香港版SIMフリーiPhone5

 ナノSIMが手に入るようになったらカミさん用にSIMフリーiPhone5をゲットだぜと思ってたら、オレの指先が勝手にポチってたので香港からiPhone5が届いちゃいました。

 ナノSIMの販売が始まるまで引き出しにでもしまっておくか。いや、そんなことは無理だ。こうなった以上は前進あるのみ。ナノSIMが手に入るまで寝かせておくなんてボクにはできません! やっちゃいましょう、アレを。

 ナノsim自作。

 標準SIMとマイクロSIMはプラスチック枠の大きさが違うだけなので標準SIMのプラスチック枠を切ればマイクロSIMになるし、マイクロSIMに枠をつければ標準SIMになる。ナノSIMはちょっと違う。SIMカードの表面にある金属端子のうち使われていない端子をなくすことでさらなる小型化を実現しているので標準SIMを切ってナノSIMを作るには枠だけじゃなく端子部分にもハサミを入れる必要がある。表面は使われてない端子でも内部にもし重要な配線が通ってたらアウトだ。しかし先人達の偉大なる挑戦によって、標準SIMの使われてない端子部分を切ってナノSIMを作ってもほとんどの場合、問題ないことがわかっている。

 よし、オレも切ってみよう。

 世の中、便利なもので「SIMカッター」なるものが売ってる。ホッチキスとかパンチみたいな道具で、SIMをガイド部に差し込んで力任せにバチン!と押せばくり抜くことができる便利な道具だ。1,000円とか2,000円で売ってる。安物のSIMカッターだと切れ味が悪くて高確率で切断に失敗するなんていう話も聞くので、買うならちゃんとしたものを買った方がよさようだが、SIMカッターごときに2,000円は高い。10万円も出してSIMフリーiPhone買ってるヤツがいまさら2,000円ごときで何ガタガタ言ってるんでしょうか、オレは。でもね、SIMカッターなんてナノSIMが簡単に手に入るようになれば無用の長物。一生のうちに2回も使うことはない。そんなものに2,000円は払えない。よくわかんないけど、ポリシーってやつ、かな? だいたい高いものを買えば切れるって保証もないわけだし、ここは男らしくカッターで切っちゃいましょう。

 男らしく、なんて言った舌の根も乾かぬうちになんなんですが、怖いので練習します。イーモバイルの契約変更で不要になったSIMが転がってたのでまずはこいつを切ってみましょう。

 成功したかどうかはイーモバイルのポケットWi-Fiに戻してみればわかります。SIMが壊れて認識されないと”Insert USIM”(SIMを挿せ)と画面に表示されます。SIMが認識されれば”No Network”(圏外)表示になります(契約切れなので圏外表示)。これで切断の成否が確認できます。さあ、SIMの解体ショーです。ネット上で見つけたナノSIMの端子形状と比較しながら切り取り位置を慎重に判断して、あとはカッターでえいっ

 練習です、練習。練習なのでかなりいい加減にザクザクっと切ってます。ザクですよ、ザク。ザクのいないガンダムなんてiPhoneを売ってないドコモのようなもんだ・・・・ってわかります?言ってるオレもよくわかりません。練習ですから、気にしない、気にしない。ポケットWiFiに挿してみましょう。

 はい、OK。せっかくだからiPhone5にも挿してみよう。

 OK。電源入れると”No SIM”(SIMがないぞ)と表示されてたiPhone5が即席ナノSIMを入れたら”No Service”表示に変わったのでSIMが刺さったと認識されたようです。じゃ、本番です。iPhone5の到着があまりに早かったので考える余裕もなくとりあえずヨドバシカメラで買ってきた月額980円でデータ通信使い放題の「スマートSIM 980 Turbo」を使います。激安使い放題なので通信速度は150kbpsと激遅です。どうせカミさんのiPhoneなのでとりあえずこれでいいだろ。外出先でもスカイプやりてぇよとか贅沢なことぬかすようになったら月額1,980円で500kbps使い放題のフレッツおでかけパックに切り替えればいいや。ちなみに回線はドコモのFOMA回線を使ってるのでSIMカードにもdocomoって書いてあります。ドコモ回線を日本通信が借りてヨドバシカメラのブランドで売ってるので要するに『ドコモでiPhoneに挑戦』ってことです。ドコモ・ラブなオレ、大満足。「はい、本番いきまーす!」



 本番なので丁寧に仕事してます。練習であれほどザクザク切っても大丈夫だったので慎重にならなくていいとわかってるから気が楽です。デザインナイフの刃を新品に替えて、目標の大きさよりも周囲0.5mmほど大きめに切って、細目の鉄ヤスリで削って、紙ヤスリで微調整して、爪切りのヤスリで仕上げ。iPhone5のSIMトレイに現物合わせで調整していきます。練習用は30分くらいでザクザクっと作りましたが、こいつは2時間ほどかけて丁寧に作りました。ザクとは違うのだよ、ザクとは。

 はい、きれいにできました。ナノSIMは標準SIMよりも厚さが0.09mm薄くなってるらしいのでSIMの裏面も紙ヤスリで軽く削っておくといいかもしれませんがそこまでしなくても大丈夫でした。でも、SIMトレイの出し入れのときにSIMカードの端がひっかかったらイヤなので周囲に軽くテーパーはつけてます。さて、ここまでやっておいて言うのもなんですが、よい子は決してマネをしないでください。契約書に『SIMカードは、本商品の提供にあたり、お客様に貸与されるものです』って書いてあるはずです。人様からお借りしているものを勝手に切ったり貼ったりしてはイケマセン。お父さん許しませんよ。さて言うことは言ったので、できあがった自作ナノSIMをSIMフリーiPhone5に突っ込んでみましょう。パンパカパーン

 おおーっ。SIMを認識して、しかも契約済みSIMなので”3G”の表示が出てます。電波つかまえてます! 成功です。あとは普通に(ていうか普通のiPhoneを買ったことがないからわかんないけど)カミさんのMacにつないでiTunesで初期設定。APNなどのモバイル通信設定は手動でね。

 初期設定が終わってSIMフリーiPhone5の完成です。”NTT DOCOMO”が長すぎて”NTT DOC…”になってしまってるのはご愛嬌。データ通信専用SIMだとアンテナ表示が常に0本になってしまうというのは気持ち悪いけど、オレのじゃないからいいや。

 無線LANをオフにして150kbpsによるモバイルデータ通信を試してみた。かなり遅いけど、メールチェックとか地図見るとか軽めのホームページを見るとかその程度なら耐えられるかな。オレのじゃないからいいや。オレが使うなら500kbpsで月額1,980円のフレッツおでかけパックにするな。でも、オレのじゃないからいいや。

 あー、満足した。さて、ガンプラ作るかな。

とりあえずポチっておくか?(3)

 さて、欲望がおもむくままiPhone5入手に向かって妄想が突き進んでいて、もう仕事が手につかねえよ。ウソです。ちゃんと仕事してます>お取引先様。仕事が多くて大変です。忙しいです。娘が「カクレモモジリ」とかいう小人を捕まえるんだと言ってカミさんと一緒に庭にトラップを仕掛けてます。落とし穴作ってその上に桃をぶら下げてます。本物の桃です。カミさんの実家から送られてきた美味しい桃です。えーっ!? おいしい桃なのにぃ。カクレモモジリ捕まえたらオレの仕事手伝わせるように娘に頼んでおきました。カクレモモジリ捕まらないかなあ。

問題はそういうことじゃない。

 iPhone5に刺さるサイズのSIMがまだ入手できないのが問題だ。日本通信にしてもフレッツおでかけパックにしてもiPhone5が採用しているナノSIMは取り扱ってない。これだとiPhone5の形をしたiPod touchだ。しかし、iPhone4がマイクロSIMを採用したときも発売から2、3ヶ月で日本通信がマイクロSIMの取り扱いを始めたから、今回も年内にはナノSIMの取り扱いが始まるんじゃないかと思ってる。日本通信の社長も「ナノシムを準備するべきですね?」とやるき満々のツイートしてるんだし。

 ということは「ナノSIMの登場と同時にSIMフリーiPhone5注文」ってことでOK? カミさんにはそれまでオレのおさがりのiPod touch(4th)で過ごしてもらうってことで一件落着だな。

 あ・れ・?

 iPhone5が届いちゃいました(爆笑)。それにしてもExpansysもFedEXも仕事が速えなあ。ポチってから3日で届いてしまった。

 あーあ、どうしよう。新型iPod touchより先に届いちゃったよ。対応SIMがないって問題も解決してないし・・・・ま、いいけどね。

 パッケージの中に三角形のおにぎりみたいなものが入ってた。これは香港のコンセント用のUSB充電アダプタ。USB充電アダプタは他に家にいっぱい余ってるので問題なし。

 今回からリニューアルされた変な形のイヤホン。装着してみたいが、カミさん用なのでガマン。オレの新型iPod touchにも付属するはずだからそのとき耳に突っ込んでみよう。イヤホンケースの下にはこれも今回からリニューアルされたLightingとかいうUSB接続ケーブルが入ってた。

 とにかく980円で買っておいたiPhone5用保護ケースと保護フィルムを装着(買っておいたのかよ)。ちゃんとしたケースとか保護フィルムはカミさんの好みを聞いてあとで買おう。

 それで? ナノSIMが発売されるまでカミさんに内緒で寝かせておくのか? それもつまんねえなあ。ムフフ・・・やっちまうか、アレを?

とりあえずポチっておくか?(2)

 さて、カミさんにお下がりのiPod touch (4th)ではなく、なんとiPhone5を差し上げようというオレの愛にあふれた計画。しかしSIMフリー32GBモデルが約10万円もする。しかも対応SIMがまだない。

 さあ、どうする? どうするもなにも買うんだけどな。そのためにはテキトーで適切な言い訳を考えないといかん。カミさんに内緒の買い物ってのはこのテキトーな言い訳考える時間が楽しいんだよな。

 まずは端末代金が高いという問題。定価が6,388香港ドル(約64,000円)なのでプラス2万円くらいで買えるかと思ってたが、甘かった。超人気機種だけに強気の値付けでプラス3万円超えか。さすがに10万円もするってのはちょっと想定外だった・・・・・・が、なんとかなる。たとえばソフトバンクで32GBモデルを新規契約すると月額7,185円。端末代金実質0円とか言ってるけど要するに端末代金の分割払いを含んでいるから維持費が高い。一方、純粋に通信/通話だけの契約をやってる日本通信(イオンSIM/ヨドバシSIM/アマゾンSIM)なら月額980円でデータ通信(100kbps)使い放題。その差6,205円もあるので実は17ヶ月でSIMフリーが逆転する。もっと高速通信(500kbps)が可能なフレッツおでかけパックでも月額1,980円だから20ヶ月で逆転する。つまり2年間の総費用で比べるとソフトバンクよりも2万から4万円ほど安くつく。ほら、SIMフリー端末でオーケーじゃん。いえーい、勝利!! 現地価格に3万円上乗せされてもこれだから、出張とか旅行で香港に行ったついでに現地でiPhone5買ってくればSIMフリー端末はソフトバンクより2年間で5万から7万円も安くつくからお得だよ。オレはインドア派だから3万円プラスで通販するけど。

 端末代金10万円はあっさりと撃破。あとは対応SIMがないという問題をどうするかだ。