10年かけてスマホを作る?!

KDDIは4月1日、デアゴスティーニ・ジャパンとコラボレーションし、週刊「スマホを作る」を創刊すると発表した。全520号の構成で、デアゴスティーニ・ジャパンが過去に行ってきた企画の中でも最長のシリーズとなる。

・・・(中略)・・・

完成品は10年後も色褪せることのない、最新型スマートフォンになるという。記念すべき創刊号のパーツは、スマホになくては始まらない「ホームボタン」で、次号のパーツは「ネジ3個」となっている。

い、いや、ちょっと待て。この分野の技術変化の早さを知らんわけではなかろうに。

創刊号の部品が「ホームボタン」って・・・ウエアラブルなんて言葉が流行り始めてるってのに、ホームボタンが付いたスマホが10年後も時代の先端を走り続けるとホントに思ってるのか、KDDIとディアゴは。10年後なんてきっと

ホームボタン(笑)

とか言われちゃうってば。いや、それどころか

ほーむぼたん?なにそれ駅の非常ボタンとか?

とか言われちゃうってば。今からでも遅くない週刊から日刊に変更して1年半で完成させるようにでもしないと誰も買わないだろ、コレ。ていうか小冊子が付いてくるとはいえ、えっと、計算すると1,980円×520号=1,029,600円

ひゃ、ひゃ、ヒャクマンエン超え!!

おれ、計算間違いしてないよな。い、いくらなんでも10年かけて100万円で完全に時代遅れのスマホを作るなんて・・・こ、この企画考えたヤツ、頭どうかしちゃったんじゃないか?!ていうか何でこんな企画が通ったんだ?!

き、き、きっと、門外漢のオレなんかにはわからない奥深い戦略があるんだよな、な、そうなんだろ、そうだって言ってくれ。誰かこの企画のビジネス戦略としての有効性がどのようなものなのか想像でいいから教えてくれ。もう、悶々としちゃって夜も寝られない(by 三球)。

 

 

あ、今日はエイプリルフールだった・・・・・・・・・(ガックリ)

 

音楽ホール”こだち”紹介(1)

音楽ホール"こだち"

音楽ホール”こだち”

さて、いよいよ完成が近づいてきてテンション上がりまくってるオレの今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今日はできたてのホール内部を自慢げに、さらに自慢げに、そしてチョー自慢げに紹介するよ。オマエの自慢話なんぞ読みたくないニョという方はいますぐ読み飛ばしてね。

wall

ホールの壁は[板|吸音材|板|吸音材|板|吸音材|板]という3層構造で厚さが22cmある。このため芯-芯の寸法だと24畳なんだけど内寸は4.2m×8.1mで約21畳。せっかくの広さがもったいないがご近所に迷惑かけないためには防音処理をケチってはならんのだ。壁を3層も作ってるんで「24畳の部屋を3つ作ってるようなもんですよ。いやぁ大変、大変」と工務店の社長がピクピクしてた。

height

写っている人工観葉植物の樹高が180cm。これを基準に見てもらうとわかりやすい。天井高は約3.6mもある。この広さとこの天井高を木造で作るために柱と梁は通常より太いものを使ってる。「こんな太い柱で家建てるの久しぶりですよぉ」と工務店の社長がニコニコしてた。しかもちょっとでも天井を高くするため床下をなくしてベタ基礎の上に直接床を作ってる。周りの部屋より床が低いので初めてのお客さんは落下しないように注意が必要(ひな壇を作った方がいいかな・・・)。

floor

音楽用なので外への遮音だけでなく室内の響きも重要。これは最内壁に使う吸音パネルと遮音パネルの比率やクロスの材質で大きく変わる(らしい)。ホールの防音音響設計は工事担当の工務店に加えて別の音響設計の会社にお願いした(しかも当初お願いしてた音響設計の会社が満足いく提案を出してくれなかったので手切れ金払って別の会社に変えたといういわくつき)。周波数ごとのライブ/デッドの調整を何度もシミュレーションしてだいぶ手間をかけてたものの、しょせんはシミュレーション。最終的にはちゃんとお客さんを入れてサロンコンサートを開催してみないとわかんないので、いまだにドキドキ。

hall

誰もいない状態でピアノ弾いた感じだとちょっとライブな気がしたけど、お客さんが入るとどんな感じになるか。こけら落とし後に調整が必要になるかも。えらく手間がかかったぶんカミさんは満足してる。ちなみにオレは借金が増えてガクブルだ。

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

ガクブルとは言っても頼んだのはいつもの工務店。いつもの工務店と言っても通じないとは思うけど、いま住んでる家を建ててくれた地元の工務店。僕が素人なりにいろいろ勉強してけっこう煮詰めた内容で「こういう風にしたいんだけど」って相談しても、斜め上の提案でこっちが考えているよりもはるかに安くてしかもこっちが思ってるよりはるかにいいものを作ってくれる今どき珍しい素敵な工務店さん。家のことは全部ここにお願いしてる。雇ってる職人さんもみんな腕のたついい人ばかりでね。相当にイレギュラーで大がかりな工事にも関わらず、いつも通りにこちらの想像の斜め上を行くいい仕事をしてくれて助かったわ。別の工務店だったら建たなかったな、たぶん。

相関関係と因果関係

【学歴・収入で子に学力差=勉強習慣、親の関与も影響―学力テストで分析・文科省】時事通信3月28日(金)

両親の学歴や世帯収入が高いほど子どもの学力も高い傾向にある一方、家庭環境にかかわらず宿題をする子も学力が高いことが、昨年4月の全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)を基に実施した文部科学省の委託研究で28日、分かった。収入が増えるにつれ塾代などの学校外教育費支出が多くなり、子どもの正答率も高まった。
経済力など家庭状況と子どもの学力との関係を全国規模で調べたのは初めて。親が子どもに本や新聞を読むよう勧めたり、読み聞かせしたりすることも学力に強く影響していた。

こういう記事に「親の学歴や経済力がこどもの学力を左右するのはおかしい。家庭間の経済格差を縮めるべき」なんていうコメントがでてくるんだけど、それって相関関係と因果関係をごちゃまぜにしちゃってると思うの。だって、たとえば明日から日本中のすべての親に博士号を授与して年間400万円現金給付したらそれでこどもたちの学力が向上する?しないよ。ゴールド免許を持ってる人と交通違反・事故の発生率に相関関係があったからって、運転者全員にゴールド免許をあげちゃえば交通違反・事故が激減する?しないよ。因果が逆なんだよ、逆。

× 運転者にゴールド免許を渡せば、交通違反・事故が減る。

○ 交通違反・事故を減らせば、ゴールド免許所有者が増える。

× 親に学歴・経済力を与えれば、こどもの学力が高まる。

○ こどもの学力を高めれば、学歴・経済力が高い大人が増える。

親の学歴・経済力とこどもの学力に相関関係があったという調査結果をどう解釈するかってことだと思うんだけど、それは親の学歴・経済力が高いとこどもの学力が向上する傾向があるんじゃなくて、学力の高い子どもは大人になると学歴・経済力が高くなる傾向があると解釈するのが自然なんじゃないの?

だいたいにして、記事中に『家庭環境にかかわらず宿題をする子も学力が高い』『親が子どもに本や新聞を読むよう勧めたり、読み聞かせしたりすることも学力に強く影響』と書いてあるし、元ネタをたどっていくと他にも

  • 規則正しい生活習慣(朝食を毎日食べている。毎日ほぼ同じ時刻に就寝・起床)
  • 読書活動(親が本や新聞を読むようすすめている。小さい頃に絵本の読み聞かせをしている)
  • コミュニケーション(親子で勉強や成績の会話をする)
  • 保護者自身の行動(授業参観、運動会など学校行事に参加)
  • 学習習慣(家で自ら計画を立てて勉強し、宿題をする)
  • 学校での学習指導(自分の考えを発表する機会がある)

といった環境の児童は学力上位に入ってくると書いてある。ほら、そこでしょ、そこなんでしょ、そこなんじゃないの「因」は。なんでこういうことは触れずに、親の学歴・経済力との相関関係にだけ注目してしかも『学歴・収入で子に学力差』なんていうねじれた因果関係を示すのかな。もしかしてこの記者わかっててわざと書いてんのか?わざとだとしたら気に食わんな。

と思ってたらNHKニュースでもやってた。『家庭環境にかかわらず宿題をする子も学力が高い』って言ってんのに、なんで親の経済格差を解消することが必要ってことになるんだよ。躾や教育ができない親にいくら学位や金をあげたって何も変わんないってば。

【学歴・収入で子に学力差=勉強習慣、親の関与も影響】ってタイトルは変だと思う。

【生活習慣で子に学力差=将来の学歴・収入にも影響】とか書いておいてほしいと思うわ。