宛名職人 ver.16

年賀状を作っていて疲れたのでちょっとブログ書いて休憩。

 以前は、Mac用の宛名印刷ソフトはいくつか発売されていたけど、Macユーザという狭い市場で何社ものソフトが共存できるわけもなく、淘汰が進み現在では市販ソフトでは「宛名職人」がMacユーザにとってほぼ唯一の存在。

 使いやすく練り込まれた仕組みになっていたこともあってプログラムの根幹部分にはほとんど変更がされないまま、毎年付属のイラスト集が変わったり付属のオマケソフトが増えたりする程度のバージョンアップで年月が過ぎた。まあ、使いやすい完成度の高いソフトだったから別にそれでよかったんだけどね。毎年10月頃になると発売される(前バージョンとあまり代わり映えのしない)「新」バージョンをお布施のように買ってたわ。いいのよ、それで。

 とはいえ、Windowsが95から98、xp、vistaと進化したように、MacOSも9から10へ大きな変化をしていく中で、OSに追加された便利な機能が活かせないばかりか、いつまでも古いプログラムを使い続けてたら将来的にはOSの進化に対応できない(起動できない)可能性もなくはない。と考えたのかどうか知らないが、2007年にプログラムを一から作りなおして最新OSの機能をとり入れた新世代に生まれ変わると宣伝された(宛名職人 ver.15)。ところが発売予定の10月になって11月に発売延期のお知らせ。11月が終わろうとするころになってさらに発売延期。というかもう年賀状シーズンには間に合わないので発売を1年延期するというお知らせ。まあ、ここまで完成度の高いソフトをまったく違う開発環境下で一から作りなおすというのは容易じゃないことは想像できる。Mac版のソフトなんて売上はたかがしれてるからそれほど大規模な開発体制を組めるとは思えないし。しかたないので2007年は前年発売のver.14を使って宛名印刷した。

 はたして、翌年2008年の10月に満を持して1年遅れで発売になったver.15は・・・・なんとまあひどいソフトだった。発売を1年も延期したあげくにこの程度か。前のバージョンで当たり前のようにできていたことがことごとくできない。明らかに退化している。挙動もいちいちおかしい。どうがんばっても思っているような宛名レイアウトにならない。プログラムを一から組み直すことの大変さはわかるが、それなりにきちんとした規模の会社がこんなものを売っていいのかと驚いた。たぶん、売る側も半泣きだったかもしれないが、買ったコッチは大泣き。ということで、去年はver.15を買ったものの結局ver.14に戻してしまった。

 そして今年2009年。9月になると毎年恒例の宛名職人バージョンアップのお知らせ案内が電子メールにも郵便にも届き始めた。『2008年10月に発売した前バージョンのプログラムから”88の改善”を図り、年賀状作成に必要な住所録機能の強化と、操作性の改善を中心にバージョンアップ! パフォーマンスと利便性が向上しました。』との宣伝文句。裏を返せば、88カ所も改善しなきゃならないほどver.15はひどかったということ。これでやっとver.14と同じレベルに戻るかなぁ。

 で、今年も遅ればせながら年賀状をせっせと作ってるんですが、肝心の宛名職人ver.16のデキは・・・・ま、こんなもんかな。あきらかにこれは変だろ、ってところはなくなってるような気がする。うーん、微妙だけど、まあいいか。とりあえず思っているような宛名レイアウトで印刷できるようになったという点で大進歩だ。いま二日酔いだし。うー、頭痛てー。

iPhoneを買う理由が見つからない・・・

 Jail BreakというソフトでSIMロックを解除するか、SIMロックという制度がない国でiPhoneを買ってくれば自分のケータイに刺さってるFOMAカードを差し替えるだけでドコモでもiPhoneが使えるって話は前に書いた。もう10年もドコモだし、家族や親もドコモの家族割だし、いまさらソフトバンクに乗り換えるメリットがコレッポッチもない中で、iPhoneが欲しい・・・・・。そんなボクにとってこれはすばらしいことだ! さっそく香港でiPhoneを買うのだ!と思ったんだけど・・・・・いろいろ考えると難しいんだよな。

ドコモ vs iPhone vs iPod touch(+Pocket WiFi)
ドコモ vs iPhone vs iPod touch(+Pocket WiFi)

 まずデータ通信環境というと、定額データ通信のパケホーダイダブルを契約するのは必須。それでもiPhoneは「PCでの接続」という扱いになるので上限額がなんと13,650円になる。パケホーダイダブルはいわゆるダブル定額制で下限が390円/月なんだが、それは月間通信量が0.5MBまで。こんなデータ量なんてあっという間に消費する。そこから1パケットあたり0.084円で料金が駆け上がっていって月間のデータ量が7MBを超えたあたりで5000円に到達。そしてたった14MBのデータを通信しただけで1万円に到達してしまう。14MBなんてちょっとしたホームページをちょこちょこ見たらあっという間だ。アホみたいに高い。恐ろしくてドコモのパケホーダイでiPhoneなんて使えない。

 ちなみに私がデータ通信に使っているイー・モバイルの契約はデータ量1GBまで月額2580円、1GB以上になると料金が増えてまた5,580円で一定になるダブル定額方式。これまでイーモバイルを2年間使った記録をみると月間の通信量はおおむね800MB前後(主にノートパソコンをつないで利用)。1GBを超えたことは2、3回しかないのでほぼ毎月2580円。もし仮に最大料金まで通信してしまっても5580円(ここまでいったことがない)。データ通信環境でいえば、現状のiPod touch + Pocket WiFiの組み合せが圧倒的にコストパフォーマンスが高い。

 となるとiPhoneのメリットは「音声通話とGPS」ということになる。ケータイとiPod touchをiPhoneでひとつにまとめられるが、最大の問題は「おサイフケータイ」。suicaとEdyを使ってるんだけど、これがすこぶる便利。もうおサイフケータイなしでは考えられないほど自分の生活に密着している。しかしiPhoneにはsuicaもEdyもない。suicaだけならiPhoneの裏面にオートチャージ付きsuicaを貼付けて「なんちゃっておサイフケータイ」にしてしまうという妥協案もないことはないんだが、Edyも使ってるんだよ。ICカードの2枚重ねは読み取りエラーが出やすくなるし、ケータイ画面でどこにいてもsuicaとEdyにチャージできるというメリットは捨てがたい。

 んー、おサイフケータイの便利さを失うわけにはいかないとなると、ドコモのケータイ端末は使い続けなきゃならない。ということは必然的にiPhoneの音声通話は使わなくていいってことになる。データ通信専用ってことならiPod touch + PocketWiFiで十分対応できる・・・・・。

 GPSか?GPSか?GPSだけじゃiPhoneを買う理由には弱すぎるなあ。

だったらイー・モバイルでiPhoneは使えないのか?

 ギリギリ使えない。

 携帯電話の通信規格にはいくつもの種類がある。ソフトバンクが採用しているのはW-CDMA(3GとかUMTSとも言う)という通信規格。けっこういろんな国で採用されている。ちなみにドコモもイー・モバイルもW-CDMAを採用している。auだけはCDMA2000という通信規格。

 初代iPhoneはGSMという通信規格を採用していたので日本では利用できなかったが、新型iPhoneは3Gに対応して「iPhone 3G」という名前になった。このことで3Gを採用している国での利用が可能になり、日本ではソフトバンクが販売することになった。

 iPhone 3G自体は3Gを採用しているどこの電話会社の電話機としても使えるので、もちろんドコモの携帯電話として使うことだってできないわけではない。がしかし日本で販売されているiPhoneにはわざわざ「ソフトバンクのSIMカードしか受け付けない」という設定が書き込まれている。こんな設定がないiPhone 3Gを入手すれば、手持ちのドコモのSIMカード(FOMAカード)挿せばiPhoneをドコモの携帯電話として使うことができる。

 しかしiPhoneをドコモで使うとパケット通信料金が問題になる。パケホーダイダブルにしてもiPhoneはPCとみなされるので月額上限が13,650円という恐ろしい金額に設定される。PC経由のパケット通信料がもっともっと安くならないと恐ろしくてドコモでiPhoneは使えない。そこでイー・モバイルならどうだろうということは思いつく。イー・モバイルはソフトバンク、ドコモと同じく通信規格に3Gを採用しているのだからiPhoneが使えるような気がする。が、が、しかし、ダメらしい。iPhoneが対応している電波の周波数は800MHz帯/1.9GHz帯/2GHz帯。ソフトバンクもドコモも2GHz帯を使っているのでiPhoneが使えるが、残念なことにイー・モバイルは1.7GHz帯を使っている。この電波はiPhoneで受信できない。おしい!