「十三人の刺客」で「こんなにすごいチャンバラ映画は久しぶりに見た」と書いたら「久しぶりもなにもチャンバラ映画なんてそんなに見てないだろ」と言われた。うーん、そう言われると確かに見てない。ていうか全然見てない。テレビの時代劇をときどき見る程度だ。いや、でも、なんとなく「久しぶりに見た」と言えるなにかすごいチャンバラ映画を見たことがあるような気がするんだよなぁ。なんだったっけかなあ。うーん、なんだっけかなあ。
で、思い出したよ。アニメだった、ア・ニ・メ。なーんだ、アニメかよ。『ストレンヂア -無皇刃譚-』っていうやつ。ツタヤでDVD借りて久しぶりに見た。
刀を縛って使えないようにしている風変わりな浪人が、偶然にもある少年を助けたことから、少年の命を狙っている謎の集団との壮絶な戦いに発展していく。ストーリーとしては主人公はなぜ刀を封印しているのかといった部分に多少のドラマ性があるものの全体としては凡庸。でも100分間しかない単発アクション映画であまり凝ったストーリーをやられても困る。いい意味でわかりやすいストーリーだった。まあ、詳しいことは(http://movie.maeda-y.com/movie/00967.htm)を読んでくれ。言いたいことはだいたいここにまとまってる。
「カウボーイビバップ 天国の扉」をつくった(株)ボンズが制作。天国の扉のアクションもよかったが、6年後のこの作品のアクションもアニメならではのハッタリの効いたすごいチャンバラ映画になってる。ラスボスは金髪西洋人!クライマックスのチャンバラでは剣術に中国拳法とフェンシングが絶妙にミックスされた変則技を次々と繰り出してくる。これがとても新鮮みがあるチャンバラになってる。いやあ、もう手に汗握るチャンバラ映画だったよ。