月別アーカイブ: 2010年11月

ストレンヂア

 「十三人の刺客」で「こんなにすごいチャンバラ映画は久しぶりに見た」と書いたら「久しぶりもなにもチャンバラ映画なんてそんなに見てないだろ」と言われた。うーん、そう言われると確かに見てない。ていうか全然見てない。テレビの時代劇をときどき見る程度だ。いや、でも、なんとなく「久しぶりに見た」と言えるなにかすごいチャンバラ映画を見たことがあるような気がするんだよなぁ。なんだったっけかなあ。うーん、なんだっけかなあ。

 で、思い出したよ。アニメだった、ア・ニ・メ。なーんだ、アニメかよ。『ストレンヂア -無皇刃譚-』っていうやつ。ツタヤでDVD借りて久しぶりに見た。

 刀を縛って使えないようにしている風変わりな浪人が、偶然にもある少年を助けたことから、少年の命を狙っている謎の集団との壮絶な戦いに発展していく。ストーリーとしては主人公はなぜ刀を封印しているのかといった部分に多少のドラマ性があるものの全体としては凡庸。でも100分間しかない単発アクション映画であまり凝ったストーリーをやられても困る。いい意味でわかりやすいストーリーだった。まあ、詳しいことは(http://movie.maeda-y.com/movie/00967.htm)を読んでくれ。言いたいことはだいたいここにまとまってる。

 「カウボーイビバップ 天国の扉」をつくった(株)ボンズが制作。天国の扉のアクションもよかったが、6年後のこの作品のアクションもアニメならではのハッタリの効いたすごいチャンバラ映画になってる。ラスボスは金髪西洋人!クライマックスのチャンバラでは剣術に中国拳法とフェンシングが絶妙にミックスされた変則技を次々と繰り出してくる。これがとても新鮮みがあるチャンバラになってる。いやあ、もう手に汗握るチャンバラ映画だったよ。

無知の知

 ポッドキャストでラジオ番組聞いてたら尖閣問題のビデオ流出にからんで社会学者のナントカって人がすっげー偉っそうな態度で言うのよ。

『セキュリティのアーキテクチャがほとんどとられてない』『各パソコンがインターネットにつながっているかどうかなんて実はどうでもよくて、各パソコンがLANでつながっていればあるパソコンに入っているものがぜーんぶ共有して取り出せますよね。取り出せればUSBのチップに入れて取り出せてしまいますので、要するにLANですよね。』『当たり前のことだけども重要な編集素材を使うパソコンっていうのはLANにつながってないんですよ。あたりまえだよね。』(以上、原文まま)

 共有設定さえしなければLANにつながっててもパソコンに入ってるものは取り出せないんだけど・・・と思いつつもまあ重要なデータが入っているパソコンはオフラインやスタンドアローンにしておくというのは重要だわな。でもそれくらいのことを何もこんな偉そーに言わなくてもと思いながら聞いてたんだけど、次の瞬間に

『保安官がずさんだったからすぐ見つかっちゃったけど、これね、IPアドレスからわかっちゃうんでしょ?だったらさハードオフとかに行ってさ、ジャンクのパソコン買ってきてさ、中古のパソコンだよどうせ、わかりゃしないからさ、それにUSB差し込んでさ、送信しちゃったらもう絶対わかんないですよ。』(原文まま)

「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」「もう絶対わかんないですよ」・・・・・・・(脳内繰り返し)。思わずパソコンに向かって「ズコーっ」って独り言をしてしまった。

 この社会学者という人は全体的に[オレはたいていのことは知ってるんだお前らよく聞けよ]という上から目線の偉そうなしゃべり方をする人なんだけど、この「もう絶対わかんないですよ」の部分の言い方なんてまさに自信たっぷりに偉そうに言うもんだからさ。コーヒー飲んでたら吹いちゃうとこだったよ。いやぁ、あなた、公共の電波でそんな自信たっぷりに大ウソを偉そうに言ってもらっちゃ困るわ・・・・・。無知の知ってね。よく知らないことはよく知らないからコメントしないとかよくわからないとか言った方がいいよ。IPアドレスとパソコンは別々だから。誰のものかわからないパソコンを使ったからといってIPアドレスをごまかすことにはならんのよ。

MG RMS-099 リックディアス

RMS-099
RICK DIAS
A.E.U.G. QUATTRO VAGEENA’S CUSTOMIZE MOBILE SUIT

 地球連邦vsジオン公国の「1年戦争」が終わって7年後。宇宙に暮らす人々への圧力を強める「ティターンズ」と、共存を模索する「エウーゴ」という同じ地球連邦軍内の2つの勢力間で起きた内部紛争をきっかけに、ジオン公国軍残党「アクシス」も加わって三つ巴の戦いになった「グリプス戦役」を描いた作品が「Zガンダム」。

 1年戦争後行方不明になっていたシャア=アズナブル(本名キャスバル=レム=ダイクン)が、クワトロ=バジーナという偽名でエウーゴの一員として登場。物語冒頭から真っ赤なモビルスーツで華々しく登場。そのモビルスーツこそ、この赤いリックディアス。前作ではアムロにコテンパンにされてしまったが、そのアムロはニュータイプを危険視する地球連邦軍によって軟禁状態にあり、本人も戦後の虚脱状態から抜けられずにボーッと暮らしている。今だ!シャア。ライバルはいない。主役は君だ! 赤いモビルスーツで颯爽と登場し、敵を軽々と撃破。やったぜシャア、明日はホームランだ。

 しかし、このときたまたま出会ったひとりの少年にあっさり主役の座を奪われてしまうシャアなのであった。合掌(チーン)

 ドムの流れを汲むジオン系の重モビルスーツ。下半身の重厚感がステキ。私のお気に入りモビルスーツの一つ。一般機は黒い塗装で、シャアが乗る1機だけが赤く塗装されている。しかしその後いつの間にかどいつもこいつも赤い塗装のリックディアスに乗るようになってしまって赤いモビルスーツの価値はどん底。でもそのときにはシャアは金色のモビルスーツに乗ってたという、なんとも色彩のインフレ状態。ああ、第1話の衝撃的な登場はどこへやら。モビルスーツにしては珍しく頭部にコクピットがあって側頭部の丸い部分から乗り降りする。