MG MS-06S ザクII 黒い三連星専用機 [Ver.2.0]

MS-06S
ZAKU II
BLACK TRI-STARS CUSTOM PRINCIPALITY OF ZEON MOBILE SUIT

DSC09843-p ザクですよ、ザク。ザクがいないガンダムなんて、金魚鉢でメダカを飼うみたいなもんだと、水槽でハムスター飼ってる私が言ってますが、説得力ないですか? ありますね。意味わかんないけど。

今回のザクは「S型」です。いわゆるテレビに出てたフツーのザクはF型といいます。F型から推進器の数を増やしてしかもリミッターを排除して安全率を無視した出力が出せるようにして推力を3割ほど向上させたのがS型。燃料消費も激しいから燃料タンクの増設もやってるよ。

ほうほう、なるほど。

指揮官クラスに優先的に割り当てられたそうですよ。

ほうほう、なるほど。

あー、難しく考えなくていいです。ようするにシャアザクですよ、シャアザク。

なーんだシャアザクか、最初っからそう言えよ。

テレビじゃザクとシャアザクの違いなんて色が赤くてツノが生えてるくらいだったんですけどね。見た目が同じなのに「3倍のスピードです!」というのも話を盛り過ぎだろとかなんとかで、今では速力3倍じゃなくて推力3割増しってことでみなさんのご了解をいただくことになってるらしいですよ。まめ知識。

と、いつの間にかシャア専用ザクの話をしてきたような気がしますが、S型です。今日はS型の話です。テレビではシャア専用ザクはシャアのザクだからシャアしか乗ってないシャアだけのシャア専用ザクだったんですが「ダンナぁ、いくらなんでも1機だけってことはないでしょ」ということでその後、S型というザクの高性能機があって指揮官クラスの兵士に優先的に割り当てられ、それを赤く塗装したものをシャアは使っていた・・・・・・ということになったのだよ、ワトソン君。

なーんだ、シャアザクっていっぱいあったんですね(いや、S型はいっぱいで、それを赤く塗ったシャアザクは1機だ)。じゃあ、アイツもコイツもソイツも実はS型に乗ってたってことにすればガンプラ売れまくりですね!

そう、そのとおり。そこで、あの人もこの人もその人も実はS型に乗ってたという後付け設定がドドーンと。そして、とうとうバンダイのネット直販(プレミアムバンダイ)限定品で「MS-06S 黒い三連星専用機」が登場。

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黒い三連星と言えばテレビ放送中盤に3機のドムに乗って登場し、かの有名な「ジェットストリームアタック!」でガンダムを翻弄するも、成長著しいアムロの前では後頭部を蹴り飛ばされて、これまたかの有名な「お、おれを踏み台にしたぁ?!」で撃破されていくガイア、オルテガ、マッシュの三人組。その黒い三連星がテレビで新型モビルスーツ「ドム」に乗って登場する前には何に乗って戦ってたのかというのが後付けで設定されて「ザクI(旧ザク)→ザクII(C型)→ザクII(S型)→高機動型ザクII(R-1A型)→ドム」と乗り換えていたことになったらしい。えーっ、いつの間にそんなに乗り換えてたって設定にしてんのよ。バンダイさんったら商売上手ね。

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これまでは「S型=シャア専用」でしたがシャア専用以外のS型がプラモデルで出るのって初めてじゃないだろうか。といってもS型はS型なので詰まるところプラモデルとしてはシャア専用ザクの色違い版なわけだ。バンダイ直販なので割引はいっさいなし。ヨドバシやアマゾンでガンプラは3割引が当たり前な生活をしていると、あらためて定価の存在に衝撃を受ける。た、高い! しかもキッチリ送料も取られる。二重にビックリだ。定価販売なんだから送料くらいタダにしてほしいと思っているのはオレだけじゃないはずだ。文句あるならシャア専用ザク買ってきて黒く塗ればいいだけじゃんってことなんだけどね。色塗るのヘタなんだ、イヤなんだ、キライなんだ、オレ。

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ザクはふくらはぎが下に向かって膨らんでいるんだが、このガンプラではS型のふくらはぎをより大きく膨らませていて、取り付けてある推進器の個数も多くなっている。背中のランドセルも大型化していて、テレビではザクとシャアザクにはツノと色しか違いがなかったんだけどプラモデルとしては推力3割増をビジュアル的にも表現してるわけだ。

【ザクver.2.0祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。