Cosme-Design.jp

【化粧品 薬事チェックツール】薬事広告表現チェックの一次スクリーニング用にいろいろなオンラインツールがでてますよね。実は、久光工房も6年ほど前からやってたんですよ、地味に。いままで黙って地味に改良をしながらステルス営業してましたが『薬事チェックサービスやってます』って言っても笑われない程度にはなったんじゃないかと思う、今日この頃ごろごろゴロニャーン。ということでようやくちゃんと宣伝することにしました。

私は化粧品会社の研究所にいたころに、その当時は薬事部のような独立した部署がなかったんで、処方チェックみたいなことはやってたけど、届出や申請書類を書いたことはないし、ましてやマーケ方面の広告表現チェックなんかはまったく経験がないんで、薬事チェックツールはぼくがやる仕事じゃないなあと思ってたのが2014年まで。それがね、化粧品会社でバリバリの薬事の仕事してる人と飲んでてさ・・・・・あー『誰かと飲んでて・・・』っていう表現がなんか時代を感じるというかコロナのせいでこの2年近く誰かと飲んだっていう経験が激減してるのを実感するわ。去年の夏も今年の夏もビアガーデンに行かずに終わるのか。くそーっ、誰かと酒飲みてええええ。わたしのこの人生50年の中で面白い仕事のアイディアが出たのってたいてい誰かと飲んでて飲んだ勢いでなんか始まってたってことが多くて。誰かと飲まないとこのまま何のアイディアも浮かばずにガンプラ作って人生終了してしまいそうだ!!

閑話休題。でね、その人が言うには薬事の仕事には詳しい人がやらなくてもできる段階と、最後は文脈とか人が判断しなきゃいけない段階があって、人がやらなくても機械的に処理できる一次スクリーニングはEXCELとか使ってパパッと済ませてるっていうのよ。まあ、そうでもしないと大量のチェック業務を一人や二人でさばききれないわな。

んで、自分たちがやってる機械的に処理してる段階の仕事は、それをシステム化したら薬事専属の人がいない小さな化粧品会社の人にも便利に使ってもらえるんじゃないかなあ、って言うからさ、酔った勢いで「ぼくは薬事業務の実務経験がないけどなんとなく仕事の流れ程度はわかる。あんたのやってるそのほぼ機械的にできる段階の仕事ってのを詳しく説明してくれればそれをシステムにしてみんなに使ってもらうことはできると思う」とかなんとか言ったような言わなかったような。もう7年も前の話なのですっかり記憶の彼方。まあ、たぶん言ったんだと思う、記憶ないけど。

そこからだ。その人とその部下と私の三人四脚で、薬事チェックツール作ったのは。

メインになるのはもちろん広告表現チェック。やるのは「単語」チェックまで。文脈の解釈もしようかどうか迷ったけど面倒くさいからやめた。どこまで精度を上げてもどうせ最後の人力チェックはなくならないだろうし。その代わり、薬事の人が思いついたちょっと面白い「指標」を導入することにした。薬事の人はね、気になる広告表現を片っ端から何年間もEXCELに書き溜めてたのよ。その数なんと18,000商品。その長年のたゆまぬ努力の成果を利用してだな、その単語が過去のさまざまな広告媒体で使われた形跡がどの程度あるのかを数値指標にして出すの。実際にどの程度使われたことがあるのかがわかると、超ヤバい単語なのか、やりようによっては実は使えないこともない単語なのか、雰囲気がつかめる。しかも、実際にどんな使われ方をしたのか広告文面のほぼ全文も読める。ぼくはなんかすごい人の手伝いをしてるんじゃないかという気がしてきたよ。飲み会万歳!!超絶万歳!!酒飲みてーっ

2015年にCosme-Design.jpというサービス名で開始。その後も、飲み会をするたびに薬事の人がいろいろアイディアを持ってくるんで、おもしろそうなものは片っ端からシステム化。

Cosmetic-Info.jpのデータを連動させた全成分表示リストチェックとか。成分名の誤字脱字って多いんだよね。「水酸化AI」とか「(ベへン酸/エイコサンニ酸)グリセリル」とか「1,2-へキサンジオ-ル」とかね(これ、誤字が5個あるけどわかる?)。Cosmetic-Info.jpで把握していない表示名称はもしかして誤字脱字なんじゃないの?っていうチェックね。せっかくなんだからCosmetic-Info.jpも活用しないとね。

それから、薬事の人が収集してきた過去の通知や通達のリストとか。ほとんどが本家粧工連のサイトに行けば見れる情報ではあるけど、さっとタイトル一覧から関係ありそうな通知を見ることができるんでちょっとだけ使いやすい。

さらに薬事の豆知識とか。薬事の人の知識を惜しみなく披露してくれる、これはとても勉強になる豆知識一覧。わたしのバイブル。

それから、マーケの人がときどきやらかしてしまう二重価格の事前チェックツールも作ったし、食薬区分の情報も調べられるようにしたし。

最近だと、Cosmetic-Info.jpであまり閲覧されてない美容成分ランキングという、マーケティング的な穴場成分探しのサービスも追加したよ。

法定表示チェックシートなるものも途中まで作ったんだけど、これは未完成。

いろいろ作ったなぁ。ほんと作ったねぇ。作って作って作りまくったなぁ。で、これ使うのなんぼなの?

ということで