MS-06R-1A ZAKU II ANAVEL GATO’S CUSTOMIZE MOBILE SUIT
私の勝手な妄想によると、55歳前後の日本人男性の約20%は「ソロモンよ、私は帰ってきた!!」と聞けば、急に何かに取り憑かれたように熱く燃えるらしい。
本日は、そんな熱いセリフを叫ぶ熱い男、アナベル・ガトーが愛用したという設定になっているザクです。はい、また、ザクです。いつまで経ってもザクばっかり作ってます。ウソです、ザク以外もいろいろ作ってます。
ジオン軍の一部兵士は残党となり、各地に潜伏して抵抗活動を試みていた。そんなジオン残党のひとつ「デラーズ・フリート」が、宇宙世紀0083年に実行した「星の屑作戦」を描いた全13話のアニメ作品が「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」。ビデオシリーズを再編集した劇場版ってのもあるんだが、これは見ない方がいい。密度の濃いストーリーをぶつ切りにして2時間に無理やり押し込んでるから話がすっ飛びすぎて単なるダイジェスト映像になってる。まあ、それはいいとして、この作品でジオン残党側のライバル役として登場するのが「アナベル・ガトー」って男。まあガンダムで言えばシャアみたいな役回りな。んで、この男が熱い男でな。まさに「サムライ」って感じなんだわ。そんで見終わった頃にはどっちが主人公だかわかんなくなる。ていうか終わってみれば主人公があまりにもヘタレすぎて泣けてくる。
アナベルガトー専用ゲルググ
ちなみに「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」の冒頭では、一年戦争最後の戦いア・バオア・クー攻防戦においてガトーが青と緑で塗装されたゲルググに乗って戦っているシーンが挿入されている。ゲルググは大戦末期に投入されたモビルスーツなので、その前はなにか別のモビルスーツに乗っていたはずで、ゲルググに乗る前はどんなモビルスーツに乗ってたのかなあという声があったかなかったか知らんけど、ガトーが戦時中に愛用していた機体として後付け設定されたのが今回紹介する「高機動型ザクII アナベル・ガトー専用機」。そういう事情なのでこのザクは映像作品にはたぶん登場してない。
彩色パターンは「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」の冒頭シーンに登場したガトー専用ゲルググの青と緑の塗装パターンがもとになってるようなのだが・・・・ゲルググは青と緑を主にして一部に黒を使った比較的シンプルでゲルググとしてオーソドックスな配色だったのに対して、ガトー専用ザクの方は胸の中心に「紫」、太ももと足の甲が「白」と・・・色が2色増えてる。青、緑、紫、白、黒・・・・個人的にこの彩色パターンは好きじゃない。色数が多すぎるし色の組み合わせ自体がしっくりこない上に、色の配置もしっくりこない。個人的な感想なので人によって違うんだろうけど、とにかくこの色使いは気に入らん。変だ、変すぎる。
青、緑、紫、白、黒と全部で5色も使ってるせいだと思うんだけど配色が落ち着かない感じ。
なんでこんな配色にしたのかなぁ。ザクのバリエーション機はいっぱい出てるけど、その中でもダントツに色数が多いし、上腕と前腕が同じ青で肘だけ緑とか、色の組み合わせや配置がしっくりこない。アナベル・ガトーという武士道精神を体現したようなキャラクターともマッチしないよなあ。
それから、とっても不思議なのが脚部の推進器カバー付近の配色。まず、脚部3カ所にある推進器のカバーの色が、左右は青で後方が黒。脚部左右と後方でカバーの色を別にしているR-1型は、たぶんガトー専用機だけ。さらに、後方の推進器カバーと左右の推進器カバーの間にある脚部が一部分だけ黒い。ここにいたってはプラモ設計のバンダイもまったく想定外だったみたいで別パーツになってないので黒い水転写デカールを貼って対応するというありさま。
いやあ、もう、配色が独特すぎて、大河原先生はいったい何を考えてこの配色にしたんだろう。まったくわからん。
そんなに不満なら買わなきゃいいじゃんと思ったそこのあなたとあなたとあなた! 正解です。買わなきゃいいんですよ、買わなきゃ。ええ、そうですよ、その通りですよ。でも買わなきゃいけないんですよ。わかるでしょ、わかってくださいよ刑事さん(涙目)。
写真を暗くしたり、彩度を下げるとそこそこいい感じになるかな。
ああ、彩度を下げると色が淡〜くなって、色の違いが目立たなくなるからだいぶ落ち着いた感じになるな。うん、せめてこれくらい淡い色にいてくれていればまだ良かったなあ。
え?そんなに不満ならそういう色に塗ればいいじゃんと思ったそこのあなたとあなたとあなた! 正解です。塗ればいいんですよ、塗れば。ええ、そうですよ、その通りですよ。でも塗ったら負けなんですよ、私の中のザク祭りは。わかるでしょ、わかってくださいよ刑事さん(涙目)。
【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。