MP7A1

拳銃のようなコンパクトボディでありながら、アサルトライフルのような強力な弾を撃てる、そんな感じの銃としてドイツのヘッケラー&コッホ社が開発した短機関銃(サブマシンガン)がMP7A1。そんなMP7A1を安心安定の東京マルイが発売したガスブローバック式エアガンがこれ。買ったのは2013年ごろだったと思う。もう10年前か。

以来、サバゲーではずっとメインウエポン。

この10年、ほぼ素のままで使ってたんだけど、コロナ禍で外出できない間になぜかエアガンをいろいろ買い足したせいで、部屋の中でちょっと存在感が低下しつつあったんで、なんかいろいろパーツくっつけてカッコよくドレスアップしたくなった。

素のままと言いつつも、以前から改造してる部分はある。東京マルイのMP7A1は標準で左のように折りたたみ式のフォアグリップが付いてるんだけどね、私はバーティカルグリップ(まっすぐ下に伸びる持ち手)が好きじゃない。使いやすいとか使いにくいとかじゃなく、好き嫌いの問題。説明できないけど、真っ直ぐ縦にニョッキリしてる棒がとにかく好きじゃない。

そこで標準仕様の折りたたみ式フォアグリップを取り外して、斜めのフォアグリップに交換してある。お気に入り。それ以外はそのまんまで使ってた。

愛用しているほぼ素の状態のMP7A1

さて、こいつにいろいろなパーツを取り付けて見た目をさらにカッコよくしよう。なにがカッコいいかなんてのは人それぞれなので、自分がカッコいいと思うパーツを見つけて取り付けていくだけだ。

まずはドレスアップの方針を決める。MP7はコンパクトさがウリのサブマシンガンだから、できるだけその特徴的なコンパクトさを活かしつつ、それでいてゴテゴテといろんなパーツがついてる感じに仕上げよう。「ずんぐりむっくり」といったイメージを目指すわけだ。

ネットで先人の方々がアップしてるMP7のカスタム例をあれこれ見て回って参考にしたり、ネットショップを巡ってカスタムパーツを物色。で、入手したパーツがこいつらです。

スリングスイベル

肩掛けヒモ(スリング)を取り付けると銃を持ち歩くのに便利です。MP7A1にもヒモを取り付ける穴があるんだけど、その穴がとても小さいので、パラコードなどの丈夫なヒモで輪っかを作ってその輪っかにスリングを取り付けることになる。それもワイルドな感じがして気に入ってたんだけど、せっかくゴテゴテとパーツを付けようってんだからスリングを取り付けるための専用部品をつけちゃえ。ライラクスが販売しているMP7A1専用のスリング取り付け用金具(スリングスイベル)を取り付けた。

購入前に写真を見てた時は、上面レールに取り付けるのかなと思ってたけど、届いた現物をみたらレール取り付けパーツがないことが判明。どうやって取り付けるんだろうと説明書を見たら、テイクダウンピンと上部レール取り付けネジを付属の専用ネジに取り替えて固定するんだって。3カ所でネジ止めだから思った以上にしっかりした作りなのでスリングでぶら下げてたら壊れて銃が落下、なんていう悲劇も心配ない感じでよいよい。

ドットサイト

斜めにしたガラス板に下方からレーザーで照準点を当てると、ガラス越しに見える景色の中に照準点が重なって見える。ヘッドアップディスプレイみたいな装置。

こんな感じで景色の中にレーザーが映す照準点が浮かび上がる。写真だとドットサイトの枠が邪魔な感じがするけど、実際には両目を開いて右目がドットサイトを真っ直ぐ見る位置にすると左目が見ているドットサイトに邪魔されない景色と右目が見てる赤い照準点が脳内で重なってより一層景色の中に赤い点が浮かび上がってる感が出て使いやすい。

ドットサイトには写真のような四角のものもあれば、丸いのもある。大きさもいろいろ。今回はズングリムックリを目指すので、とにかくできるだけ大型のゴロんとした見た目のドットサイトを探したよ。結果、Hartman MH1というドットサイトが一番デカそうだったので、これのレプリカ(模造品)をチョイス。中華製の安いレプリカしかなくて、ガラスの透明度が低くてちょっと鏡みたいになってしまってる(上の写真でもこっち側のスマホが写り込んでる)のはガマン。

エイミングデバイス

エイミング(目標を捉える)ための装置。目標にレーザー光線を発射して赤い点を当てる。引き金を引けばそこに弾が飛んでいくっていう映画でよくみるあの装置ね。

PEQ-15、DBAL-A2、DBAL-A4、MAWL-C1、NGALなどなどいろいろなものが出ているんだけど、ゴロンと感があって未来感もあるDBAL-A2のレプリカをチョイス。

レプリカといってもそこそこなお値段がするそこそこまともなデキのものを買ったので、電池入れればあちこちちゃんと光る。明るいところでのエイミングには映画さながらの目に見える赤色レーザーを使う。そして夜間のエイミングには赤外線暗視装置を装着することで見えるようになる暗闇を照らすための赤外線ライトと照準用の赤外線レーザーをセットで使う。

本物のDBAL-A2は日中のエイミング用の赤色レーザー、夜間のエイミング用の赤外線ライトと赤外線レーザーの3つがセットになったエイミングデバイス。でも赤外線暗視装置がないと光ってるのかどうかすらわからん赤外線ライトはおもちゃの鉄砲で遊ぶ時には役に立たないのでこの部分は普通のLEDライトに置き換わってる。

赤色レーザーと赤外線レーザーも使える。でも、レーザーは直視すると危険なのでサバゲーでは使用禁止。ライトもまぶしいと迷惑なので禁止しているサバゲーフィールドが多い。シューティングレンジ(射撃場)で使うとき以外は電池を抜いて万一にも光らないようにしておくのがいい。見た目が大事なのよ見た目が

さて、だんだんゴロンとした感じになってきましたよ。うん、うん、いい感じ。

トレーサー&マズルフラッシュ

さて、最後は今回の目玉、銃の先端にあるフラッシュハイダーを取り外して、付属のアダプターを使って14mm逆ネジに延長して、ACETECH社の「Blaster」を装着。

銃の先端に取り付ける太くて長い円筒状の物体は、実際の銃ではサイレンサー(消音器)と呼ばれるもの。筒の中に防音材を入れて銃の発射音をできるだけ小さくして目立たないようにする装置。映画で殺し屋が拳銃の先っぽにクルクルクルって取り付けて「プスっ」とかスカした音で周囲の人に気づかれないように撃って立ち去るってやつね。

もちろんエアガンにも発射音を小さくするサイレンサーがあって、わたしはスナイパーライフル(M40A5)に取り付けて悦に入ってるんだけどね。今回取り付けたこいつは全然違う。サイレンサーの立ち位置なのに

「目立つことが正義!!」

というパーツ。このBlasterには、エアガンをぶっ放した時に超目立つための2つの機能がついてる。1粒で2度美味しいアーモンドグリコですよ。アーモンドグリコ大好き!

Blaster ひとつめの機能が「トレーサー」。エアガンは、BB弾と呼ばれるプラスチック玉を圧縮空気で吹っ飛ばすオモチャなんだけど、プラスチックに蓄光塗料(夜光塗料とも言う)が練り込んである「発光BB弾」とセットで使う。

筒の内部には強力なLEDが入っていて、筒の中をBB弾が通過した瞬間にセンサーが反応してビカっと光る。その光をBB弾に練り込まれた蓄光塗料が吸収し、筒から飛び出すとBB弾は蓄光した光を放出しながら飛んでいくって仕掛け。

Blasterではないけど、同じAcetech社のAT1000というトレーサーを使った時の映像を見てくれ。

緑色の光を放つBB弾がビューンと飛んでいくさまはまるでビームライフルみたいで超かっこいい(超ダサいという人もいるけど気にしない)。小さくて白いBB弾は、どこに飛んで行ってるのか見にくい。特に老眼の私には目が追いついていかない。シューティングレンジで遠距離射撃を楽しもうとしてもどこに飛んでってるのかわかりにくいんだけど、こいつを使うと緑色の光がピューんと飛んでいくからわかりやすい・・・・といういちおうの理由もある。いや、かっこいい、ただそれだけだ。

Blaster 2つめの機能は「マズルフラッシュ」。本物の銃って火薬を爆発させて飛んでいくんだけど、火薬の燃焼炎が銃口から噴き出して明るく光ってみえるのがマズルフラッシュ。自分の位置が相手にバレてしまうため本物の銃では発射炎が目立たないようにする装置「フラッシュハイダー」が使われる。実銃だとマズルフラッシュをいかに目立たせないようにするかが重要なんだけど、いまここにあるのはオモチャだ。オモチャの銃だ。発射炎みたいな光が出た方がかっこいいと思わないか?思うだろ?思うよね。

そう、Blasterには、マズルフラッシュ再現機能も付いている。筒の内部をBB弾が通過した瞬間にセンサーが反応して前面部分に配置されてるLEDがオレンジ色にビカッと光るのだ!!

うおおおおおおおおおおお、気分が上がるぅ!! エアガンは圧縮空気を使ってBB弾を吹っ飛ばすので、BB弾と一緒に圧縮空気も前方に吹き出してる。銃口から出た空気は圧縮が解かれて急激な減圧状態(断熱膨張)になるので肉眼でははっきりわからない程度ではあるけどうっすらと霧が発生する。この霧と飛んでいくBB弾に後ろにオレンジ色のLEDの光が当たってマズルフラッシュっぽい光になる。これ、BB弾はごく普通のただのプラスチック。発光BB弾じゃないのよ。

んで、これを発光BB弾で撃つとどうなるか。BB弾自体が光るトレーサーモードと銃口付近でオレンジ色のLEDが光るマズルフラッシュモードの両方が合わさると

ウヒョー、脳みそからなんかヤバイ液がドバドバ出てくる感じ?そんな感じ?そんな感じでしょ?しょ?

スリングつけて完成

最後にスリング(肩掛けヒモ)を取り付けて完成。

銃の前と後ろの2点でぶら下げるツーポイントスリングと、これみたいに1点でぶら下げるワンポイントスリングがある。銃口部分にもスリング取り付け金具をつけて2点スリングにしようか迷ったんだけど、コンパクト銃にはワンポイントスリングだろという勝手な思い込みでこいつに決定。

MG RGM-79P パワード・ジム

RGM-79P
POWERED GM
E.F.S.F. MASS-PRODUCED MOBILE SUIT CUSTOM TYPE

ガンダムに登場する地球連邦軍側のやられメカの「ジム(RGM-79)」。テレビではまったくいいとこなし、徹底的にやられっぱなし。粗製濫造品扱い。

しかし、その後さまざまなガンダム作品が作られる中で徐々にその地位に変化が。各作品とも主人公はまあ都合上「ガンダム」に乗るとしても、主人公をサポートする仲間とかチームメンバーは一般品のジムに乗らないといけない。んでもってそれなりに活躍させないと物語として広がりが出ないわけだから、ジム大活躍ぅ!!みたいなシーンも作られるようになってきた。

でも、テレビではやられっぱなしでいいとこなしのあのジムが、外伝・スピンオフでは大活躍っていうのも落差ありすぎてちょっとどうかなあという場合には、あれですよ、ガンダム作品で定番の「カスタム機」「バリエーション機」ですね。

というわけで、アムロとシャアが戦った一年戦争では、各地でさまざまなジムのバリエーション機が開発され、活躍していた。という結論になるのは必然。まあ、オモチャ屋さんもその方が売るものが増えてうれしいし。こっちも作らなきゃいけないプラモデルが増えてうれしい・・・たぶん、うれしい、うれしいんじゃないかな。

今回作ったのは「機動戦士ガンダム 0083」というオリジナルビデオアニメに登場したジム。その名も

パワード・ジム

一年戦争が終結して3年後、まだジオン公国の独立をあきらめきれない兵士が各地に潜伏して抵抗を続けている頃に起きた大規模テロ事件を描いたのが「機動戦士ガンダム0083」。物語の冒頭で、登場するジムがこの「パワード・ジム」。旧型のジム改をベースに開発中の高機動ブースターなどを取り付けた次世代モビルスーツ開発の実験機。

背中から肩にかけてかぶさる巨大な推進器。ヒザの大型の・・・なにか。ふくらはぎや足首に増設されたヘリウムコントロールコアらしき・・・なにか。いろいろくっついててゴテゴテしてるのが実験用って感じがして好き。色も実験用って感じだしね。

2002年に発売された「ジム改」をベースに新規パーツを加えて発売されたものなので2016年発売とはいえ基本的には2002年当時のプラモデル技術になっている。20年以上前のマスターグレードってこんな感じだったよなあ。胴体や脚、腕の中はスッカスカだから関節のスキマからチラッと見える中が残念なので、関節の隙間から中が見えちゃうようなアクションポーズはやめて、直立姿勢がいい。

武器には、物語上の歴史ではこの前に出てたジム改の武器に加えて、この物語の主役機ガンダム試作1号機の足首パーツ、このあとに出てくるガンダムmk-!!が使っていたバーズーカも付属してて、モビルスーツ開発の歴史の穴を埋めてる感じがわかる。

2016年バンダイ公式サイト プレミアムバンダイ 限定品として発売


ジム祭り

地球連邦側のやられメカ「ジム」。数あるジムの中でも物語上「一年戦争」と呼ばれる時期に作らせた初期のジムたち、すなわち型式番号「RX-79」のジム。ガンプラのマスターグレードシリーズで、型式番号RGM-79「ジム」とそのバリエーション機を作っていこう。

E235系 山手線

なんだ、おい、鉄道オタクに鞍替えか?!

E235系 山手線
MaedaAkihiko / CC 表示-継承 4.0 Series-E235-0_9.jpg

取引先の知人から「業務用資料」なるものが届いた。おおぉ、なんだろう。もしかして粧工会の非公開資料とか?古い版のICIDとか?

開けてびっくり

こ、これは、貴重な資料だ。

2020年1月、中国で新型感染症が流行してるらしいとの話がちらほら出てても、日本はまだギリギリ平和だったときに開催されたイベント「JR東日本 機動戦士ガンダムスタンプラリー あなたならできるわ。」の景品。

全65駅分のスタンプを集め、東京駅に設置する特設ゴールカウンターにスタンプ帳を持っていくともらえた「全駅達成オリジナルガンプラ[1/144 RX-78-2 E235ガンダムJR東日本専用機 Ver.]」だ。スタンプラリーを完走しないと手に入らない限定品。

こ、これは、貴重な資料だ。業務用かどうかは別として。いや、業務用だ。あきらかに業務用だ。

こういうのは手をつけずに押し入れにしまっておくと、10年後にはえらい高い値段で売れるかもしれんのだが、そんなことをするために頂いたブツではないので、作ります。ありがたく作らせていただきます。

箱を開けたら2度目のびっくり。中身は超絶シンプル。

当時、イベントの案内を見た時は、ファーストグレードかスピードグレードの色変え版かなと思ってたけど、実物をみたらそのどちらでもない。いったいこれはなんだ?とネットで調べてみると、元になっているのはバンダイが「ガンプラ体験会」のようなイベントで使用している非売品だと判明。「非売品」のさらに「限定版」という貴重な資料です。

しかし、この超シンプルなランナー2枚でいったいどんなガンダムができあがるんだ?

RX-78-2 E235
GUNDAM JR-EAST Ver.

さすが、ガンプラ組立体験会(60分)で使用するために作られただけあってほんとに簡単に出来上がった。サクサクっと組み立てて、チャチャっと墨入れして40分くらいでこの状態。

まじかよ、カッコいいじゃん。あっという間にこれが作れてしまう。バンダイ脅威のメカニズムだ。

短時間で組み立てられるように極限まで簡素化されたパーツでありながら、各関節の可動も最低限確保されていてる。特に肩周りのパーツ構成は感動もの。ぱっと見ではかなり動きそうに見えるけど肩アーマーと肩関節ブロックが一体成形になっててまったく動かない。動かないんだけど、胴体側のボールジョイントと上下スイングを兼ねた部品に、上腕と肩をつなぐ回転軸の部品、この2つだけで十分楽しめる可動域ができてる。うまいこと考えたなあと感動。

付属の「E235系」「JR東日本」のシールを貼って、いつも通りつや消しスプレーをプシューっとひと吹きで、完成。総時間は乾燥時間込みで1時間半。