Internet Explorer 6・・・・

 IE6は10年前に登場。今となってはセキュリティ上の問題が多い、Javascriptの実行速度が異常なまでに遅い、現行のWeb標準規格に対応してない、それどころか標準規格で設計したサイトを表示すると挙動がおかしくなる、透過pngが透過しない・・・・など問題点は枚挙にいとまがない。Webサイトや社内システムの開発者は数々の裏技を駆使してこの問題だらけのIE6をなんとかそれっぽく動かすためにあれこれ苦労している。php、javascript、CSSのあちこちにIE6用裏技コードが書き込まれている。面倒臭いし、プログラムやスクリプトの美しさが壊滅的に損なわれるのも許しがたい。そこまで苦労してもやっぱり何か変な表示になるし。労多くして功少なし。

 そのIE6がこの世から消えることはマイクロソフト社自身も望んでいる。米国調査会社の調べで、米国におけるIE6のシェアがとうとう1%を切ったとの報道を受けて、IEマーケティング責任者Roger Capriottiが新年早々、マイクロソフト社のブログ(http://windowsteamblog.com/ie/b/ie/archive/2012/01/03/the-us-says-goodbye-to-ie6.aspx)で「シャンパンを開ける時が来た!」と書いて喜んでいる。なにせ、マイクロソフト社は自らIE6終了のカウントダウンサイト(http://www.ie6countdown.com/)まで作ってIE6からの脱却を強く促している。さらに、一部の国ではインターネットにつながっているパソコンがIE6を使っていた場合にWindows XPならIE8に、Windows VistaならIE9に強制的にバージョンアップすると発表している。

 IEマーケティング責任者Roger Capriottiは先のブログでこうも書いている。「IE6はこのところブラウザのジョークのオチになっている。我々はそれが消え去ることを誰よりも熱望してきた。」「今日からIE6の優先度を低くして、IT系開発者たちがこのような時代遅れのブラウザのために無駄な時間を費やさなくてすむことを望みます。」

 悪夢のIE6対応作業から解放されるのは近いのか?! とりあえず私が運営しているCosmetic-Info.jpというサイトでは今春に予定しているリニューアルでIE6対応をやめることにしました。IE6で閲覧しても大丈夫は大丈夫だけとレイアウトが崩れて見えるとか、表示が遅くなるなどの影響が出るとは思う。まあその程度の影響でとどめておけばさらに2、3年後のリニューアルの前振りとしては上出来かな。

 それにしても地デジのときもそうだったけどギリギリまで何もしない人はしないんだろうな。