MG MS-06R-1 高機動型ザクII ブレニフ・オグス専用機

ザクですよ、ザク。ザク大好き。

ザクですよ、ザク盛りですよ

ザクって書いてあると、つい買っちゃうんですよね。ザク好きなので。ザク盛りじゃないフルーツヨーグルトはガンダムとは言えませんよね、よくわかんないけど。あ、もちろんザクのプラモデルも作ってますよ。ザク好きなので。

ブレニフなんちゃらのザク

今日紹介するのは「高機動型ザクII」のブレニフ・オグス専用機。

高機動型ザクIIはザクの高性能版。テレビには登場しなかったけど、第一次ガンプラブームに乗じて「実はこんなモビルスーツもあったんだよ設定」で作られたザクのバリエーション機のひとつ。

脚にバーニアいっぱい取り付けて「いかにも」強そうなわかりやすい記号満載の、当時の少年(今のオッサン〜ジジイ)たちの心を鷲掴みにするデザイン。調子に乗ってちょっとずつデザインの違う機体が描かれたので、現在では

  • 試作機:R-P型
  • 初期型:R-1型
  • 初期型改良版:R-1A
  • 後期試作機:R-2P型
  • 後期型:R-2

の5種類に分類するのが一般的。んでもって、こいつは初期型のR-1型。

右肩シールドの折り返し裏側に三角板、右肩正面にスリット、左肩パットの縁に凸凹のミゾ、フンドシにでっぱり。
ふくらはぎの燃料タンク部分がカバー付き

R-1型は写真の通り、右肩シールドの折れ目内側に補強板っぽい板、右肩正面に吸気だか排気だかなんだかわかんないスリット、左肩パットの縁に凸凹のミゾ、ふんどしに意味不明の出っ張り、ふくらはぎの燃料タンクがカバーに覆われている、といったあたりが見た目の特徴。

だからなんなの?っていうそこのあなた、そう、あなたですよ。あなた、ザク好きではありませんね?そうですか、そうですか。ザク嫌いですか。じゃあザク盛り食べないでください。関係ないけど。

ていうか、高機動型ザクII R-1型というのはわかったけど、「ブレニフ・オグス」って誰よ?というそこのあなた、そう、あなたですよ。あなた、ザク好きではありませんね?ブレニフ・オグスですよ、ブレニフ・オグス・・・・・・・

・・・・・って誰?

アムロとシャアが戦ったテレビでやってたあの一年戦争において地球連邦、ジオンの両軍通じてトップランクの戦績を誇る人物なんだとさ。無駄弾を撃つことを極端に嫌い、正確無比な射撃を心がけ、ワンショット・キラー(一撃必殺)の愛称を持つとか。大戦後、連邦軍からも高く評価され、アムロ・レイ少尉やアナベル・ガトー大尉らとともに、連邦軍士官学校の教本にその名を載せられているんだとさ。

・・・・知らんけど。

ま、細かいことはいいんだよ。ブレニフでもブレジネフでもオグスでもオグラでもいいよ、ザクのプラモデル作れるんなら。

ブレニフ・オグス専用機(左胸の斧がパーソナルマーク)

ちなみに、他のR-1型にはないブレニフ・オレグ専用機の特徴は、手の甲の形状。指の付け根の部分を保護するのか、グーで殴ったら痛いメリケンサックなのかわかんないけど、なんか付いてる。あと同じく手の甲の手首近くになんかわかんないけど4本スリットがある。

右肩のスリット部分と脚部の小さなバーニアはちょっと塗ったけど塗装はそれだけ。細かいミゾを墨入れペンでなぞって線を強調したらあとはつや消しスプレーをプシューで終了。これだけでここまでできちゃうんだから、バンダイ驚異のプラモだわ。

ザク、だいぶ作ったなあ。

AppleScriptで複数のFTP差分同期を自動化(Transmit)

いろいろ調べたので忘れないように自分用の備忘録。いやーん、わたし、きれい? それは美貌。これは備忘録。

Webサイトの更新には普段は統合開発環境の「Coda2」を使ってる。でも、差分同期したいときは「Transmit」というFTPソフトを使ってる。Transmit は Mac 用の FTP ソフトとしては老舗の部類で、わたしはたぶん20年以上前から使ってると思う。

Transmit は、FTP ソフトの基本であるファイルのアップロード、ダウンロードだけでなく、ローカルフォルダとリモートフォルダの差分同期をする機能もある。この差分同期機能が結構便利。しかもローカルとリモートのセットを「お気に入り」に登録しておけば、さらに簡単になる。

  1. お気に入りから同期したい設定をダブルクリック
  2. ローカルとリモートに接続したら [同期] ボタンをクリック
  3. 同期設定(孤立ファイルの扱いや、ローカルとリモートの差分判断基準など)を確認して問題なければ [実行] ボタンをクリック
  4. 同期が実行される

これを繰り返していけばいい。

繰り返していけばいいんだけど、更新作業するサイトの数が多いと、ひとつの更新作業が終わったら次の更新作業・・・と全部更新作業が終わるまで Mac から離れられない。ひとつひとつの同期作業は1、2分で終わるんだが、これが10カ所のサイトを更新するとなると1、2分おきにポチポチポチポチっと更新実行ボタンをクリックしなきゃならない。間隔が短いからその間に別の仕事はできない。決まりきったボタンをポチポチポチポチ・・・・とてつもなく生産性の低い仕事だ。仕事とすら言えない。これはなんとかせねば。

Mac には AppleScript というプログラム言語が用意されていて、これを使うと Mac での単純作業的な操作を自動化できる。たとえば「特定のフォルダに画像ファイルを保存すると自動的に画像の縦横サイズを所定の大きさに変更して、あらかじめ決めてあるファイル名に変更して、所定のフォルダへ保存する」みたいな画像リサイズの自動化とか。まあいろいろできるのよ。

んで、Transmit はさすが老舗の Mac 専用 FTP ソフトだけあって、AppleScript でさまざまな操作を実行できるように作られている AppleScript 対応ソフトなのだ。

AppleScript で Mac の操作をプログラミングするのに Automator という便利なソフトが付属している。これは子ども用プログラミングソフトで有名な「スクラッチ」とよく似たソフトで、AppleScript の各種命令のブロックを画面で並べていくことで自動処理のプログラムができあがるというすぐれもの。

ということで Automator で Transmit の差分同期作業をポチポチっとプログラムして完成・・・・・・というのが6、7年前の話。なーんだ、昔からやってたんだ。ところがWebサイトの構成が大きくなってきて同期作業にちょっと時間がかかることがでてきた。実は Automator は(というか AppleScript は)、命令を出して2分間応答がないと問題が発生したと判断してプログラムが自動停止する仕様になってる。1年くらい前から差分同期に時間がかかってしまい Automator による自動処理ができないサイトがでてきた。ひとつならそのサイトの更新だけ手動でやってたんだけど、だんだん増えてきてね。これは何か考えないと、と思ったわけだ。

Automator は簡単プログラミング環境なので「2分間」というタイムアウト設定を変更できない(らしい)。しかしその裏で動いているプログラミング言語自体の AppleScript なら簡単プログラミング環境では作れない複雑な命令文だって書けるし、当然ながらタイムアウト設定を一時的に変更する命令だってある。

ということで今日は『Transmit による差分同期作業を簡単プログラミング環境の Automator で自動化していたけど、Automator のタイムアウト設定の問題で使えなくなったので、AppleScript で直接書きました。』という備忘録。

AppleScriptは、かなり独特なプログラミング言語で、参考資料が少ない。ましてやTransmitへの命令文に至ってはほとんど情報がない。AppleScriptは登場した30年くらい前に面白半分にいろいろいじってた経験しかないので、古ーい記憶を頼りに、ネット上の数少ない情報とともに何とか書いたよ。放っておくと絶対忘れるので、ブログに書いておく。

Macに標準インストールされている「スクリプトエディタ」というソフトを起動して、下記のようにスクリプトを記述する。

tell application "Transmit"
 set myRules to (skip rules whose enabled is true)
 set myList to favorites whose name starts with "ABCD."
 repeat with myFave in myList
  tell current tab of (make new document at end)
   connect to myFave
   with timeout of 600 seconds
    synchronize local browser to remote browser using skip rules myRules with delete orphaned items and automatically determine time offset without follow symlinks
   end timeout
   close
  end tell
 end repeat
end tell
tell application "Transmit" to quit

1行目の tell application “Transmit” で Transmit を起動。2行目に activate って書くとTransmit の画面が最前面にくる(アクティブになる)けど、今回は裏で黙々と同期作業をしてくれてればいいので activate は書かない。

2行目は同期除外ルールを選択している。Transmit は条件に合致したファイルは同期対象から除外する「ルール」を作っておくことができる。ここでは Transmit のルールの設定画面であらかじめ使用可になっているルールだけ(skip rules whose enabled is true)を選び出して myRules に格納している。every skip rules で全部選んでもいいし設定済みルールの中のどれを使うかはいろいろ書ける。

3行目の favorites whose name starts with “ABCD.” で、Transmit に登録してあるお気に入りの中から名前が「ABCD.」で始まるお気に入りだけを選び出している。ここは every でお気に入り全部を選択してもいいし、is を使って特定の名前のお気に入りだけを選択してもいいし、end with とか does not start with とかいろいろ書ける。いずれにせよお気に入りの中から必要なものを myList に格納している。

4行目から12行目までが repeat 文で、3行目で作ったお気に入りリストからひとつずつ取り出して myList から取り出したお気に入りは myFave に格納され繰り返し処理をさせる。

5行目は作業ウインドウを新しく作り(make new document)、ウインドウを作ると作業タブがひとつできているので、それ(current tab)を操作対象とする。

6行目で、現在のお気に入り(myFave)の設定で接続を開始

7行目が今回の最大の目的であるタイムアウト設定。with timeout から9行目の end timeout までの処理については600秒(10分間)を待ち時間にしている。これで時間がかかる同期作業でもタイムアウトでエラーにならずにすむ。

8行目が Transmit への差分同期実行命令。local browser to remote browser で同期方向を指定。using skip rules で同期除外ルールを指定。with delete orphaned で同期先だけに存在するファイルは削除する設定(without にすれば削除しない設定)。with automatically determine time offset はローカルマシンとリモートマシンの時計のズレを自動調整する設定(without ならズレを指定できる)。without follow symlinks はシンボリックリンクを参照しない設定(with にすれば参照する)。

10行目で作業ウインドウを閉じる。

選択したお気に入りリスト全部の差分同期が終わったら最後14行目で Transmit を終了。

書き終わったらスクリプトを保存。保存形式で「スクリプト」を選ぶとスクリプトエディタで開いて実行するか、スクリプトメニューから選んで実行。「アプリケーション」形式で保存するとそれをダブルクリックするとスクリプトが実行される。

先生のお手本と演奏権料

ヤマハ音楽振興会など音楽教室が結成した「音楽教育を守る会」が、音楽教室での演奏について、JASRACに著作権使用料の徴収権がないことの確認を求めた訴訟で、2月28日東京地裁が請求を棄却した。

おいおいおいおいおいおい、マジかよ。

ピアノ教室の経営者としては、看過できん。

JASRACが楽器教室から演奏権料を徴収するって話を、会話形式にまとめると以下の通り。


JASRAC『楽器教室で先生が生徒にお手本を見せるのは「公衆に対して楽曲を聞かせることを目的とした演奏」なので演奏権料を払いなさい。』

楽器教室『え?生徒って公衆なの?』

JASRAC『はい。入会したり退会したりと不特定の人が出たり入ったりしているので、生徒は不特定すなわち公衆です。』

楽器教室『でも、お手本ってのは楽曲を聴かせるのが目的じゃなくて、演奏の仕方を指導するのが目的なんだけど。』

JASRAC『いえ、我々が楽器教室に送り込んだ潜入調査員は、講師の模範演奏を聴いて「まるで演奏会の会場にいるような雰囲気を体感しました」と裁判で証言しています。先生のお手本は聴かせることを目的とした立派な演奏です。』


JASRACの主張をまとめると以上になる。楽器教室は、公衆に対して楽曲を聴かせることを目的とした演奏を行なっているのだから、それ相応の演奏権料を払いなさい、と。んでもって、東京地裁がこの言い分をマルっと認めちゃった。

おいおいおいおいおいおい、マジかよ。

演奏権が及ぶ範囲がどんどん広がってきて、とうとうお手本にまで演奏権が及ぶとは・・・・これってかなりアブナイ話だよ。これは演奏権が際限なく広がっていくきっかけになるよ。

アブナイ話:その1

たとえば、学校の吹奏楽部が、交通費にもならないわずかな謝礼で外部講師に来てもらってたとする。んで、その講師が練習中にお手本を見せたとする。金額や名目がなんであろうが講師は無報酬じゃないんで、これ、練習のたびに演奏権料の支払いが必要になるってことよ。

講師には「うちの部活には練習のたびに演奏権料を払う余裕なんてないので絶対にお手本は見せないでください」って念押ししないといけないとか、おかしいでしょ。

学校の部活じゃなくても市民楽団とか趣味のサークル活動でも、謝礼をもらった指導者が練習中にお手本をみせるだけでそのたびに演奏権料の支払いが必要になる。これってやりすぎだと思わない?

アブナイ話:その2

音楽教室での先生のお手本に演奏権が及ぶということは、学校の授業での先生のお手本にも演奏権が及ぶってことになる。

JASRACは、学校の授業は「非営利・無料・無報酬」の3条件が同時に成立しているので演奏権が及ばない、という見解を発表しているけど、これはおかしい。学校は非営利法人だから非営利なのはわかる。だが、生徒は学費を払ってるんだから無料じゃないし、先生は給料もらってるんだから無報酬じゃない。明らかに説明に無理がある。

これは要するに、学校の音楽の授業からも演奏権料を徴収するって話にすると世間の納得が得られないから、無茶苦茶な理由で「学校の授業は大丈夫ですよ〜」と言ってるだけ。楽器教室からの演奏権料徴収が軌道に乗ったら、次は部活やサークル活動、その次は音楽学校、最後は普通学校の音楽の授業まで少しずつ対象を広げていくよ、きっと。