帝国データバンク調査取材

 新規取引先の信用力や、既存取引先の継続性などを調べたいときに帝国データバンクの情報はよく使われる。もし帝国データバンクに情報がない場合は帝国データバンクの社員自らが直接その企業を訪問して調査取材を行なう。先日帝国データバンクの社員を名乗る男から調査取材させてほしいという電話があった。ウチが?とりあえずこっちにくる日時を決めて連絡先を確認して電話を切る。教えてもらった連絡先は無視して、ネットで帝国データバンクの電話番号を調べてコッチから電話。さっき電話をかけてきた人を呼んでもらって実在を確認。ウソじゃないこと確認終了。

 ふーん、ホントにウチの会社の信用力を調べたいと思ってる会社があるんだ・・・どこだろう? 調査されるってことはコッチが支払側で、調査依頼した方の会社が物品・サービス提供側ってことだろうな、たぶん。もともと数少ない取引先の中でコッチが買掛になってるのなんて数社。それも最近ウチが買掛になった会社といえば1社しか思いつかない。うーん、でも3万円くらいの取引なんだよな。この取引をウチに踏み倒されるより帝国データバンクに調査費払う方が何倍も高くつくんじゃないのか? うーん、違う会社かなあ。まあいいや。

 それで、調査員が来たよ。何を調査するんだろうとドキドキワクワク。やましいことはないから聞かれたことは何でも教えちゃうよ。聞かれてないことまで教えちゃうよ。とりあえず会社案内(A4で1枚)と過去数年分の決算書は用意した。ちょうだいって言われたらあげちゃうよ。さあどんどん聞いて。

 いろいろ厳しいこと聞かれるかと思ったけど、終始和やかに。主な事業内容と売上構成比率。事業のきっかけ。会社設立までのいきさつ。今後の展望。競合サービスに対する優位点。などなど会社の隅から隅までインタビュー風に聞き出してくれる。こっちはオシャベリ好きなので放っておいてもベラベラしゃべる。それを「なるほど」「そうなんですか」と聞き手にまわってくれている。それでいて手元はカリカリとメモを取りまくってる。や、やり手だな、おぬし。お茶を飲みながら2時間近くお話。

 最後は自慢のガンプラショーケースをご覧いただいてからお帰りいただきました(ホホホホ・・・)。

 それにしてもどこの会社が調査依頼したんだろう。どこからの調査依頼なのかは先入観を持たせないために帝国データバンクの調査員自身にも知らされてないらしい。でも帝国データバンクの調査取材の料金は決して安いものではないので、きっと御社にとって大きい仕事につながる前触れですよ、きっと、とかこれまたおだてるのがウマい帝国データバンクの調査員。

 ということで全国の化粧品会社のみなさま。安心して仕事ください。