・DVDドライブなし
・LANポートなし
・オーディオ入力なし
・USBポートは1つだけ
モバイル時に使用頻度が低いパーツを徹底的に排除して必要な時は外付け機器を活用してねというスタンスで驚きの薄さと軽さと美しさを実現した「MacBook Air」。登場した時はちょっとした衝撃だった。
ところで、iPadを1週間ほど使ってみて近い将来MacBook Airとバッティングする可能性を感じました。使用頻度が低いパーツをバッサリと排除して薄く軽く美しくを実現したMacBook Airが次の進化としてキーボードも排除したらそれってiPadじゃんと思ったんです。なんていうか「ノートパソコンの液晶部分だけを持ち歩く感覚」といったら伝わるでしょうか。モバイル時にキーボードなんて頻繁には使わないから必要なときに画面に表示して使わないときは消えればいいじゃん。どうしても物理的キーボードが必要なときは外付けキーボードもあるのでお好みでどうぞ。
今はパソコンと呼ぶにはまだまだ非力なiPadだけど、これから1、2年でもっともっと高性能なCPUを搭載して『キーボードがないMacBook』になるんじゃなかろうか。ということで試しにiPadにBluetoothキーボードを接続してちょっとした文章を入力してみた。
↓iPadと無線キーボードを使ったノートパソコンみたいなもの動画(クリックすると再生)
多少操作にクセがあるもののすこぶる調子がいい。ちなみに無線キーボードだとiPadの座りが悪いのでiPadを立てかけられるDockコネクタ付き専用キーボードもある。
iPad専用なので他に流用がきかないことと、iPad縦置き限定になってしまうところが残念だけど、キーボード脱着式ノートパソコンみたいになる。
ちょっと重さを比べてみよう。iPad Wi-Fiはアップルの資料によると680g、無線キーボードは我が家の台所で量ったら318g(電池込み)だったので合計998g。一方のMacBook Airはアップルの資料では1360g。つまりiPadと無線キーボードをセットで持ち歩いてもMacBook Airより2割以上軽くなる。
さらに値段を比べてみよう。iPad Wi-Fiの最上位モデルが68,800円、無線キーボードが6,800円で合計75,600円。一方のMacBook Airは最下位モデルでも148,800円もする。
今後数年でiPadの性能が向上し、アプリがそろってくれば外出用パソコンとして十分な機能を発揮してくれるんじゃないだろか。あ、それって要するに「ネットブック」か。巨大iPod touchに7万円というのはどうかと思うけどネットブックと考えれば7万円は悪くない。ジョブスは「ネットブックなんてノートパソコンのデキソコナイのどこがいいんだ?」みたいなことを言ってネットブック市場参入を否定してるらしいけど、まあそれは文字通りノートパソコンを劣化させる方向は面白くないと言ってるだけで、iPod touchを進化させる方向としてのネットブックならありだと思ってるんじゃなかろうか。