IMS 1/100 ナイト・オブ・ゴールド・A-T

永野護の漫画「ファイブスター物語」に登場するロボットが「モーターヘッド」。英文字でのスペルは Mortar Headd。Mortarは、漆喰(モルタル)という意味の他に「迫撃砲」という意味がある。Headは頭だけど、この漫画では「神」を意味しているそうな(最後のdは強調表現なんだってさ)。

迫撃砲神!

厨二病が暴発している感じの命名だけどそれでイイ。

ちなみにファイブスター物語は、英文字で The Five Star Stories と書かれてるんだけど、星が単数形で物語が複数形っておかしくない?Five Stars Story だと思うんだけどそれでイイ。

さて、ナイト・オブ・ゴールド・ATは、昔は「パトラクシェ・ミラージュ」って名前でわたしはこっちの名前の方がなじみがある。先に作ったザ・ナイト・オブ・ゴールドと兄弟機。デザインとしては頭部の形状以外は同じ。ただその頭部形状があまりにも違うのでそれだけで十分別物としての存在感がある。

デザインがほぼ同じだから作り方もほぼ同じ。あっちは生まれて初めての本格的な塗装で半泣きだったけど、もう泣かないぞ。泣いてないけど。箱を開けてみると成形色がなかなかどうして落ち着いた感じの金色に見えないこともないこともないこともないかもしれないという程度にいい感じなので、ふと「成形色で仕上げちゃってもいいんじゃないかな」と誘惑する心の声。

組み立て説明書の冒頭に漫画連載当初に書かれたイラストが載ってるんだけど、成形色のままでもイラストに近いそれなりな見応えする仕上がりになる気はする。

うーん、迷うなあ。全塗装するかしないかは、全塗装ド素人の私にとってはかなり大きな問題だ。

でも全塗装したザ・ナイト・オブ・ゴールドと並べることを考えるとこいつも金色で塗装しないといかんだろうな。こいつも全塗装することにする。さあ、いくぞ。

頭部以外はK.O.G.とほぼ同じなのでいつか来た道をゴーゴー。まずは、パーツを切り出して仮組みしつつ、同じ色で塗装するパーツ同士はここで接着してかたまりにしていく。

ある程度のかたまりを作ったら表面に残っている離型剤(油分)を落とすために中性洗剤で洗う。いらなくなった歯ブラシでゴシゴシ、ゴシゴシ。洗ったら、みんな大好き山善の食器乾燥機で乾燥。

週末に数時間ずつしかプラモデル作る時間がないので、ここまでで2週間ほど経過。次の週末までじっくり乾燥するよ。

KOGは赤金で塗った

さて、いよいよ塗装だ。金色って赤みが強い「赤金」と、白みが強い「青金」っていう大きく2種類ある。クレオス水性ホビーカラーのゴールドは赤金だったし、世間的にもザ・ナイト・オブ・ゴールドは赤金で塗装する作例が多かったから迷うことなく赤金で塗った。

さて、今回も水性ホビーカラーで塗装するなら同じ赤金にならざるを得ないんだけど、同じ色だとKOGと並べた時にぱっと見で違いが分かりにくいだろうし、なにより世間的にはKOG-ATは「青金」で塗装することが多い。長い物に巻かれるのが大好きなわたしとしては見逃すことはできない。そこでこいつの金色は「青金」に決めた。

決めたはいいけど水性ホビーカラーのゴールドは赤金。水性ホビーカラー以外の水性塗料でよさげな青金を探すことに。しかし、生まれてこのかたプラモデルの塗装にはグンゼ産業(現GSIクレオス)の水性塗料しか使ったことないので、困った。以前だとプラモ用の水性塗料といえばクレオスの「水性ホビーカラー」かタミヤの「アクリル塗料ミニ」くらいだったから迷いようもなかったけど、最近は、クレオスに「アクリジョン」という水性塗料が登場し、海外製品の「シタデルカラー」「ファレホ」なんてのまで登場してきて、ネットで調べれば調べるほどわからなくなる。

このプラモデルを作っているボークスという会社は、海外の水性塗料「ファレホ」の輸入販売もしてる。迷った挙句、ファレホで塗装することに。ところがファレホって色数が豊富で金色だけでも「ゴールド」「オールドゴールド」「ブラス」「ゴールドブラウン」「ゴールドイエロー」「グロリアスゴールド」・・・・・・金色だけで何色あるんだよ。よくわかんない。しかも「モデルカラー」「モデルエアー」「ゲームカラー」「ゲームエアー」「メカカラー」「メタルカラー」と用途別にサブブランドがあってもう何が何だか。迷った挙句、エアブラシ用に希釈済みの「メタルカラー」というサブブランドの「ゴールド」を買ってきた。これが失敗だったんだけど。

外装の色が決まったので、まずはフレームや内張り部分の塗装から。ここはザ・ナイト・オブ・ゴールドと同じ水性ホビーカラーのカッパーで塗装。広い面積を均一に塗るために買った「イージーペインター」が今回も活躍。

引き続き、メインの金色(ファレホ メカカラー ゴールド)での外装の塗装に移ったんだけど、ここで問題発生。メカカラーというのはエアブラシにそのまま使えるように希釈されている。イージーペインターもエアブラシみたいなものではあるんだけど、一般的なエアブラシで使われる空気圧よりもエア缶ってだいぶ圧力が高い。こんなに高い空気圧でシャバシャバに希釈された塗料を吹き付けたら、空気の勢いで塗料が吹き飛ばされる感じにダラダラーって波のように広がってしまう。ちょっと考えれば当たり前なことだったんだけどうっかりした。

メタルカラーのゴールドはやめて、筆塗り用のモデルカラー「オールドゴールド」を書い直すかなあ。でもエアブラシ用の塗料の使い道がないなあ。どうしようかな。

ということで、一念発起してエアブラシを買うことに。とはいうものの、エアブラシ塗装なんてあと残り20年もないのプラモ人生の中で何回やるんだ?と考えると数万円もする本格的なエアブラシ道具を一式揃えるのもなんだよなあ。もんもんとしながらポチったのが RAYWOOD って会社のエアブラシと小型コンプレッサーとバッテリーが一体になったハンディエアブラシ「PROFIX Tech Liner 充電式エアブラシセット TR-02 PRO」。

要約すると「電源入れて、上部のカップに塗料を入れて、レバーを引けば霧吹きできる」ってしろものだ。バッテリー駆動の小型コンプレッサーなので空気圧は低いから塗装しにくいという話も聞く。空気圧高すぎのイージーペインターのあとは、空気圧が低いハンディエアブラシを買うとか、もう来年あたりには普通の数万円するエアブラシ道具を一式揃えてる未来しか見えないな。

とりあえず、エアブラシの使い方を解説してる模型雑誌やネット記事を斜め読みして、いざ塗装開始。聞きかじった話によると、水性塗料はエアブラシの先端部分で固まって詰まりやすいらしいのだが、その通りだった。カップ2回分くらい吹くと詰まる。分解して先端部分の固化物を取り除いたらまた塗装、の繰り返し。メンドクセー。もう半年後あたりには普通の数万円するエアブラシ道具を一式揃えてる未来しか見えない。あ、普通のエアブラシ買っても水性塗料は詰まりやすいのか。じゃ関係ないな。

骨格を中心に銅色に塗る部分は水性ホビーカラーをイージーペインターでブシュー。外装を中心に金色に塗る部分はファレホ メカカラーをハンディエアブラシでフシュー。

どうしても色分けが必要なところはマスキングテープを貼って、ブシュー、フシュー。

写真撮り忘れたけど、オデコのあたりにあるレリーフは今回も筆塗り。息を止めて、震える手を押さえながらチマチマと。あいかわらずはみ出てみっともないけど、老眼だから近づかなきゃわからんし、近づいてもわからん。老眼万歳。ファティマハッチの黄色は付属の水転写デカール。だいたいIMSをネットに載せるような人は、ここもちゃんと塗装でカッチョ良く仕上げるもんらしいが、俺にはムリ、絶対ムリ、そんなのめんどくさすぎる。

さて、色塗りが終わったら最後に水性トップコート[光沢] を吹き付けて、乾かして、吹き付けて、乾かして、を繰り返せば塗装は完了。

あとは、接着しながら組み上げていくだけ。

さて、完成よ。

ガンプラでウヒャウヒャしてる軟弱プラモデら〜でも、まあ遠目にはそれなりにカッコよく仕上げることができたので今回も大満足。

自分が好きなモーターヘッドはもうこれで全部作ったので、もうIMSは大好きなアシュラ・テンプルか、エンゲージSR2かSR3 でも出てこない限りは作ることはない・・・・はず。

割り箸鉄砲の作り方

A rubber band gun made with disposable chopsticks.

子どもの頃はときどき作って遊んでた。50歳を過ぎてまたちょくちょく作るようになった。というのも町内会主催の「夏休み子どもまつり」ではいろんなブースを用意して子どもたちに楽しんでもらうんだけど「割り箸鉄砲」コーナーも恒例で、割り箸鉄砲使って的当てを楽しんでもらってる。的を倒せても倒せなくても参加賞のお菓子がもらえるんだけど、それはそれとして割り箸鉄砲が欲しいって子どももけっこういるので欲しい子には使った鉄砲もあげてる。

気前よくあげちゃうので、毎年子ども祭りの前には割り箸鉄砲を20丁ほど作って持っていく。これまでは長老とわたしのふたりで10丁くらいずつ作ってたんだけど、彼は去年町内会役員を退任したので今年は私が全部作って持っていくことになりました。まあ20丁くらいたいしたもんじゃないんで、仕事の合間にちょちょちょいとな。

用意するのは割り箸2膳。

これをきれいに割って4本の棒にする。

そのうち2本は半分の長さに切る。

そして半分に切ってできた短い4本の棒のうち1本は2cmちょい(今回は2.3mm)のところでさらに2つに切り分ける。

  • 長い棒2本
  • 中くらいの棒3本
  • 短い棒1本
  • とても短い棒1本

これで準備OK。あとは輪ゴムで留めていくだけよ。

まずは長い棒2本で中くらいの棒1本をはさんで輪ゴム2本でしっかり縛る。

次に、中くらいの棒2本を斜めに組み合わせて輪ゴムでしばって、グリップ(銃把)をつくる。

んで、短い棒をグリップの少し前のところで輪ゴムでしばってトリガーにする。斜めになるように輪ゴムの縛り方は前上から後ろ下にかけての斜めしばりを多めにして、前下から後ろ上へは1巻だけにするといい。

最後に残ったとても短い棒を鉄砲の先端に近いところに横方向になるように輪ゴムでしばる。

ここが、弾になる輪ゴムを引っ掛ける部分になる。

以上で完成!! 簡単でしょ。

わたしが子どもの頃作ってたのはとても短い棒は作らず、先っちょをカッターでVの字にカッターで切れ目を入れて輪ゴム引っ掛ける部分にしてたけど、こっちの方が作りやすいかも。

ちなみに、割り箸をきれいに割るのは意外と難しい。失敗するともったいないので、こういうときは愛用のホビー用プラのこの出番よ。

これならきれいに割れてしかも楽ちん。切断部をプラモデル用のヤスリで整えればさらにきれいに仕上がる。

あっという間に20丁完成。さあ、今年も子どもたち喜んでくれるかな。

えむあん、どえ〜

M&Aは、Mergers and Acquisitions の略で直訳すると「合併と買収」。複数の企業がひとつになることね。毎晩見てるテレビ東京のワールドビジネスサテライトでもCMで「えむあんどえ〜」なんて連呼してるし、人身売買は違法だけど、法人売買は商売になるんだね。でもさ、売りに出される自動車がなければ中古車販売が商売にならんのと同じように、売りに出される企業がないとM&A仲介も商売にならんよな?売りに出てる会社ってそんなに多いのか?多いんだろうなあ、なんてボーッと思ってました。

自分には関係ない話だと思ってたんだけど、なぜか去年あたりから『あなたの会社と業務提携したいと考えている大企業があります』みたいな内容のお手紙やお電話があちこちのM&A仲介業者から届くようになった。いや、ほんとほぼ毎週のようにどこかかしらのM&A業者からお手紙が届く。世の中にはM&A仲介を商売にしてる会社ってこんなにもいっぱいあるんか、と驚くと同時に、なんでうちの会社?とも思う。不思議だ。

まあ、どのお手紙もどのお電話も、一流企業が・・上場企業が・・大手企業が・・うちの会社を買いたがっている(業務提携したがっている)というだけで、具体的にどの企業が買いたがってるのか明言しない。「まずは、お話を・・・」ってだけ。たまに、買い手側についての紹介資料っぽいものとかプレゼン資料っぽいものを付けてくるお手紙もあるけど、どれもそれっぽい雰囲気があるだけで結局は具体的な買い手の名前が出ないんで、ニセモノ感がより一層きわだつばかり。だいたいうちの会社は資本金たったの70万円で化粧品開発という超絶ニッチな分野のITとピアノ教室とヨガ教室とコーラス教室とレンタル音楽スタジオと化粧品技術コンサルをやってる意味不明な会社なんだよ?それをどのM&A仲介業者も判を押したように「貴社のような有力なIT企業と業務提携を望んでいる大手企業が具体的にあります」とかいうし。どこの大企業がこんなちっぽけなわけわからんこといっぱいやってる零細企業と業務提携しようってのさ。M&A仲介業者自身がうちの会社の事業内容をわかってないのに具体的な買い手があるわけないじゃん、て思う。

M&A仲介業者ってなんとなくスマートな人たちがスマートな仕事してそうに見えてたけど、そんなことなくて、自動車販売とか不動産販売みたいな泥臭いゴリゴリの営業の世界なんだということが垣間見えた今日この頃。転職仲介も、M&A仲介も、結局のところ「仲介手数料」を手に入れるためには売り手と買い手の要望とかどうでもよくて、とにかく売り手と買い手をバンバンくっつけて手数料ゲットという流れ作業なんだね、きっと。