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MG RGM-79[G] 陸戦型ジム

RGM-79[G]
GM
E.S.F.S FIRST PRODUCTION MOBILE SUIT

わたしが社会人になるちょっと前の1996年から社会人になって仕事でヘマして周りに大迷惑かけて半泣き状態だった1999年ごろにかけて制作されたオリジナルビデオアニメ「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」

宇宙世紀0079年アムロとシャアがドンぱちやってた一年戦争の末期、アムロが鳥取砂丘あたりで母親と再開したもののお互い分かり合えず涙の別れをして、ちょいワル親父のラルさんと姉御のハモンさんとちょいちょいあって、中央アジアでマチルダさんに恋したものの腹黒い三連星との交戦でマチルダさん死亡、オデッサ作戦に間に合わずイギリスで「さすがゴッグだなんともないぜ」で、ミハルが大西洋に散り、南米ジャブローでガンダムの量産タイプ「ジム」が登場、ジオン軍の攻撃を哀戦士の歌で撃退したらフラミンゴ見ながら宇宙へ上がったというこのほぼ2ヶ月くらいの間に、東南アジア戦線でこんな「青春ラブロマンスな戦争」がありました。というのが第08MS小隊のあらすじ・・・・あ、ガンダムの説明しかしてなかった。

まあ、いいや

その第08MS小隊のお話に出てくる地球連邦軍側のヤラレメカが、この陸戦型ジム。物語の設定上では、テレビに出てきたいわゆるジムとほぼ同時期に完成したことになるので並べてみましょう。

物語の設定上は同時期だけど、かたや1979年制作のテレビ漫画に登場するやられメカで、かたや1996年制作のオリジナルビデオアニメに登場するやられメカ。20年の差は大きい。とても同時期(それどころか陸戦型ジムの方がわずかにジムよりも早い)に地球連邦軍が完成させたモビルスーツとは思えん。

マシンガン、バズーカ、ロケットランチャーなど実体弾系の武装がメインな設定は泥臭い陸戦兵器という感じがプンプンして好き。

この堂々とした姿。

さて、人間って正座するとカカトがお尻の下にくることから太ももの長さとスネの長さがだいたい同じだということがわかる。ところがガンダムのようなロボットって太ももが短くてスネが長いバランスが多い。ためしにジムさんに正座していただくとカカトが大きく後ろに出ているのがわかる。

ほとんど問題になることはないし、このバランスがかっこいいんだろうからいいんだけど、唯一と言っていい問題は「片ひざ立ち」。片ひざ立ち姿勢って片方は太ももの長さで、片方はスネの長さで立つことになるからどうしても太ももで立ってる側が低くなる。

このプラモデルは、(当時としては)比較的かっこよくヒザ立ちが決まるというのがウリのひとつだったと思う。宇宙で戦うロボットにひざ立ちは不要だけど、陸戦型だからね。腰を下ろして低い重心からロケットランチャーをバシューッ!

うひょー、かっこいい。

オレンジ色のパーツがいかにもプラスチックぅって感じで少々オモチャ感が高いけど、写真を加工して彩度を低くすればOK。

ニッパーでパチパチとパーツを切り出して、組み立て、墨入れして、つや消しスプレーをブシューっと吹いたら完成。バンダイ脅威のメカニズム!

ところでこのプラモデルの発売は2001年。2009年に発売になった本家ジムver.2.0さんは、あまり動かなそうな見た目のくせにこんなに動く。

ガンプラの進化はおそろしい


ジム祭り:1/100スケールのガンプラ「マスターグレード」で、地球連邦軍の傑作量産モビルスーツ「ジム」とそのバリエーションをつくるよ。

MG MS-06R-2 高機動型ザクII (後期型) ギャビー・ハザード専用機

MS-06R-2
ZAKU II
PRINCIPALITY OF ZEON GABBY HAZARD’S CUSTOMIZE MOBILE SUIT

今日もザクです、ザクがザックザクです。しかしザクはアニメロボットの傑作機ですね。こんなにまで多くのバリエーションが作られるやられメカのザクって愛されてるんだなあ、俺に。よくもまあ、飽きずにザクばっかり作ってるよね。

ザク以外も作ってるけどね。

どんなに仕事が忙しくても、ザクを見ていると、自然に勇気が湧いてくる・・・ウソです。んなわけないじゃん。いくらなんでも、それは、ない。もう30個くらいザクのプラモデル作ってるから、ほぼ手が作り方を覚えてる。説明書見なくてもなんとなくサクサクっと作れる、ザクだけに、サクサク。

そうです、今日も「とまらない」ザク。

ザクザク食感です。

みんなは知ってるだろうけど、ぼくは知らないギャビー・ハザードというパイロットが一年戦争末期に乗っていた、みんなは知ってるだろうけど、ぼくは知らない高機動型ザクII(後期型)。

これも、第1次ガンプラブームのころに創作された「テレビには登場しなかったけどあのころ別の戦場ではこんなモビルスーツやこんなエースパイロットがいたんだよ」というモビルスーツバリエーション(MSV)企画によって作られたもの。

このザクは、いわゆる「ザク」と呼んでる「ザクII」(型式番号:MS-06)の改良型で宇宙戦闘に特化して脚部と背部の推進器を大幅に強化した「高機動型」(MS-06R)の、さらに改良型でそれまでのザクがパワー不足で使えなかったビーム兵器を使えるよう出力系を大幅に強化した「後期型」(MS-06R-2)であるということは、こんなブログをすっ飛ばしもせず読んでいるあなたならもはや常識と言うべき範疇であろうとは思うものの、知ってることは自慢したいので書く。

ザクの高機動改良型の大出力改良型であるこのMS-06R-2は、残念ながら目標としたビーム兵器運用が可能なほどの大出力化はできず、ビーム兵器運用はこの後に完成する「ゲルグル」で実現することになった。そのため、MS-06R-2はわずか4機が製造された時点で製造が終了している。・・・という設定だ。

MG MS-06R-2 高機動型ザクII (後期型) ギャビー・ハザード専用機

4機のうち1機は開発チームで保管され、残り3機が実戦配備されたという設定になってる。その3機のパイロットが

3機しかない貴重な最新鋭機を与えられたギャビー・ハザードさんってすごい人なのよ。わたし知らないけど。ジオン公国軍突撃機動軍所属のエース・パイロット。階級は中佐。

MSVの代表である高機動型ザク。宇宙での機動力を高めるために脚部やランドセルにバカスカと推進器を取り付けた当時のお子ちゃま垂涎のデザイン。勢いに任せていろいろ作られたものが後年整理されて、脚部推進器が剥き出しになっている初期型(R-1)と、設定上この後に続くゲルググに通じるフレア状のカバーが付いている後期型(R-2)の2つに分類されている。

高機動型ザクII (後期型)の3機が全部揃ったことをお祝いして、3機そろい踏みで記念撮影。

(左)ロバート・ギリアム機、(中央)ジョニー・ライデン機、(右)ギャビー・ハザード機


【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。

MG MS-06R-1A 高機動型ザクII アナベル・ガトー専用機

MS-06R-1A
ZAKU II
ANAVEL GATO’S CUSTOMIZE MOBILE SUIT

私の勝手な妄想によると、55歳前後の日本人男性の約20%は「ソロモンよ、私は帰ってきた!!」と聞けば、急に何かに取り憑かれたように熱く燃えるらしい。

本日は、そんな熱いセリフを叫ぶ熱い男、アナベル・ガトーが愛用したという設定になっているザクです。はい、また、ザクです。いつまで経ってもザクばっかり作ってます。ウソです、ザク以外もいろいろ作ってます。

ジオン軍の一部兵士は残党となり、各地に潜伏して抵抗活動を試みていた。そんなジオン残党のひとつ「デラーズ・フリート」が、宇宙世紀0083年に実行した「星の屑作戦」を描いた全13話のアニメ作品が「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」。ビデオシリーズを再編集した劇場版ってのもあるんだが、これは見ない方がいい。密度の濃いストーリーをぶつ切りにして2時間に無理やり押し込んでるから話がすっ飛びすぎて単なるダイジェスト映像になってる。まあ、それはいいとして、この作品でジオン残党側のライバル役として登場するのが「アナベル・ガトー」って男。まあガンダムで言えばシャアみたいな役回りな。んで、この男が熱い男でな。まさに「サムライ」って感じなんだわ。そんで見終わった頃にはどっちが主人公だかわかんなくなる。ていうか終わってみれば主人公があまりにもヘタレすぎて泣けてくる。

アナベルガトー専用ゲルググ

ちなみに「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」の冒頭では、一年戦争最後の戦いア・バオア・クー攻防戦においてガトーが青と緑で塗装されたゲルググに乗って戦っているシーンが挿入されている。ゲルググは大戦末期に投入されたモビルスーツなので、その前はなにか別のモビルスーツに乗っていたはずで、ゲルググに乗る前はどんなモビルスーツに乗ってたのかなあという声があったかなかったか知らんけど、ガトーが戦時中に愛用していた機体として後付け設定されたのが今回紹介する「高機動型ザクII アナベル・ガトー専用機」。そういう事情なのでこのザクは映像作品にはたぶん登場してない。

彩色パターンは「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」の冒頭シーンに登場したガトー専用ゲルググの青と緑の塗装パターンがもとになってるようなのだが・・・・ゲルググは青と緑を主にして一部に黒を使った比較的シンプルでゲルググとしてオーソドックスな配色だったのに対して、ガトー専用ザクの方は胸の中心に「紫」、太ももと足の甲が「白」と・・・色が2色増えてる。青、緑、紫、白、黒・・・・個人的にこの彩色パターンは好きじゃない。色数が多すぎるし色の組み合わせ自体がしっくりこない上に、色の配置もしっくりこない。個人的な感想なので人によって違うんだろうけど、とにかくこの色使いは気に入らん。変だ、変すぎる。

青、緑、紫、白、黒と全部で5色も使ってるせいだと思うんだけど配色が落ち着かない感じ。

なんでこんな配色にしたのかなぁ。ザクのバリエーション機はいっぱい出てるけど、その中でもダントツに色数が多いし、上腕と前腕が同じ青で肘だけ緑とか、色の組み合わせや配置がしっくりこない。アナベル・ガトーという武士道精神を体現したようなキャラクターともマッチしないよなあ。

それから、とっても不思議なのが脚部の推進器カバー付近の配色。まず、脚部3カ所にある推進器のカバーの色が、左右は青で後方が黒。脚部左右と後方でカバーの色を別にしているR-1型は、たぶんガトー専用機だけ。さらに、後方の推進器カバーと左右の推進器カバーの間にある脚部が一部分だけ黒い。ここにいたってはプラモ設計のバンダイもまったく想定外だったみたいで別パーツになってないので黒い水転写デカールを貼って対応するというありさま。

いやあ、もう、配色が独特すぎて、大河原先生はいったい何を考えてこの配色にしたんだろう。まったくわからん。

そんなに不満なら買わなきゃいいじゃんと思ったそこのあなたとあなたとあなた! 正解です。買わなきゃいいんですよ、買わなきゃ。ええ、そうですよ、その通りですよ。でも買わなきゃいけないんですよ。わかるでしょ、わかってくださいよ刑事さん(涙目)。

写真を暗くしたり、彩度を下げるとそこそこいい感じになるかな。

ああ、彩度を下げると色が淡〜くなって、色の違いが目立たなくなるからだいぶ落ち着いた感じになるな。うん、せめてこれくらい淡い色にいてくれていればまだ良かったなあ。

え?そんなに不満ならそういう色に塗ればいいじゃんと思ったそこのあなたとあなたとあなた! 正解です。塗ればいいんですよ、塗れば。ええ、そうですよ、その通りですよ。でも塗ったら負けなんですよ、私の中のザク祭りは。わかるでしょ、わかってくださいよ刑事さん(涙目)。


【ザク祭り】マスターグレード(MG)シリーズで2007年4月にザクIIがver.2.0として再登場。多くのバリエーション機体が存在したというアニメの設定をプラモデルとしても再現するために骨格に相当するフレームを再構築し、全てのバリエーションを「ザク共通フレーム」+「バリエーション部品」で作ることができるように考慮されている。これを機にこれまでいくつか発売されていたMGザクIIがver.2.0仕様でリニューアルされたり、新たにザクのバリエーション機が次々と発売された。これらを片っ端から作っていこうというのがザク祭り。