MG MS-06K ザク・キャノン [Ver.2.0]

MS-06K
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON MIDDLE-RANGE SUPPORT MOBILE SUIT

DSC09771-pザクですよ、またしてもザクですよ。いったいぜんたい何体のザクが発売されてるんでしょうか。心の広い私でもいい加減飽きてきませんよ、ええ、まったく飽きません。そりゃあきまへんな。チャンチャン。

本日のザクはMS-06K。中距離砲撃支援型のザクです。まあ大砲背負ってるから強そうでしょ、ということです。例のごとくテレビには登場しなかったけどきっとこんなモビルスーツもいたはずというヲタクの強い妄想と幻想によって生み出されたモビルスーツ・バリエーション企画からのプラモ化です。

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しかしこのデザインはちょっと不満。私がまだ子どもだった1980年代前半の第1次ガンプラブームの頃にデザインされたモビルスーツ。まさかその後30年以上にも渡って親しまれていくアニメになるとは思ってなかったろうし、架空の設定を楽しむなんてことも少なかっただろうから、今の時代になって振り返ってみるとなんでこんなデザインにしたんだ?っていう点が目立つのが悲しい。

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なにが悲しいって、大砲はいいんですよ、大砲は。そりゃこの程度の細っちい筒で中距離砲撃とか自慢されてもね、お前が手に持ってるそのバズーカーの方がよっぽどスゴそうなんだけど・・・いや、いいんです、男の子のロマンですから、背中に大砲付けてるロボットは。ボクが突っ込みたいのはもっと細かいところ。ええ、チマチマと細かい男なんですよ、ボクは。

たぶん子どもたちが列をつくって買い求めたガンプラですから、その人気の中心にあった「ガンダム」のデザインに影響を受けちゃってる感じがにじみ出てるのが悲しい。頭頂部にトサカ状のメインカメラ、口の部分が赤い、胸部にエアインテーク風のスリット、角張った形状の太もも、縦に長いヒザパッド・・・・これはガンダムのデザイン上の記号になってる。ジオンのモビルスーツなのに、ザクなのに・・・・・ガンダムらしさの記号がザクの中に混ざってしまってる。しかも、ザクらしさの象徴の動力パイプが、顔に、ない! こ、これをザクと呼んでいいのか?! ああっ、残念。いまどきのメカデザイナーなら物語内での歴史や設定からムリのない時間軸のつながりに気を配ったデザインをするんだろうけど。なにしろ30年前だからな。

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でも・・・・いいんです! ザク好きだから。ヒザパッドなんて、通常のザクのヒザパッドの上に特製ヒザパッドをかぶせてます!とか独自解釈を組み込んでなんとかザクらしさを取り戻そうとした新解釈が涙ぐましい。

【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。