音楽ホール”こだち”紹介(1)

音楽ホール"こだち"

音楽ホール”こだち”

さて、いよいよ完成が近づいてきてテンション上がりまくってるオレの今日この頃ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。今日はできたてのホール内部を自慢げに、さらに自慢げに、そしてチョー自慢げに紹介するよ。オマエの自慢話なんぞ読みたくないニョという方はいますぐ読み飛ばしてね。

wall

ホールの壁は[板|吸音材|板|吸音材|板|吸音材|板]という3層構造で厚さが22cmある。このため芯-芯の寸法だと24畳なんだけど内寸は4.2m×8.1mで約21畳。せっかくの広さがもったいないがご近所に迷惑かけないためには防音処理をケチってはならんのだ。壁を3層も作ってるんで「24畳の部屋を3つ作ってるようなもんですよ。いやぁ大変、大変」と工務店の社長がピクピクしてた。

height

写っている人工観葉植物の樹高が180cm。これを基準に見てもらうとわかりやすい。天井高は約3.6mもある。この広さとこの天井高を木造で作るために柱と梁は通常より太いものを使ってる。「こんな太い柱で家建てるの久しぶりですよぉ」と工務店の社長がニコニコしてた。しかもちょっとでも天井を高くするため床下をなくしてベタ基礎の上に直接床を作ってる。周りの部屋より床が低いので初めてのお客さんは落下しないように注意が必要(ひな壇を作った方がいいかな・・・)。

floor

音楽用なので外への遮音だけでなく室内の響きも重要。これは最内壁に使う吸音パネルと遮音パネルの比率やクロスの材質で大きく変わる(らしい)。ホールの防音音響設計は工事担当の工務店に加えて別の音響設計の会社にお願いした(しかも当初お願いしてた音響設計の会社が満足いく提案を出してくれなかったので手切れ金払って別の会社に変えたといういわくつき)。周波数ごとのライブ/デッドの調整を何度もシミュレーションしてだいぶ手間をかけてたものの、しょせんはシミュレーション。最終的にはちゃんとお客さんを入れてサロンコンサートを開催してみないとわかんないので、いまだにドキドキ。

hall

誰もいない状態でピアノ弾いた感じだとちょっとライブな気がしたけど、お客さんが入るとどんな感じになるか。こけら落とし後に調整が必要になるかも。えらく手間がかかったぶんカミさんは満足してる。ちなみにオレは借金が増えてガクブルだ。

(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

ガクブルとは言っても頼んだのはいつもの工務店。いつもの工務店と言っても通じないとは思うけど、いま住んでる家を建ててくれた地元の工務店。僕が素人なりにいろいろ勉強してけっこう煮詰めた内容で「こういう風にしたいんだけど」って相談しても、斜め上の提案でこっちが考えているよりもはるかに安くてしかもこっちが思ってるよりはるかにいいものを作ってくれる今どき珍しい素敵な工務店さん。家のことは全部ここにお願いしてる。雇ってる職人さんもみんな腕のたついい人ばかりでね。相当にイレギュラーで大がかりな工事にも関わらず、いつも通りにこちらの想像の斜め上を行くいい仕事をしてくれて助かったわ。別の工務店だったら建たなかったな、たぶん。