MG MS-06R-2P 高機動型ザクII (後期試作型) [Ver.2.0]

MS-06R-1
ZAKU II

はい、ザクです、ザク。ザクのいないガンダムなんて・・・あ、もういいですか?

ガンプラブームに乗じて作られた「TVには出てこなかったけど、実はこんなモビルスーツもいたんです」という企画「モビルスーツバリエーション(MSV)」。その中でも群を抜いて有名な機体が高機動型ザクII。TVに出ていたザクの高性能タイプです。型式ではR型と呼ばれてます。

ひとくちにR型といってもその中にはさらに細かいバリエーションがあって以下の5タイプが有名(・・・・・有名か?)。

MS-06RP(R型の試作機)
MS-06R-1(初期R型)
MS-06R-1A(初期R型のちょこっと改良版)
MS-06R-2P(後期R型の試作機)
MS-06R-2(後期R型)

まあ30年近く前の話なんで、テキトーに「カッコイイザクいっぱい書いてみましたぁ」ででっち上げた微妙にデザイン違いの高機動型ザクを初期型だの改良型だの試作型だのと後付けの後付けで設定しただけってのが実際のところなんじゃないだろか。超適当。

さて、この中で今回作ったのは後期R型の試作機「MS-06R-2P」です。推進装置の大型化によって高機動化に成功した初期R型(R-1型)をさらに高出力化してビーム兵器も運用できるように・・・と検討したのが後期R型。大出力を必要とするビーム兵器にエネルギーを供給できるように胸部のジェネレータを大型化したもののザクの基本設計では改良にも限度がありビーム兵器を運用できるほどの出力が出せないことがこの試作機で明らかとなったため結局、後期R型の開発は脚部推進装置のさらなる高出力化のみという形で決着した・・・・・という設定。ちなみにザクを基本にした設計ではビーム兵器はムリとわかった結果、一から設計し直して作られたのが「ゲルググ」・・・・・という後付け設定。

町の模型屋さん(プロショップ)でしか売ってない限定品「MG MS-06R-1 高機動型ザクII (ア・バオア・クー防衛隊機) [ver.2.0]」をベースにして作りました。この商品は箱に「R-1型」と書いてあるものの、箱を開けると中にはR-1A型やR-2型などこれまでに発売されたR型シリーズの部品が全部入ってるのでお好みでR-1、R-1A、R-2型のどれでも組み立てられるし、説明書を無視して好きな部品を組み合わせればオリジナルな高機動型ザクIIだって作れるという、モビルスーツ大好き中年の心をわしづかみの大盤振る舞いな商品だ。さらに、さらに、説明書にはR-2型の部品の一部を改造してR-2P型を作る方法まで紹介されている。そうだ、せっかくだからR-2P型を作ろう!

R-2P型は大型化した胸部が特徴なんだけど、ここだけは既存の部品をもとにボリュームアップの改造が必要。しかしこんな小さな部品ひとつのためにパテやら塗料やら道具をいくつか買いそろえるのもなあ・・・どうしようかな・・・とか2日ほど考えた末お金で解決することにした。「プラモデルの製作代行」という商売がある。本来は組み立てから塗装仕上げまで全部お任せして超カッコいいプラモデルを作ってもらうもんなんだが、なんと「ザクの胸部部品をカッコよくボリュームアップする」という依頼をした。「部品だけを製作代行ですか? 送料とか考えるとかなり割高になりますよ?」「いいの、いいの。申し訳ないけど胸部部品のボリュームアップだけお願い!」


ということで、ザクの胸部部品の改造だけを依頼した。代行屋さん、ありがとう。届いた部品をみて、さすが商売でプラモデル作ってるだけあって上手に改造するもんだと感心した。

届いた部品を使ってあとはいつも通り。パチパチ組み立てて、墨入れ、シールを貼って、最後につや消しスプレーをプシュー。で、完成。

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もうちょっと胸部の張り出しを強調してもらってもよかったかなぁ。うーん、まあOKでしょう。いい感じ、いい感じ。

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ガンプラの写真をいくつか撮ってて感じたんだけど、ガンダム系って斜め上から撮った方がカッコいいことが多いけど、ザクって斜め下から見上げる感じで撮った方がカッコいいと思う。

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【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。