無線LANとコードレス電話が同じ周波数帯(2.4GHz帯)を使用していて干渉しやすいことや、近所で無線LANを導入している家庭が増えてきて無線LAN同士の干渉も起きていることから、我が家はコードレス電話は1.9GHzに移行して、無線LANも5GHzに移行しつつある。
機器ごとに周波数帯を変更していて気づいたんだけどBluetooth接続式のキーボードやトラックパッドの不可解な切断もかなり減った気がする。調べたらBluetoothも2.4GHz帯を使ってんのね。コードレス電話、無線LAN、Bluetoothに電子レンジ、こりゃつながってる方が不思議だわ。
家の中で飛び交っている無線LANの電波を調べたのがこれ↓(クリックで拡大)
2.4GHz帯の無線LANはできるだけ干渉を避けるために2.4GHzの周辺を細かく13チャンネルに分けている。13チャンネルあるといっても周波数に幅があって隣同士のチャンネルではかなり干渉が起きてしまう。干渉を排除できるのは「1, 6, 11チャンネル」か「2, 7, 12チャンネル」か「3, 8, 13チャンネル」という4チャンネル飛ばしの組み合わせしかない。つまり自分の家以外に隣近所で3軒が無線LANを導入したらもうどこかの無線LANが干渉を起こしてしまう。
我が家は隣接する家がない(前後が道路で左右が駐車場)。一番近い家でも20mほども離れている。それでも家の中でこれほど多くの無線LAN電波が飛び交っている。家同士が隣接していたらいったいどうなってることやら。というか家同士が隣接しているのが普通だから我が家なんか比較にならないひどい状況の家は多いんじゃないかな。
家庭用無線LAN親機はまず1チャンネルを使って、混み合ってくると6チャンネルに逃げ、そこも混み合ってくると11チャンネルに逃げるという自動チャンネル設定になっている製品が多い。だから結果的に11チャンネルは比較的すいている。ということで我が家は11チャンネル固定設定にしている。11チャンネルはすいているはずだという決め打ち設定。とりあえず2.4GHzの無線LANが切れやすいとか速度がガタ落ちで困ってる人は使用チャンネルを11に逃がしておくだけでも多少の効果はあると思う。
さて、一方で同じ家の中で5GHz帯の無線LAN電波を補足したのがこれ↓(クリックで拡大)
・・・・・・・・・ガラガラ。5GHz帯使ってるの近所じゃ我が家だけ。5GHz帯は19チャンネル用意されていて、チャンネル同士の間隔も広く設定されているので隣接チャンネルでの干渉も起きにくい。干渉起きにくいもなにも誰も使ってないので全く干渉のしようがない(笑)。
ただ5GHz無線LANは2.4GHzと比べて透過性が低いという欠点がある。我が家は無線LAN親機を屋根裏部屋(3階に相当)に設置してある。これで2.4GHzなら家中どこでも問題なく接続できるんだが、5GHzの電波は1階では届かない場所がある。しょうがないので1階の天井付近に無線LAN中継機を設置している(同じチャンネルに同じ名前の無線LANアクセスポイントが2つ重なっているはそのため)。
ところで、携帯の電波がぁぁあぁっインターネットにつながらねぇ!!!という苦情に対応するために白い犬の携帯電話会社が各地に無線LANアクセスポイント(WiFiスポット)を設置してインターネットへ接続を携帯電話回線経由ではなく無線LAN経由にそらす作戦を展開している。無線LANの電波は50mや100mくらいは飛んでいくんで「WiFiつかえます」って白い犬のシールが貼ってあるお店から半径100mにはもう白い犬のシールは不要のはずなんだが、白い犬の営業マンがのべつまくなしにそこら中の商店主にWiFiルータを配りまくっていくもんだから白い犬のWiFiスポット同士が干渉してしまくって設置したWiFiスポットがまともに機能できない状況になってるエリアがあると聞く。まさに自爆。いや、自爆してる分には勝手に自爆してろってことなんだけど、問題は大量の無線LAN親機を設置されたエリアに住んでいる人たち。周囲数十mに家がない我が家でもあれだけの電波が飛び交ってるんだから普通に一般家庭が使ってる無線LAN親機+白い犬の絨毯爆撃による無線LAN親機で、もうおそらくそのエリアの2.4GHz無線LANは壊滅寸前になるんじゃないか。それにauやdocomoも同様にインターネット接続を携帯電話回線からWiFi経由へ逃がそうとして各地に無線LANアクセスポイントを設置してる。都内の繁華街とか地方の中心都市なんかではもうすでに2.4GHz無線LANが壊滅してしまっているエリアって実在するような気がする。
みなさんのご家庭の無線LANはまともに機能してますか?