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MG MS-06R-2 高機動型ザクII (後期型) ジョニーライデン専用機 [Ver.2.0]

MS-06R-2
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON J.RIDDEN’S CUSTOMIZE MOBILE SUIT

 ザクですよ、ザク。ザクがいないガンダムなんて、クリープのないコーヒーみたいなもんだ。とブラックコーヒー派の私が言ってますが、説得力ないですか?ないですね。

 1980年代ガンプラブーム華やかなりしころ。TVに登場したモビルスーツをほとんどプラモデル化してしまったため新製品を投入できないという問題が発生。出せば売れるのに出すものがない。そこで模型雑誌などで流行っていた試作型や改造型といった勝手設定を借用することで新たなモビルスーツをプラモデルとして商品化した。これが「モビルスーツバリエーション(MSV)」の始まりだそうだ。

 高機動型ザクIIもそんなMSVから生まれたモビルスーツのひとつにして最も有名なものといえる。TVに登場していた普通のザク(F型)をもとに宇宙空間での性能向上を目的に開発された改良機という設定。R型と総称され、RP型、R-1型、R-1A型、R-2P型、R-2型などが設定されている。

 さて、その高機動型ザクIIの最終モデルであるR-2型。生産されたのはわずか4機。今回紹介するのはそのうちの1機でジョニー・ライデン少佐に引き渡されたもの。つまり『高機動型ザクII(MS-06R-2)ジョニーライデン専用機』ということになる。

 だいたいにしてこのジョニー・ライデンもMSV用に設定された人物で、いまだにどの映像作品にも登場してない(はず)(ゲームではいまや常連さんだけど)。機体を真っ赤に塗装することが好きで「深紅の稲妻」との異名を持つジョニー・ライデン。赤と言えば赤い彗星のシャアじゃねえのか?と思うが、ジョニー・ライデン専用機の赤っぷりに比べたらシャア専用ザクなんてピンク色だったりする。桃色の彗星シャア(笑)。ちょっと並べてみようか。

 全身真っ赤っかというメリハリのなさそうな色彩だけど、左肩スパイクの黄色と一本角の根元の黒がアクセントになってそれなりに見栄えのする状態ではある。付属のバズーカ砲はR-1やR-1A型に付属しているジャイアント・バズーカよりもさらに一回り大きいジャイアントバズーカ。ザクの身長より長い。当たったら痛そう。

MG MS-06F ザクII [ver.2.0]

MS-06F
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON PRODUCTIVE MOBILE SUIT

ザクですよ、ザク。ザクがいないガンダムなんて、焙じてないほうじ茶みたいなもんだ。と玄米茶好きの私が言ってますが、説得力ないですか?ないですね。

ノーマルなザク。何の変哲もないフツーのザクです。いいですねえ、ザクは。いつまで見てても飽きない。やわらかな曲線を多用したシンプルなデザインが兵器というより兵士という感じを際立たせてくれる。この人型な感じが魅力なんだろうな、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンのメカデザインの魅力も同じかも。赤、青、黄色といかにもヒーローロボットな色彩のガンダムと比べて、緑のモノトーンというのもグッとくるね。大人だなあ、オレ。

宇宙居住者に実質的な参政権が与えられていない状況に対する人々の不満を糾合したザビ家がジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対して挑んだ独立戦争。圧倒的な国力の差を埋めたのが電子偵察機器を無力化できるミノフスキー粒子の活用とミノフスキー粒子下での戦闘を前提とした兵器「モビルスーツ」の開発。MS-01から始まった開発はMS-05(ザクI、旧ザク)で実戦可能なものになり、続くMS-06(ザクII)は大量生産されジオン独立戦争の主力兵器となった。・・・・とかなんとか言っても、しょせんはやられメカ。TVじゃボカスカやられてた。TV放映当時は単なるヤラレメカだったけど、その後のガンダムブームの中で「兵器」としてのザクは評価が高まって、今では1年戦争を通じて活躍し続けた優秀な設計の機体ってことになってる。

宇宙で戦ってたザクはF型、地上で戦ってたザクはJ型というのが公式設定になってる。そんな設定はテレビや映画が作られた当時はなかったので映像上は同じだけど、その後のゲームや新作アニメでは両者が別々にデザインされている。ガンプラのザクも最近は公式設定に準じて別々にデザインされている。その違いを見てみよう。緑色が宇宙用(F型)、茶色が地上用(J型)。正面から見た感じはあまり違いはないけど、背中のランドセルを見るとF型は上面に姿勢制御用の小型バーニアがあって、主推進装置も大型のバーニアになってる。またF型は足首周辺にも姿勢制御用の小型バーニアがある。J型はランドセルにも脚部にも姿勢制御用小型バーニアがないし、主推進装置も比較的小振りなバーニアになってる。

マスターグレード ザクII ver.2.0は見た目のデザインからは想像できないほどに関節がよく動く。肘や膝はほぼ180°曲がるし、スカート部分の側面装甲が足の動きに応じて背面側へスライドする機構のおかげで股関節の可動範囲も恐ろしく広い。肩関節には引き出し機構があるので気合いの入ったパンチのような肩を入れたポーズやマシンガンの両手持ち構えなんかもまったく問題なし。人間以上に関節が軟らかいかも。だからテレビに出てきた軟体動物かお前は!みたいなあり得ないようなシーンでも再現可能。なんとこのプラモデルにはTV第1話で衝撃的な登場を果たしたザクが偵察のためにスペースコロニーに侵入する時に回したハッチ開閉用のダイアル部品が付属するのだ。なんと芸の細かいサービスでしょう。これでコロニー侵入シーンが再現できるのだ。さっそくやってみた。





【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。

MG MS-06J ザクII [Ver.2.0]

MS-06J
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON MASS PRODUCTIVE MOBILE SUIT

 ザクですよ、ザク。ザクがいないガンダムなんて、クリープのないコーヒーみたいなもんだ。とブラックコーヒー派の私が言ってますが、説得力ないですか?ないですね。ザクさん・・・好きです(沖電気TVCM菅野美穂風に)。

 今回は極めてノーマルな「J型」です。TVや映画に出てきた普通のザクです。正確に言うと地球上で戦ってたザクです(宇宙で戦ってたのはF型)。でもJ型はすでにアフリカ戦線仕様(J型の色違いバージョン)というやつを作ってある。さらに今後の作成予定として白いJ型(ホワイトオーガ専用ザク)も控えている。ただの色違いを3機も作るというもなんだなあと思ったわけです。それでふと思い出したのがずいぶん昔にモデルグラフィックスという模型雑誌の表紙を飾ったザク。マスターグレードザクII[ver.2.0]の発売に合わせて紹介されてた作例です。これがすごいカッコいい。

 マスターグレードシリーズは内部構造もそれなりに作られているプラモデル。「そんな部分、組み立て終わったら絶対見えないよ」という部分までいろいろと作る。作例ではそれを利用して外装の一部を切り取って内部構造が見えるというカットモデルに仕上げてある。その昔「メカニック・モデル」という1/72シャア専用ザクやガンダムに心奪われたメカ好きの少年心をわしづかみ。

 作例では「左肩」「すね」「足首カバー」の外装部品を真ん中からキレイに切って断面を赤で塗ってちゃんとカットモデルになってる。私はめんどくさがり屋の軟弱者なのでもっと簡単に「一部の外装部品を組み立てない」という偽カットモデルでやってみることにした。マスターグレードは外装の部品もそれっぽくなるように細かく分割されている。そこで右肩装甲、左肩スパイク装甲、左上腕内側装甲、左下腕内側装甲、左胸部装甲、左胸部コクピットハッチ、背部ランドセル装甲、腹部装甲、左前部スカート、左太もも前部装甲、左スネ装甲、左ふくらはぎ内側装甲、左足の甲装甲の13カ所の部品を取り付けないことでナンチャってカットモデルにしてみた。

 内部構造の部品はほとんどがグレーのABS樹脂なんだけど、それじゃさみしいので作例を見ながらフレーム部材っぽい部分をガンダムマーカーホワイトで塗り塗り。他には細かいところでシリンダーの受け側の筒をガンダムマーカーレッド。パイプやタンクっぽい部分にガンダムマーカーゴールドをちょっと。あとは余ってたデカール類を適当にペタペタ。最後は墨入れして、仕上げにつや消しトップコートをプシュー。おおっできたできた。

 内部構造も組み立てるマスターグレードだからこそできた簡単カットモデル。なにしろ組み立てるのを途中でやめちゃうというお手軽。お手軽なのにカッコいい。ザクさん・・・ずーっと好きです(沖電気TVCM菅野美穂風に)。

【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。