ダイヤモンドで過去を見る

 専門学校で非常勤講師やってるんだけど、担当してる科目の中に「物理」がある。教科書を読んでたら光の速度に関する記述があって、光の速度は媒質の種類によって違うと書いてある。付表によると真空中では30万km/秒、水中で22.5万km/秒。へえ、水中で光速は25%も低下するのか。ダイヤモンド中では12.4万km/秒とも書いてある。おおっ、60%も低下する!! てことはあれか? 計算しやすいようにダイヤモンド中での光速を15万km/秒とするとだよ、30万km先で発生した光は普通は1秒後に目に飛び込んでくるわけだが、厚さ30万kmのダイヤモンドを間に挟むと2秒かかるわけか。するってとあれか「あっ見忘れた!」ってことがあったら1秒以内に厚さ30万kmのダイヤモンドを目の前に用意すれば1秒くらい前までならもう一回見ることができるってことか。まあ30万km先にある何を見忘れるのかという問題は置いといて。