17年間ありがとう。お世話になりました。やむを得ぬ事情により、解約しました。
だって、高いんだもん。
「付和雷同」「長い物にはグルグルに巻かれろ」が私の信条なので、固定電話は電電公社の時代からNTT、携帯電話はPHSの時代からドコモ、電気はいまも東電だし、ガスはいまも東京ガス。東京ガスで電気の契約はしないし、ドコモで光コラボ契約はしない。
そんな私がとうとう18年目にしてドコモ解約。いろいろ計算した結果、いわゆる格安SIMと呼ばれる通信回線へMNP転出(携帯電話番号移動)しました。
さて、例のごとく今からどんな計算の結果でどうして短いものに巻かれるという結論に達したのかを延々と自慢げに語るので、どうでもいいという人&オタクっぽいIT用語にはついていける気がしないという人はここまで。お読みいただきありがとうございました。いつになるかわからない次回の書き込みをお楽しみにぃ。
さて、どうでもいい他人様のご家庭の通信費の皮算用をのぞいてみたいという奇特な方は続きをどうぞ。
【家族構成】父(私)、母(妻)、息子(高3)、娘(中3)
第1章:解約前の状況
家族4人の携帯端末による通話/通信費の合計約7,427円/月(6ヶ月平均)
俺とカミさんはふたりとも通話にはドコモのFOMA契約のガラケー。一番安い「タイプSSバリュー」これに「ファミ割MAX50」で基本料金半額&家族間通話無料。ほとんど待ち受けなので通話料はだいたい無料通話分をちょっとはみだす程度。メール用のiモード契約とかユニバーサルサービス料とかいれても通話料はふたり合計で月平均3,540円。ガラケー万歳!!
ネット見たりメールしたりLINEやったり乗り換え案内調べたり地図見たりYouTube見たりといったいわゆるデータ通信は、IIJmio(いわゆる格安SIM)のデータ通信専用契約(ファミリープラン)。ファミリープランというのは契約人数の合計で月間12GBまで使える。SIMカードを4枚もらって、家族4人がそれぞれのSIMフリースマホに挿して使ってる。
子ども2人の通話はどうしてるかっていうと、音質保証がないデータ通信を使った通話にしている。
息子はNTTコミュニケーションズの050Plus(いわゆるIP電話)。IP電話はデータ通信を使ってるものの「電話番号」が設定されるので、普通の携帯電話や固定電話に受発信できるのが利点。混雑している場所での音質が悪くなることと、110番とか緊急通報できないのが難点。月額基本料324円+通話料(固定電話へは3分10円、携帯電話へは1分20円)。しゃべった分だけ払う従量制なんだが、息子のIP電話の請求はほとんど月額基本料金に張り付いたまま(つまりほとんど通話してない)。LINEとかメールとかで用が足りてるらしい。いまどきのコミュニケーションは通信なんだねってことを実感。
娘はアップルのFaceTime。これは古い人なら「Skype(スカイプ)」、いまどきの人には「LINE通話」みたいなものと言えばわかりやすいかな。アップル社のApple IDを持っている人同士がデータ通信回線を使ってお話しできる仕組み。家族全員Apple IDを持ってるんでOK。中学生の娘は家族以外と話す必要がないのでIP電話すらいらないということで。ていうか家族以外と携帯電話でペラペラしゃべるとか百万年早えし>娘。
まとめると、解約前の状況は
- 俺とカミさんは、通話用ガラケーと通信用格安SIMの2台持ち
- 息子と娘は、通信用の格安SIMで、通話はデータ回線使ったIP電話またはFaceTime
- これで家族4人全部あわせて月額7,427円
これでも世間的には通信費を安くできていると思う。ポイントは俺もカミさんも携帯電話でほとんど発信しない(ほぼ待ち受け)こと。そのため、話した分だけ通話料が発生するガラケー契約がとても有効に機能している。なにしろ月額934円で無料通話が1,000円分。これを超えることがほとんどないんだから。
第2章:FOMAの終焉
ところが、FOMA端末の生産は終了している。
私と妻が使ってるガラケーはだいぶ古く、あちこち傷だらけどころか欠けてたりするし、液晶も端っこの方から徐々に劣化して見にくくなってきてる。しかし故障したら修理はできず、買い換えたくてもFOMA端末はもう売ってない。となると、
- ガラケー契約(FOMA契約)を終了して、スマホ契約(Xi契約)に変更する
- 中古のガラケー(FOMA端末)を買って2台持ちを続ける
の二択になる。中古のガラケーといっても結構な値段するんだよ。いま使ってるガラケーと同程度の性能で、バッテリー状態がそこそこ良好な良品となると下手すりゃ新品のiPhone買えちゃうくらいする。そうまでして2台持ちを続けるかどうか・・・いよいよガラケーともおさらばしなければならないか。
そこで、ドコモショップに行って「FOMA契約のタイプバリューSSで十分間に合っているくらい発信が少ない(ほとんど待ち受けの)俺とカミさんが、Xi契約になったときに一番安く済む契約はどれでいくらになるか」を聞いてみた。
第3章:ドコモ高ぇ
まず、ドコモの基本は「音声プラン+通信プラン」の組み合わせ。ガラケー時代の使い方を考えると音声も通信も最小最安プランの組み合わせを考えたいところ。ところがドコモのスマホ契約だと、データ通信契約が最安でも月額7,000円(シェアパック5 +シェアオプション)もかかるというのが最大の難関。この時点ですでにかなり高い。
私と妻で合計月間5GBがもっとも安いデータ通信プランということは、いままでのように通話はドコモ、通信は格安SIMという2台持ちは無意味で「通話も通信もドコモにまとめる」ことを考えざるを得ない。そして、親2人がドコモ、子ども2人は格安SIMでは高くなるのは目に見えてるので、やるなら家族4人まるごとドコモにまとめるのが一番安く済むという。そこで「通話はほぼ待ち受け&データ通信は家族4人で合計10GB」という現在の状況に合致するプランを出してもらったところ
いや、高いわ。まったく発信しなくても月額16,380円! 実際には少しは発信もあるから通話料考えると家族4人でだいたい月に18,000円くらいかかるってことか・・・。
高い、高いよぉ
ドコモの携帯電話使ってる家庭って、月に2万円近い金額払ってるってことなの?
第4章:格安SIMにまとめたら?
格安SIMのIIJにも音声回線を追加するプランがある。そこでさっきと同じ条件「通話はほぼ待ち受け&データ通信は家族4人で合計10GB」という条件でIIJのプランを計算してみたところ
あれ?! もしかして、もしかしなくても、Xi契約どころかガラケーと格安SIMスマホの2台持ちよりも安い? 実際には通話料がかかるけど、いままでの実績からすると私と妻で月に2,500円分もの発信をすることはあまりないだろう。
家族4人ドコモにまとめるより安くなるとは思ってたけど、まさかガラケーとの2台持ちより安くなりそうとは・・・・気づかなかった。もっと早く気づいていれば、ボロボロのガラケーを使い続けなくてもよかったのに。
第5章:ドコモ解約、IIJにおまとめ
ということで、今年の1月がドコモ2年縛りの更新月だったので、そのタイミングでドコモからIIJへMNP(電話番号を変更せずにドコモからIIJへ回線契約を移行)しました。
初月の1月は移行にからむ各種手数料が発生したので10,181円。その後は
- 2月:5,550円
- 3月:6,513円
- 4月:6,496円
- 5月:6,238円
- 6月:5,893円
- 7月:5,236円
と推移している。家族4人の携帯電話料金が6ヶ月平均で合計5,988円/月。家族4人ドコモにするより断然安いし、それどころか安いと思ってた2台持ち時代よりも安くついている。
たぶん我が家の携帯通信費はこのまま家族4人で月額合計7,000円弱で済みそう。グッジョブ、IIJ。
第6章:自分も格安SIMとやらにしてみようと思ったアナタへ
格安SIMにすれば必ず安くなるわけではない。我が家が格安SIMの利用で安く済んだのは『ほぼ待ち受け』という点が大きな要因だと思う。発信通話が多いならドコモには「カケホーダイ」があるからこっちの方が安くつく可能性が高くなる。
格安SIMに変えようかなと思った方、ご注意。
- 電話機を自分で調達する必要がある。
- わからないことがあっても手取り足取り手伝ってくれるショップはない。
- メールアドレスが変わる。設定は自分でなんとかしなきゃいかん
- ドコモ/au/ソフトバンクの人に送ったメールが届かなくなることがある
このあたりの格安SIM特有の面倒くささが面倒に感じない人は、格安SIMを検討する余地あり。えーっめんどうくさーいと思った人はドコモをオススメです。