月別アーカイブ: 2010年5月

VMWare Fusion上でWindows Web Server 2008

 Windows Server上でWebアプリがちゃんと動くかどうかの確認用にMac miniにBootCamp使ってWindows Web Server 2008をインストールした。普段はMac OS X上で開発して、ときどきWindows Serverで動作確認する。こんな使い方なのでWindows Serverなんて滅多に起動しない。滅多に起動しないとはいえ、Windows Server上での動作確認は面倒くさい。

  1. Mac OS X上のPHPスクリプト、MySQLのデータをUSBメモリに書き出す。
  2. 環境設定で起動OSをWindows Serverに設定してからMac miniを再起動する。
  3. WindowsServerが起動したらUSBメモリを挿してPHPスクリプト、MySQLデータの移植を実行する。
  4. 動作確認をする。
  5. 動作確認が終わったらBootCamp設定で起動OSをMac OS Xに設定してからMac miniを再起動する。

 ざっとこんな感じ。面倒だなあ。面倒だなあ。面倒だなあ。いちいち起動しなおすのが面倒だ。そこで、Mac OS XをホストOSにしてさまざまなOSをゲストOSとして起動できる仮想化ソフト「VMWare Fusion」の登場。

 テストサーバとして使っているMac miniにVMWare Fusion 2をインストール。んでもってVMWare Fusion上でWindows Web Server 2008をインストール。かなりあっけないほど簡単にインストールが終わり、開発中のWebアプリも問題なく稼働することを確認した。とりあえず、めでたし、めでたし。VMWare Fusionを使うとMac OS Xを起動した状態でWindowsも同時に起動できる。Mac OSとWindowsの間でドラッグ&ドロップでファイルのやり取りもできる。それどころかMac OSのフォルダをWindows側からあたかもフォルダのように普通に開くことができるのでファイルを受け渡す必要すらない。再起動もファイルの受け渡しも必要なくなったので非常に便利だ。

 ちなみにこういう場合、VMware Fusionでネットワーク設定を「ブリッジ」にしておけば、ホストOSとゲストOSがネットワーク上でそれぞれ別々のIPアドレスを持つことができるので、ホストOSとゲストOSの両方でWebサービスを起動してもバッティングしない。1台のMac miniでMac OS XのテストサーバとWindows Web Server 2008のテストサーバが同時に動かせる。複数OSでいろいろテストするのには便利、便利。

第9地区

 映画「第9地区」を観た。

 感想は「エイリアンという異物を題材にして差別問題について考えさせられる映画・・・のようでいて、実は北斗の拳ヒデブー&士郎正宗ランドメイドはカッチョエーなB級映画」

エイリアン映画としては異色の設定。

 南アフリカ上空に巨大な宇宙船が現れる。中には餓死寸前の宇宙人が大量にいた。どうやら宇宙船が故障して漂流状態になり、指導的立場にいたものは次々と死んでしまい、かろうじて生き残っていたのは民度の低いものばかり。宇宙船を修理する技術は失われ、しかたなく国連は宇宙船の近くに難民キャンプを作って彼らをそこに住まわせた。20年後、難民キャンプ周辺はスラム化していた。宇宙人との融和は進むどころか街には「宇宙人お断り」の貼り紙があふれ、民度の低い宇宙人を相手にあくどい商売をするマフィアも存在する。住民の「宇宙人は出て行け」の声に抗しきれず国連は都市部から遠く離れた地に新たな難民キャンプを作って宇宙人を強制移住させる作戦を始める、というところから物語が始まる。

 作戦の文民側リーダーに抜擢されたのは難民宇宙人の世話を委託されている企業のしがないサラリーマン。宇宙人の世話が担当とはいえ、宇宙人を(字幕では)「エビ」と侮蔑的に呼び、どうしょうもない生き物としか見てない。

 見た目は二本足で歩くザリガニという感じで、食生活マナーも(先進国といわれる)私たちの常識からみたら非常に悪い。徹底的に生理的嫌悪感を抱く生き物としてデザインされているので、観客も主人公と一緒に「うわー、なんかイヤだなあコイツら、キモチわるい」と簡単に難民宇宙人を差別する側に立つことができる。

 ところが宇宙人の強制移住作戦を始めた直後にとんでもない事故をきっかけに主人公は軍や国家から命を狙われる身になってしまう。命からがら逃げ出した主人公が身を隠す場所はもうスラム化した宇宙人難民キャンプしかない。そこである宇宙人親子と出会って・・・みたいにして物語が展開していく。

 宇宙人を嫌悪する異物と設定し、その宇宙人がどこであろう南アフリカに漂着して、白人-黒人-宇宙人の差別構造を構築することで全体を通して、差別問題を考えさせられる骨格が用意されている。これをスピルバーグが作ったら全編感動しっぱなしで涙と一緒に鼻水まで出てきちゃうような説諭大作ができあがったかもしれない。

 ところがこれだけの状況を構築しておきながらこの映画は絶妙に外してくる。説教臭くないどころか、もう、ランボー状態。命を狙われた主人公は宇宙人の超絶破壊兵器を手に入れて軍隊相手に反撃開始。ドッカン、ボッカン。そして悪いヤツら(傭兵やマフィア)は北斗の拳のようにヒデブーと吹き飛ぶ。とりあえずお子様は見ちゃダメです。デートで行くのもお勧めしません。なにしろヒデブーですから。そして力づくで押してくる傭兵部隊を主人公はさらなる超絶破壊兵器で迎え撃つ。アップルシードのランドメイドとか攻殻機動隊の強化外骨格って言ってわかる人にはわかるアレ。ま、小さなガンダムみたいなもんだ。これがまたよく動く動く。ドッカンボッカンヒデブーの連発。あまりの超絶兵器ぶりにヒデブーになって散ってしまう傭兵サンたちがちょっとかわいそうになってきました。

 成り行きでしかたなくとはいえ宇宙人親子のために命をかけて戦った主人公。その行く末を見せてくれたラスト2分が、それまでのランボー状態だった映画をなんとかしめてくれました。このラスト2分がなかったら、ただの実写版ヒデブー映画でしたよ。あぶない、あぶない。あのラスト2分のおかげで映画代1,800円が無駄にならずに済んだわ。差別問題についてちょっと考えさせられないこともないような気がするような感じがしないでもないヒデブー&強化外骨格エンターテイメント映画でした。

MG 真武者頑駄無 戦国の陣

Shin Musha Gundam

 あー、もうね、単なるネタです。

 その昔、コミックボンボンで連載されていた「プラモ狂四郎」という漫画で主人公が作ったオリジナルプラモ「武者ガンダム」が原典らしい。残念ながらその当時の私はガンプラどころかガンダムにも興味がない哀れな少年だったので詳しいことは知らない。その後いろいろな展開がある中で、プレステ3のぶった切りアクションゲーム「ガンダム無双」(2007年)で再デザインされ名前も新たに「真武者頑駄無」となって登場。切って切って切りまくるゲームにある意味でもっとっもしっくりくるキャラ。

 それが2008年6月にMGとして発売。そりゃ、もう「なんじゃこりゃ?」って感じでしたが、さらに翌年の2009年3月に豪華仕様「真武者頑駄無 戦国の陣」として再登場。黄色の部品は金メッキ部品になり、赤い部品と黒い部品はグロスインジェクション(光沢成形)になってもう全身ツヤっツヤのキラっキラ。さらに専用台座と屏風(!)が付属とくればもう豪華絢爛な節句飾りの完成です。それでも「いやぁ、これはないわ」と思っていた私、その後たまたまオモチャ屋で展示されている完成品を見て心の中でちょっとブレイク。「ウチの五月人形の横に飾ったらしっくりくるかも・・・・ニンマリ」

 ということで発売から1年遅れですが買いましたよ。5月に向けて子供と一緒に作るというのも楽しそうですが、ここは突然の登場で驚かせようと家族に内緒で夜中にコソコソとちょっとずつ作りました。約1ヶ月かけて完成。五月人形の飾り付けといっしょにお披露目。

 ていうかあまりにもしっくりしすぎ。違和感がなさすぎ。もうそのままんま五月人形のセットの一部って感じ。あまりにしっくりきていたのでカミさんがまったく気づかない。「ねえ、これどう?」って聞いて初めて「えーなにこれぇ」と気づく始末。ま、いいけど。

 カミさんが気づかないっていうのはある意味、成功なんじゃないだろか。「うーん、普通のガンダムみたいに青い色が入ってなくて赤と黒で仕上げているところがいいのかもね」とか評論を始めるカミさん。いや、そこまで詳しく突っ込まなくても・・・。

 素体のガンダムは「MG ガンダム ver.OYW」を使っていて部分的に「MG ガンダム ver.Ka」が混じっている感じがする。もともと稼働範囲が広いver.OYWをフレームに使っているからポージングもいろいろ楽しめる。かなりイロモノ系のガンプラだけど思った以上にしっかり作られているので侮りがたい。ガンプラとしてはちょっと高額品だけど、五月人形の追加飾りだと思えば安いもんだ、ハハハハ。

 そろそろ撮影用の小型ブース買おうかな・・・。