iPod修理

 2005年に買って3年ほど使い、その後カミさんがちょっと使って、息子がそこそこ使って、今は第四の人生を娘とともに過ごしている第5世代iPod(通称:iPod video)。もう長いこと使っているのでバッテリーはほぼ死んでいる。満充電からでも1時間ももたない。でも持ち歩くわけじゃなくて部屋で聞いてるだけなのでUSB電源アダプターを使って常にコンセントに差し込んだまま使ってる。

 写真は修理済みなんだけど、実は液晶に太い黒い横線が何本か入ってた。液晶に衝撃を加えると起きやすい故障で、たぶん寝ている時に肘鉄でも食らわせたんじゃなかろうか。娘が悲しそうな顔をしているので修理することにした。アップル社の修理費用は修理の難易度にかかわらず基本的に固定金額制でiPod 30GB(ビデオ対応第五世代)は15,800円。これでほとんどの場合は修理という名のものとに新品が送られてくる。要するに壊しちゃった人は現品と引き換えに半額で新品を差し上げますということ。ニンテンドーDSの修理とほぼ同じ方式。精密電子機器は苦労して故障箇所を特定できる人材や修理機材を用意するよりも新品交換して右から左へ流した方が安上がりなんだろうな。

 うーんそれにしても微妙な金額だな。新品と交換してくれるというオマケ付きとはいえ、15,800円だとiPod nanoが買える。

 ということで自力で修理をすることにした。「iPodパーツショップ(http://ipod.shop-pro.jp/)」で部品を探すとiPod 第5世代用の液晶パネルが2,700円。どうせ分解するんだからついでにバッテリーも交換しちゃおう。バッテリーが1,300円。これに送料700円で合計4,700円。

 1週間ほどで部品到着。さっそくiPodの開腹手術開始。iPodはネジ穴などという不粋なものが表面に出てこない嵌め殺しで作られている。これがデザイン面でのとてつもない美しさを醸し出しているんだが、分解するとなるとスゲー大変。裏面のステンレスカバーと表面のプラパーツのすき間にギターのピックや小型マイナスドライバーを差し込んでステンレスパーツを外側に広げるような感じで内部のツメを一カ所ずつ外していく。片面が外し終わればあとはガバっと外せる。しかし硬い硬い。初めてやるんで力の入れ具合もわからないし、だいだいにして嵌め殺しのツメがどこにあるのか見えないのでどのあたりの金属パーツをひろげたらツメが外せるのかもわからん。15分くらい悪戦苦闘の末やっと外れた。

 写真を撮りながらやろうと思ってたけどすでにこの時点で脳内が汗だらけ。すっかり忘れたよ。ということでYoutubeで同じように分解した動画を見つけたので差し込んでおく。

 この動画の人はバッテリーケーブルを無理矢理引っこ抜いてるが、あれはストッパーが付いているからストッパーを外せば自然とケーブルは抜けるようになっている。

 カバーが外れてしまえば動画のとおりあとはラクチん。両面テープで取り付けてあるバッテリーを交換。かなり使い込んだからバッテリーが少々膨らんでいた。小さなネジ類を外しながら内部に侵入して液晶も交換。バラした部品を組み立て直したら裏ブタをはめ殺す前に起動確認。問題なく動作することを確認してからステンレスカバーをパチッとやって修理完了。