iPhoneを買う理由が見つからない・・・

 Jail BreakというソフトでSIMロックを解除するか、SIMロックという制度がない国でiPhoneを買ってくれば自分のケータイに刺さってるFOMAカードを差し替えるだけでドコモでもiPhoneが使えるって話は前に書いた。もう10年もドコモだし、家族や親もドコモの家族割だし、いまさらソフトバンクに乗り換えるメリットがコレッポッチもない中で、iPhoneが欲しい・・・・・。そんなボクにとってこれはすばらしいことだ! さっそく香港でiPhoneを買うのだ!と思ったんだけど・・・・・いろいろ考えると難しいんだよな。

ドコモ vs iPhone vs iPod touch(+Pocket WiFi)
ドコモ vs iPhone vs iPod touch(+Pocket WiFi)

 まずデータ通信環境というと、定額データ通信のパケホーダイダブルを契約するのは必須。それでもiPhoneは「PCでの接続」という扱いになるので上限額がなんと13,650円になる。パケホーダイダブルはいわゆるダブル定額制で下限が390円/月なんだが、それは月間通信量が0.5MBまで。こんなデータ量なんてあっという間に消費する。そこから1パケットあたり0.084円で料金が駆け上がっていって月間のデータ量が7MBを超えたあたりで5000円に到達。そしてたった14MBのデータを通信しただけで1万円に到達してしまう。14MBなんてちょっとしたホームページをちょこちょこ見たらあっという間だ。アホみたいに高い。恐ろしくてドコモのパケホーダイでiPhoneなんて使えない。

 ちなみに私がデータ通信に使っているイー・モバイルの契約はデータ量1GBまで月額2580円、1GB以上になると料金が増えてまた5,580円で一定になるダブル定額方式。これまでイーモバイルを2年間使った記録をみると月間の通信量はおおむね800MB前後(主にノートパソコンをつないで利用)。1GBを超えたことは2、3回しかないのでほぼ毎月2580円。もし仮に最大料金まで通信してしまっても5580円(ここまでいったことがない)。データ通信環境でいえば、現状のiPod touch + Pocket WiFiの組み合せが圧倒的にコストパフォーマンスが高い。

 となるとiPhoneのメリットは「音声通話とGPS」ということになる。ケータイとiPod touchをiPhoneでひとつにまとめられるが、最大の問題は「おサイフケータイ」。suicaとEdyを使ってるんだけど、これがすこぶる便利。もうおサイフケータイなしでは考えられないほど自分の生活に密着している。しかしiPhoneにはsuicaもEdyもない。suicaだけならiPhoneの裏面にオートチャージ付きsuicaを貼付けて「なんちゃっておサイフケータイ」にしてしまうという妥協案もないことはないんだが、Edyも使ってるんだよ。ICカードの2枚重ねは読み取りエラーが出やすくなるし、ケータイ画面でどこにいてもsuicaとEdyにチャージできるというメリットは捨てがたい。

 んー、おサイフケータイの便利さを失うわけにはいかないとなると、ドコモのケータイ端末は使い続けなきゃならない。ということは必然的にiPhoneの音声通話は使わなくていいってことになる。データ通信専用ってことならiPod touch + PocketWiFiで十分対応できる・・・・・。

 GPSか?GPSか?GPSだけじゃiPhoneを買う理由には弱すぎるなあ。