのばしている。これは屋内に設置する光ファイバの終端装置を2階の床に置いているためで、ちょうど2階の床あたりのところに穴をあけて光ファイバを部屋の中へ引き込んでいる。たぶん部屋の中に設置してある光ファイバの終端装置を、テレビ用、電話用、ネット用に分岐できるタイプの終端装置に取り替えるだけで今回の工事は終わりだと思う。

 しかし、この外壁を走る無粋な光ファイバ。2階の床にずっと居続けるジャマな終端装置。この際コイツらもどうにかしたい。10年前に家を建てた時は、テレビ、電話、インターネットがすべて1本の光ファイバで提供される時代がくるとは思っていなかったので屋内配線に配慮が足りなかった。いい機会なので工務店に頼んで屋内配線を再構築してもらおう。善は急げ、物欲は光速のごとく。さっそく明日工務店に電話だ。

テレビ/電話/ネットを共通回線にしよう(1)

 我が家は近くに山があってアンテナ立ててもテレビが受信できないので10年前に家を建てたときからずっとケーブルテレビ会社のJ:COMと契約してテレビを視聴してきました。そんなお世話になってきたJ:COMですが、近々解約することにしました。

 なぜか。光ファイバーを使ったインターネット接続サービス「フレッツ光」を展開しているNTTが、この光ファイバーを使って「フレッツテレビ」というテレビ放送の送信サービスを始めたんです。さらに同じく光ファイバーを使った「ひかり電話」というIP電話サービスも行なっている。もともとのインターネット接続サービスと合わせて「ネット」「電話」「テレビ」が1本の光ファイバーでできちゃうんです。

 もちろん、J:COMだって負けじとケーブルテレビ回線を利用してインターネット接続サービス(J:COM NET)や電話サービス(J:COM PHONE)を提供している。ただ、圧倒的にNTTのほうが安い。

料金比較

テレビについて【J:COM TV 対 フレッツテレビ】

 フレッツテレビは地上波デジタルとBSデジタル放送だけ。それに対してJ:COM TVは地上波、BSの他に30チャンネルほどの番組がセットになっている。この多チャンネルサービスが値段の差になっていると思われるが、この半年で地上波放送以外は見たことがない我が家にとっては見もしないチャンネルがいっぱい付いて高いJ:COM TVより地デジとBSだけで圧倒的に安いフレッツテレビでまったく問題ない。

電話について【J:COM PHONE 対 ひかり電話】

 これも圧倒的にNTTの方が安い。しかも通話料はJ:COM PHONEが市内8.3円/3分、市外は距離によって値段が上がるのに対して、ひかり電話は全国一律8.4円/3分。

通話料金の比較

 さすが電話屋のNTT。しかも、月額1,470円で1,344円分の無料通話が含まれる「安心プラン」なんてのもある。安心プランだと無料通話分を越えた通話料金が7.6円/3分とさらにさらにお得。なんかNTTの営業マンみたいな内容になってきた・・・。

 J:COM PHONEもひかり電話も、インターネット回線を利用して通話するいわゆるIP電話ってやつで、かつては回線不通などのトラブルがちょくちょく起きていたが、技術改良が進んで最近では問題があったという話は聞かない。それに今では携帯電話もあるので少々問題があったとしても特に不自由することもないだろう。

インターネット接続について【J:COM NET 対 フレッツ光ネクスト】

 これもフレッツ光ネクストの方が安い。ただし、フレッツはプロバイダサービス(メールアドレスやブログ開設など)がない単なるネット接続サービスに対して、J:COM NETはメールサービスやブログ開設などのプロバイダサービスも含まれている。とはいえ今どきメールもブログも他社の無料サービスがあるからプロバイダサービスがなくても困らない人も多いだろう。かくいう私は、もう20年近く利用しているASAHIネットというプロバイダが気に入っているので、接続サービスはNTT、プロバイダサービスはASAHIネットという役割分担で十分満足している。NTTのネット接続料金とASAHIネットのプロバイダ料金を合わせるとJ:COM NETより250円高くなるけど、仮にJ:COMに乗り換えたとしてもASAHIネットとのプロバイダ契約は続けるつもりなのでやっぱりNTTの方が安くつく。

 通信速度を比較すると、J:COM NETは下り160Mbps/上り10Mbpsなのに対して、フレッツ光ネクスト(ハイスピードタイプ)は下り200Mbps/上り100Mbps。両者ともベストエフォートサービスなので額面通りの通信速度が出るわけじゃないにしても、フレッツの方がいい。特に私の場合はサイズの大きなメールを送ったりサーバにファイルをアップロードしたりといったデータを送り出すことが多いので上り速度が10倍も違うとどう考えてもフレッツに軍配が上がる。

ということで

 フレッツテレビは2008年から始まったサービスでまだ提供エリアが少ない。我が家もようやっと来月2月1日からサービス提供エリアになる。先週から先行申込が始まっている。家電量販店にも販売員が常駐してるので何かのついでにそこで申し込んでもいいが、善は急げ、物欲は光速のごとく。NTTのフレッツシリーズ公式ホームページで直接申し込んだ。なんかホームページで申し込むと工事費に相当するくらいの額のVISA商品券が後日もらえるキャンペーン中らしい。ラッキー。