エアサーキュレーター

 長男の部屋が暑い。数年前に家を小改造して居間の奥にある6畳くらいの部屋を2つに仕切って長男と長女用にした。この長男の部屋が激烈に風通しが悪い。去年の猛暑のとき壁掛け扇風機を設置したが、熱気が部屋の中を循環するだけで涼しくならない。

 今年も暑さが厳しくなってきてカミさんの「アンタ!ナントカシナサイヨ!」という無言のプレッシャーも厳しくなってきた。オーノー!!オレの責任かよ!!そうだよな、そうだよ。この家の図面引いたのはオレだし、子供にも性別があるってこと忘れて子供が何人生まれても1部屋あれば十分だとか思ってたのはオレだし、1部屋を2つに仕切っちゃえとか言い出したのもオレだし、そうさ、そうだよ。長男の部屋が暑いのはオレのせいだ。オレの責任だよ(号泣)。(宇宙戦艦ヤマトの真田さん風に)実はこんなこともあろうかと密かに長男の部屋には高いところにコンセントを作っておいてもらったのだよ。新兵器「小型エアコン」設置だっ!!

 は?節電だって?!はー(深いため息)。どうすんだよ、一休さん。ポクポクポクチーン。

 うーん、風通し悪いのが諸悪の根源なんだから、無理矢理にでも風通しを良くすればいいんだよ。でも扇風機ごときでは効果が小さかったんだから、↓こんなヤツや

↓こんなヤツ

を買えばいいんではないだろかと真剣に調べたよ。で、よくよく調べると家庭用空気循環機ってものがあることを発見。サーキュレータと呼ぶらしいんだが、要は強力扇風機。圧倒的な風量で空気の循環/入れ替えをするんだそうな。数日間悩んだ結果、買ったのは米国vornado社製の「ボルネードファン530J」。7980円也。ちょいと高いが風力の強さでは定評がある。

 大きさは卓上扇風機くらいの小さなものなんだが、風力がハンパじゃない。ブォオォォォオォォオオォ・・・・・ってすごい勢いで空気が飛んでいく。10mくらい離れても風を感じる。居間のなかほどから子供部屋に向けて送風開始!熱気がこもった子供部屋の空気がいっきに入れ替わる。扇風機とはぜんぜん次元が違うわ、これ。音も大きいけどこの風量を考えたら文句いえない。夜は子供が風呂に入っている間にエアコンで涼しくなった居間の空気を子供部屋へ送り込んでおく。蒸し暑くて眠れないと言ってた部屋が一転、涼しくて風邪ひきそうとか言われた。設定を「弱」にすると、普通の扇風機の「強」くらいの風量になる。子供が布団に入った後は弱にしてしばらく空気を送り込んでおいて、寝た頃に止める。

 隣りの部屋は涼しいのに、こっちの部屋は風通しが悪くて熱気がこもって困るなんて悩みにはボルネードファンはおすすめの一品。

iPod修理

 2005年に買って3年ほど使い、その後カミさんがちょっと使って、息子がそこそこ使って、今は第四の人生を娘とともに過ごしている第5世代iPod(通称:iPod video)。もう長いこと使っているのでバッテリーはほぼ死んでいる。満充電からでも1時間ももたない。でも持ち歩くわけじゃなくて部屋で聞いてるだけなのでUSB電源アダプターを使って常にコンセントに差し込んだまま使ってる。

 写真は修理済みなんだけど、実は液晶に太い黒い横線が何本か入ってた。液晶に衝撃を加えると起きやすい故障で、たぶん寝ている時に肘鉄でも食らわせたんじゃなかろうか。娘が悲しそうな顔をしているので修理することにした。アップル社の修理費用は修理の難易度にかかわらず基本的に固定金額制でiPod 30GB(ビデオ対応第五世代)は15,800円。これでほとんどの場合は修理という名のものとに新品が送られてくる。要するに壊しちゃった人は現品と引き換えに半額で新品を差し上げますということ。ニンテンドーDSの修理とほぼ同じ方式。精密電子機器は苦労して故障箇所を特定できる人材や修理機材を用意するよりも新品交換して右から左へ流した方が安上がりなんだろうな。

 うーんそれにしても微妙な金額だな。新品と交換してくれるというオマケ付きとはいえ、15,800円だとiPod nanoが買える。

 ということで自力で修理をすることにした。「iPodパーツショップ(http://ipod.shop-pro.jp/)」で部品を探すとiPod 第5世代用の液晶パネルが2,700円。どうせ分解するんだからついでにバッテリーも交換しちゃおう。バッテリーが1,300円。これに送料700円で合計4,700円。

 1週間ほどで部品到着。さっそくiPodの開腹手術開始。iPodはネジ穴などという不粋なものが表面に出てこない嵌め殺しで作られている。これがデザイン面でのとてつもない美しさを醸し出しているんだが、分解するとなるとスゲー大変。裏面のステンレスカバーと表面のプラパーツのすき間にギターのピックや小型マイナスドライバーを差し込んでステンレスパーツを外側に広げるような感じで内部のツメを一カ所ずつ外していく。片面が外し終わればあとはガバっと外せる。しかし硬い硬い。初めてやるんで力の入れ具合もわからないし、だいだいにして嵌め殺しのツメがどこにあるのか見えないのでどのあたりの金属パーツをひろげたらツメが外せるのかもわからん。15分くらい悪戦苦闘の末やっと外れた。

 写真を撮りながらやろうと思ってたけどすでにこの時点で脳内が汗だらけ。すっかり忘れたよ。ということでYoutubeで同じように分解した動画を見つけたので差し込んでおく。

 この動画の人はバッテリーケーブルを無理矢理引っこ抜いてるが、あれはストッパーが付いているからストッパーを外せば自然とケーブルは抜けるようになっている。

 カバーが外れてしまえば動画のとおりあとはラクチん。両面テープで取り付けてあるバッテリーを交換。かなり使い込んだからバッテリーが少々膨らんでいた。小さなネジ類を外しながら内部に侵入して液晶も交換。バラした部品を組み立て直したら裏ブタをはめ殺す前に起動確認。問題なく動作することを確認してからステンレスカバーをパチッとやって修理完了。

一家に1枚シリーズ

 トイレには「一家に1枚」シリーズを貼りましょう。科学技術週間にあわせて科学技術広報財団が毎年作成しているポスターで

  1. 大人から子供まで部分的にでも興味を持たせるもの
  2. 見た目がきれいで、部屋に貼っておきたくなるもの
  3. 基礎的・普遍的な科学知識を中心とするもの
  4. 身近な物や事象との関連付けをして、親しみをもてるもの

をコンセプトに、毎年テーマを決めてそのテーマに沿った科学知識を大きなポスター1枚にわかりやすくまとめたものです。トイレに貼っておくと頭が良くなるぞ。

 今年のテーマは「磁場と超伝導」。→このホームページで見れる(http://stw.mext.go.jp/20110328/superconducting/download.html

 在庫限りだけど科学館や博物館の受付とかで言えばもらえる。ウチは「はまぎんこども宇宙科学館」へ行った時にもらってる。過去のものも在庫が残っていればもらえた(3年前)けど、今は売店で有償販売になってるらしい。

 ところでこれまでどんなものが出たかというと

  • 2005年「一家に1枚 周期表」
  • 2006年「一家に1枚 ヒトゲノムマップ」
  • 2007年「一家に1枚 宇宙図2007」
  • 2008年「一家に1枚 光マップ」
  • 2009年「一家に1枚 天体望遠鏡400年」
  • 2010年「一家に1枚 未来をつくるプラズマ」

 驚くべきは過去のものも新しい情報をとりこんでまめに改訂しているっていうこと。周期表なんて今や第6版。そしてこれらすべてのポスターはPDF形式で科学技術週間のホームページ(http://stw.mext.go.jp/)や科学技術広報財団のホームページ(http://www.pcost.or.jp/index7.html)から無償でダウンロードできる。おおっなんて太っ腹。オレは全部iPadに放り込んである。

 PDFだから家のプリンタで印刷すればトイレに貼っておけるんだけど、もともと大判ポスターなので自宅のA4プリンタで印刷すると小さい小さい。字が読めないくらい小さくなってしまう。A4数枚に分割印刷してノリで貼り合わせる方法もあるけど、科学技術広報財団のホームページ(http://www.pcost.or.jp/index7.html)では大判ポスターを1枚100円とか200円で実費配布してくれているのでこれを利用するのもいい。ウチも子供が大きくなってきて最近は科学館に行くことが少なくなったので、周期表の最新版(第6版)はここで注文した。